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めちゃ面白い「死霊館シリーズ」について紹介してみた【時系列・キャラ紹介など】

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9月21日に公開された「死霊館のシスター」がどうしても見たくて、それまでのシリーズ全4作をイッキ見しました。

そしたらもう、面白くて面白くてハマりこんでしまったので、「死霊館シリーズ」の感想その他もろもろを書き残しておきたいと思います。

 

たぶんこれを読んでも作品は楽しめると思うし、見ていない人に紹介するために書いた記事です。

でも、前情報をこれっぽっちも入れたくない人は、ぜひ鑑賞後にお読みください。

 

死霊館シリーズ」は現在全5作品

まず、「死霊館シリーズ」で現在公開済みの作品は以下の5本です。(並びは公開順)

シリーズとはいえ、これらの作品群は複雑なつながり方をしています。

たとえば「ハリー・ポッター」シリーズのように、毎回主人公が同じ人で時系列順に話が進んでいく、というわけではないのです。

イメージとしては、「ハリー・ポッターが主人公のストーリー」と「ニュート・スキャマンダーが主人公のストーリー」が交互に公開される感じかな。

 

死霊館シリーズ」は2つのストーリーラインから成る

詳しく説明します。

まず、これまでの「死霊館シリーズ」は大きく2つのストーリーラインによって構成されていました。

 

ウォーレン夫妻メインのストーリーライン

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1つ目のストーリーラインでは、悪魔祓いの「ウォーレン夫妻」が、依頼主の家を霊や悪魔から守るさまを描いています。

死霊館」「死霊館 エンフィールド事件」がこちらに当てはまります。

 

アナベル人形メインのストーリーライン

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2つ目のストーリーラインは、「死霊館」の冒頭でも登場する、呪いの人形「アナベルを巡って展開します。

アナベル 死霊館の人形」「アナベル 死霊人形の誕生」がこちらに当てはまります。


2013年に公開した1作目の「死霊館」は大ヒットしました。

その「死霊館」で、アナベル人形の出番は少ししかありません。

それでも、見た人に相当なインパクトを与えたので、続いて作られた2作目でアナベルがメインに据えられたのには納得がいきます。

 

アナベルは見た目的にも設定的にも、「ホラー引力」が強いですからね。

 

その後、ウォーレン夫妻のその後を描く「死霊館」の正当続編「死霊館エンフィールド事件」と、アナベル人形をさらに掘り下げる「アナベル 死霊人形の誕生」の2本が公開されました。

それぞれのストーリーラインから続編が作られた、という流れですね。

 

そして、2018年に公開された「死霊館のシスター」は"スピンオフ"という扱いになっています。

どちらかというと、ウォーレン夫妻メインの「死霊館」「死霊館 エンフィールド事件」に関連の深いスピンオフです。

死霊館のシスター」はアナベル人形とは、ほとんど関係ない内容になってました。

 

死霊館シリーズ」の時系列を整理してみた 

では、改めて「死霊館のシスター」を含めた、作品内の時系列を整理してみたいと思います。

「」内はそのシーンの登場作品名です。

 

1945年 「アナベル 死霊人形の誕生

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人形師の夫妻が娘を失う

アナベル人形誕生


1952年 「死霊館のシスター

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修道院で起きた自殺の謎を探るために、バーク神父とシスターアイリーンがルーマニア

>最強の悪魔・ヴァラクさん初登場


1957年 「アナベル 死霊人形の誕生

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人形師夫妻が孤児たちを自宅に受け入れる

アナベル人形は所在不明に


1867年 「アナベル 死霊館の人形

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研修医ジョンが妻・ミアにアナベル人形をプレゼント

ジョンとミアの夫妻はその直後、惨劇に巻き込まれる

アナベル人形はまた他人の手に


1968年 「死霊館

悪魔祓いのウォーレン夫妻がアナベル人形と初接触

アナベルはウォーレン夫妻が自宅の保管庫に持ち帰る


時期不明 「死霊館

ウォーレン夫妻が農夫の青年・モーリスに悪魔祓いを行う

妻・ロレインが恐ろしい幻覚を見て、精神的ダメージを受けてしまう

>ヴァラクさんウォーレン夫妻に憑く


1971年 「死霊館

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ペロン一家の住む一軒家で心霊現象多発

ウォーレン夫妻が悪魔祓いを行う

>祓ったのは魔女「バスシーバ」


1977年 「死霊館 エンフィールド事件」

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イギリスのエンフィールドにて一家を襲う怪奇現象にウォーレン夫妻が挑む

>一連の現象は悪魔「ヴァラク」の仕業だった

>青年・モーリスの悪魔祓いの際にロレインが見た幻覚はこの時のもの=未来予知だった

 

こんな感じでしょうか。

公開順は死霊館」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館 エンフィールド事件」→「アナベル 死霊人形の誕生」→「死霊館のシスターです。

でも、時系列的には死霊館のシスター」→「アナベル死霊人形の誕生」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館」→「死霊館 エンフィールド事件」となります。

 

ただ、時系列順に見ても全然意味がわからないと思います。

シリーズものの映画は大抵そうですが、リアルタイムで劇場鑑賞した人と同じ順番で見ておけば間違いないです。

制作側の意図的にも鑑賞体験を他の人と共有するという意味でもね。

 

死霊館シリーズ」で描かれるのは実際にあった話?

死霊館シリーズ」は実話をベースにしています。

どこまでが実話かということはよくわかりませんが、ウォーレン夫妻もアナベル人形も実在しているということは確かです。

 

妻のロレイン・ウォーレンは今も健在で、「死霊館」の制作にもかなり協力しているようです。

ウォーレン夫妻に関する描写はかなり実話に沿っていると思って良さそうですね。

 

ちなみに、実際のアナベル人形は映画ほど怖い見た目はしていません。

 

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映画とは全く違う見た目ですよね。

でも、ウォーレン夫妻の自宅で保管していたことは事実みたいです。

 

そういや私「死霊館」1作目を見たとき、「娘が1人で留守番してる家にどうして"呪われたアイテムコレクション部屋"を放置しておけるんだ!?」ってびっくりしましたよ。

自分の家にアナベル人形置いてあるってわかったら、恐くて帰るのムリじゃないですか? 笑

 

死霊館シリーズ」登場人物紹介

つづいて、「死霊館シリーズ」を見るにあたって、この登場人物を押さえておけば大丈夫!ってキャラクターの紹介をします。

 

ロレイン・ウォーレン

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エドの妻。夫と二人で悪魔研究を行っている聡明で頼れる女性。

天性の透視能力を持っており、家に憑いた霊や悪魔の姿を見たり、背景を探ることができる。

ロレインが透視できることは霊たちにもわかってしまうので、悪魔祓いにおいてはしばしば危険な目に遭う。なので結構参っている。

 

エド・ウォーレン

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ロレインの夫。誰に対しても優しく責任感のある悪魔研究家の男性。

妻を守りたいという思いもあってか、悪魔と闘うのは基本彼の役目であり、悪魔祓いも執り行う。

好奇心旺盛なところがあり、もしかしたら好きで怪奇現象に関わっているのでは?と思えてしまうときもある。

呪われた品を「安全のため預かる」として、コレクションしている。

 

アナベル人形

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人を怖がらせるために作られたとしか思えない超絶こわい人形。

 

作り手は人形職人のサミュエル。彼は娘のためにアナベル人形を作ったが、娘は不慮の事故で命を落としてしまう。

悲しんだサミュエルとその妻は娘を取り戻すために悪魔召喚の儀式を行い、"呪われたアナベル人形"を産み出してしまうことになる。

その後、アナベル人形は一緒にいてくれる友人を探してか、たくさんの人の元へ訪れる……

 

明らかに怖い見た目なのだが、「アナベル 死霊館の人形」のミアだけは「素敵!」と言って嬉々として部屋に飾った。

 

ヴァラク

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シスターの姿をしためちゃめちゃ怖い悪魔。

元は農夫の青年・モーリスに憑いていたが、ウォーレン夫妻にターゲットを移して、命を奪う機会を虎視眈々と狙っている。

ウォーレン夫妻を罠にはめるために、イギリスまで出張するほどフットワークが軽い。

 

基本的に2作以上登場するキャラクターはほとんどいないです。

上記の4人(?)さえ覚えておけば問題ないと思います。

 

死霊館シリーズ」の魅力とは?

昨今、「イットフォローズ」「ライトオフ」「ドントブリーズ」「クワイエットプレイス」など、シチュエーションや設定に凝ったホラー映画の名作がたくさん生まれています。

 

一方「死霊館シリーズ」の作品は、"引っ越してきた家が呪われてた"とか、"呪いの人形を手に入れてしまった"など、どこかで見たようなありがちな展開のものが多いです。

ウォーレン夫妻が実際に体験した話をベースにしているので、あまり突飛な設定にはなりえないんでしょうけど。

 

それでも、「死霊館シリーズ」は他の多くのホラーとはまた違う、面白いホラー映画シリーズなんです。

もちろん、ストーリーの作り込みやホラー的表現の巧みさ、キャラクター造形なども面白い理由です。

でも、特に私が好きなポイントは以下の2つです。

 

霊を出し惜しみしない

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1つ目は、霊を出し惜しみしないところです。

 

ホラー映画で次のようなシーンを見たことはありませんか?

「ママ! 部屋に変な女の人が!」

「え、なんですって?」

(部屋を見に行く)

「誰もいないわよ? 悪い夢を見たんじゃない?」

「絶対夢じゃなくてほんとにいたのに……」

相手は、両親・夫・先生・隣人・警察官・マスコミ……誰でもいいですが、心霊現象を目撃した人が他者を引き連れて再確認にあたる際には、大抵もう霊は消えています。

口で言うだけじゃ信じがたい内容なので、せっかく霊のことを伝えた他者には取り合ってもらえません。

人と恐怖を共有することができず、精神的に孤立してしまうために、主人公はさらに恐怖を募らせるのです。

 

これはありがちですが、非常にまどろっこしい展開です。

「病院に行った時に限って、訴えたい症状が消えた」みたいなもどかしさを、鑑賞者に与えます。

ホラーとして欠かせない緊迫感は保たれますが、私なんかは同時にストレスも感じてしまいます。

 

しかしその点「死霊館シリーズ」はストレスフルな作りになっています。

相手が親だろうが警察官だろうがマスコミだろうが、霊はその存在を出し惜しみすることなく見せつけてくれます。

 

触っていないのに勝手に動く家具は、1人で見ても4人で見ても同じように動いてくれる。

子供が「なにかいる!」と泣き叫べば、その直後に大人にも何かの気配が感じられる。

化け物は全員に見える。

 

よって、話の進みがスムーズになるわけです。

あとは「霊に襲われている際の対処法を少なくない数の人が知っている」というのも話が早くて良いです。

呼び出した警察官は「これは我々の専門外なので専門家を紹介します」と言ってくれるし、訪れた本屋では「悪魔に困ってる? じゃあ6番の棚ね」と対処に必要な書籍を教えてくれます。

 

そんな風に基本、物わかりのいい世界観となっているところが「死霊館シリーズ」の1つ目の魅力です。

 

人が軽々しく死なない

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1作目「死霊館」の中盤で、"心霊の存在を信じない体育会系のヒゲ巡査"と、"軽薄そうなアジア人の若い助手"が出てきたときに、「あ、主人公や子供たちの代わりに死ぬ要員の人かな?」と思ったんですね。

 

ホラー的な方程式では「そこまで重要ではないポジションの、五体満足で成人している脇キャラ」は死ぬために登場している可能性が高いんですよね。

そして、殺される要員は殺されても感傷的になりすぎないように、わざと過剰なステレオタイプに沿って描かれるものなんです。

それと照らし合わせると、上の2人のキャラ造形はいかにも死にそうな感じに見えます。

 

なぜ、多くのホラー映画で「死ぬ用のキャラ」が登場するかというと、霊のパワーを強調するためです。

「その気になれば全然人も殺せちゃうほどヤバい霊なんだぞ」と鑑賞者に信じてもらうためですね。

最近で言うと、「ウィンチェスターハウス」の建築家と執事のおじさんなんかは明らかに「死ぬ用のキャラ」でした。

 

しかし「死霊館」では、霊に懐疑的な巡査もアジア人の助手も死にません!

それどころか、物語に直接関係のないキャラの死亡はほとんどありません。

 

簡単に人が死にすぎて「この中で誰が生き残るかな」ゲームになりがちなホラー映画ですが、やっぱり人が死ぬのはストレスになります。

もちろん人が死んで爽快な映画もありますが、最近私はメンタル耐性が脆弱になったため、主人公が助かるまでの過程で人がたくさん死ぬとかなり精神的ダメージを受けてしまいます。

死霊館」や「死霊館 エンフィールド事件」は割と皆が無事な状態で終わりを迎えるので、本当の意味で「一件落着だ」と思えるのも、私が「死霊館シリーズ」を好きな理由です。

 

ただ、死が全くないわけではないです。

あくまでも「見せ場のためのムダな死」はないです。

それだけでも、ホラーにしては珍しいのかなと思います。

 

今後の「死霊館シリーズ」はどうなる?

死霊館シリーズ」はさらに3本、新作の公開が予定されています。

その3作について、概要説明とストーリー予想をしていきます。

 

2019年7月に「アナベル」第3作公開

すでに公開日まで公表されているのは、「アナベル人形」シリーズの第3作です。

アナベル 死霊館の人形」「アナベル 死霊人形の誕生」に続いて、アナベルの逸話がさらに補強されることになるのでしょうか。

 

時系列としては、アナベル 死霊館の人形」と「死霊館」の間の話になるそうです。

だとすると、「死霊館」冒頭で描かれたウォーレン夫妻とアナベルの出会いを描くのか、それともまた全然違うストーリーになるのかが気になるところです。

 

公開未定の「へそ曲がり男」スピンオフ

まだ公開日は未定ですが、死霊館 エンフィールド事件」で登場したトラウマキャラクター「へそ曲がり男」のスピンオフの製作も予定されているそうです。

「へそ曲がり男」って「ミスペレグリンと奇妙な子供たち」に出てきたホローを彷彿とさせますよね。

私ああいう、クリーチャー的造形がたまらなく好きなんですよね……。

 

これまで実話ベースの悪魔祓いホラーで構築されていた「死霊館シリーズ」ですが、「へそ曲がり男」のスピンオフが実現すればダークファンタジー路線の作品が新しく生み出されることになりそうです。

 

そうなれば、「マーベルシネティックユニバース」のように、いろんなタイプの霊やモンスター、悪魔たちが混ざりあって、壮大な世界観の「死霊館ユニバース」に発展していくのも夢じゃないかもしれません。

 

死霊館」の第3作は構想中

ウォーレン夫妻を描いた物語の3作目はまだ公開こそ決まっていませんが、監督のジェームズ・ワン「ウォーレン夫妻のエピソードはまだまだあるので、物語は続くでしょう」と言っています。

 

彼らは、まだ完全には悪魔ヴァラクの魔の手から逃れたわけではありません。

シリーズ1作目から続く闘いに終止符が打たれるのを期待したいと思います。

 

まとめ:公開中の「死霊館のシスター」おすすめです 

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というわけで、「死霊館シリーズ」の魅力や細かい内容について説明してきましたが、いかがでしたか?

ホラーが苦手じゃない人なら、きっと楽しめると思うので、ぜひ挑戦してみてほしいです。

 

前述の通り、「死霊館シリーズ」は全5作がそれぞれつながっているので、できれば前作を見てから最新作を見るのが望ましいです。

でも、現在劇場で「死霊館のシスター」が公開中でもあるので、気になった人はそこから飛び込むのもいいと思いますよ。

 

以上! ご清聴ありがとうございました。