たたかうたぬき

映画の感想メイン。読書、生活、カルチャー。

12月公開予定の映画で楽しみにしてるもの12選+11月鑑賞報告

来るポスター

 

こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

 

2018年もとうとう残り1ヶ月を切りました。

今年の新作映画ベストランキングが、頭のなかにそれぞれ出揃ってくる頃かと思います。

私は例年にも増して気に入った作品ばかりだったので、10個に絞りきれるかどうか不安です。

ああだこうだ、考えるのがまた楽しいんですよね。

 

ランクイン争いはギリギリまで結果がわかりません。

なぜなら12月楽しみにしている映画が、やっぱりたくさんあるからです。

その見逃せない新作映画を、全部で11本ご紹介します。

 

 

12月公開予定の見たい映画11選

【1日】セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!

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予告やポスタービジュアルを目にした瞬間から「私これ絶対見るー!」と決意を固めた少数館上映作。

東京だと新宿武蔵野館でやってます。

 

1991年、祖国が崩壊したことで地球に帰れなくなってしまったソ連の宇宙飛行士・セルゲイと、同じく共産主義国でありソ連とは共闘関係だったキューバアマチュア無線家・セルジオが、交信を通じてアイデンティティーを取り戻す物語のようです。

そこへロン・パールマン演じるニューヨーク在住の作家が加わるのですが、当然資本主義の国アメリカに住む彼はセルジオたちとは違う思想を持っています。

 

人種・国籍・環境・思想の違いを乗り越えて、他人同士で協力することはほんとうにできるのでしょうか。

ソ連の崩壊から30年近く経っていますが、人と人の分断は今なお色濃く存在しています。

セルジオやセルゲイたちの姿を見て、自分とは違う「誰か」を思いやることが学べればいいなと思います。

 

 

【7日】来る

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パコと魔法の絵本」「告白」の中島哲也監督の最新作は、V6岡田准一さん主演のJホラーです。

原作は澤村伊智さんの小説「ぼぎわんが、来る」なんですが、タイトル改変思いきりましたね。

 

今年はハリウッドのホラー映画が豊作で、特に「クワイエットプレイス」や「ヘレディタリー/継承」には多くのお客さんが劇場に足を運んでいます。

そんな中、有名監督による邦画ホラー作品が、満を持して公開されるのは、大ヒットが見込めそうですよね。

なんだかんだ、ホラー映画の需要って根強いですし、少年期の思い出(今の20代は小学生時代に「呪怨」とか「着信アリ」を見てるし、「本怖」も流行った)から、ハリウッドホラーよりJホラーを求めてる人も多いんじゃないかと思います。

予告編の傾向や中島監督の作家性的に、純粋な「怖いだけ」の作品ではなくもっとポップなつくりになりそうですが、かなり楽しみです。

 

ただ、予告編の小松菜奈黒木華の扱いから伺い知れるミソジニー(女性蔑視)の気配は少し気になります。

妻夫木くんの役はそういう言葉を発する意味のありそうなキャラですが、岡田くんが演じるキャラが「女キャラに鼻の下を伸ばさない男らしさ」を描くために、女性に対して薄い侮蔑の言葉を吐かなければいけないのなら、それは残念だと思います。

 

「来る」原作も怖そうなので観賞後に読みたいな。

 

 

【7日】パッドマン 5億人の女性を救った男

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東京国際映画祭のラインナップに並んでいて、これは見ておきたいなと思ったインド映画。

不衛生な布で経血を処理することを強いられている妻やインドの女性たちのために、ナプキン普及に奮闘する男性を描いているようです。

 

この映画の主人公・ラクシュミは、全力でナプキンを作る努力をするのですが、そんな彼の姿は笑い物になってしまいます。

男尊女卑の価値観の中では、男性が女性の領域に入ることは「立場を下げる」ことと同義なんですよね。

現代日本でも、男性がスイーツを食べたり恋愛映画を一人で見に行くときは肩身が狭いと感じることがあると思いますが、それと同じことです。

スイーツも恋愛映画も「女性の領域」だと思われてるから、男性が中に入るとバカにされるんですよ。

 

そんな事情もあってか、女性が男性の世界に飛び込む映画は増えてきましたが(そっちにもまだまだ課題はある)、逆はまだあまりないように思います。 

だから、男性によるフェミニズム活動について描かれた作品ということで、男女差別・ジェンダーの問題に興味のある人は、ぜひ見ておきたい映画だと思います。

 

 

【14日】グリンチ

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ミニオンズ」「ペット」「SING」のイルミネーションエンターテインメントが送る最新クリスマスムービーは、おなじみ「グリンチ」の再映画化作品でもあります。

グリンチとは、アメリカではクリスマスを代表するような象徴的なキャラクターで、ジム・キャリー主演で2000年に一度実写映画化もされています。

 

私はグリンチとは今回の映画で初対面なのですが、嫌われものの彼がクリスマスを盗むために人里に降りていくというCGアニメのストーリーは、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「クリスマス・キャロル」を彷彿させるところでもあります。

きっと、キリスト教圏のクリスマスはどんな嫌われものにでも等しく喜びを与えるものなんでしょうね。

日本のクリスマスは独り身にはあまり喜びを与えてくれませんが。(独りだとしてもやりようによっては最高のクリスマスが送れると私は考えてますが)

 

原語版グリンチの声はベネディクト・カンバーバッチ、日本語吹き替え版は大泉洋さんが演じます。

大泉さんの声演技はもはや堂に入ったものだと思いますし、共演のロバート秋山竜次さんも声優経験は豊富、人気声優・宮野真守さんも名を連ねているので、吹き替え版に対しての不安は全く感じません。

私はCGアニメは吹き替えで見ることに決めているので嬉しいです。

同時上映のミニオン短編も楽しみですね。

 

 

【14日】ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー

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今作は、21世紀のドラゴンボール劇場版作品としては「神と神」「復活のF」に続く3作目となります。

前二作はファンサービスと作画のクオリティが素晴らしすぎて、展開や設定の粗にはあえて目をつぶった方が楽しめるタイプの映画でした。

でも今回は原作設定の延長線上にある物語のようですし、ファンの評価が高い「ブロリー」というキャラクターを再登場させているのもあって、1本の作品としての完成度にも期待できそうです。

 

私はドラゴンボールファンを自認してますけど、恥ずかしながらブロリーというキャラの出てくる過去作を観賞していません。

でも「あのブロリーが!!?」というざわざわした雰囲気はなんとなく伝わってきますし、やっぱり前出演作見ておいた方が最大限楽しめそうですね。

こういうとき「最強のサイヤ人3人が激突!」みたいに言われると、ラディッツの当て馬感を思い出して泣けてきます。

悟空の実の兄なのに……。

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この有名すぎるセリフの発言者なのに名前が一般的に認知されてなさすぎるのも不憫ですね……。

あと、ナッパも一応サイヤ人だし、べジータの弟とかもいるからね。

サイヤ人意外と生き残ってるからね。(うち二人は悟空たちが殺した)

 

もはや近年の劇場版常連と化しているビルス様に会えるのも楽しみですね。

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またいろいろ食べ散らかすんだろうか。

 

 

【15日】マイ・サンシャイン

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ハル・ベリーダニエル・クレイグという、どことなく「最強」感の漂うコンビが主演をつとめるヒューマンドラマです。

ダニエル・クレイグハル・ベリーのお隣さん役で、文句を言いながらも彼女の子供たちの世話を焼くそうです。

今年公開の「フロリダ・プロジェクト」で、モーテルの管理人として子供たちの世話を焼いていたウィレム・デフォーを彷彿とさせるキャラクターですよね。

 

そして幸せだった家族の日々が、1992年にロサンゼルスで起こる暴動をきっかけに、姿を変えていってしまいます。

暴動は黒人差別的な裁判判決に怒りを蓄積させた人たちにより起こったものです。

差別が反動として暴力を産み、精一杯毎日を幸せに生きようとしていた誰かが犠牲になるとしたら、その暴力の責任も差別にあると思います。

見て辛くなりそうな映画ですが、主演二人のパワーや、実際に起こった事件について興味があるので見に行こうと思っています。

 

 

【15日】メアリーの総て

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古典的モンスターストーリーである「フランケンシュタイン」を書いた、作家のメアリー・シェリーを描いた作品です。

まさかフランケンシュタインを生み出したのが女性だと思わなくて、最初に知ったときはびっくりしたのですが、私のこの驚きも偏見によるものですよね。

「女が怪物モノなんて」劇中のメアリーも同じような視線に晒され苦しむことになりそうで、私はすでに反省しています。

メアリーが「フランケンシュタイン」を書いた頃から価値観を更新できていないってことですもんね……。

 

ちなみにメアリー・シェリーの母はフェミニズム創始者であり、メアリー本人も長らく男性向けのジャンルだと思われているSFの「先駆者」と呼ばれているそうですから、ウーマンエンパワーメントが大きなテーマとなっている現代こそ、知られるべき人物かなと思います。

 

「○○のすべて」という映画がこれ以上増えたら混ざっちゃって困るなあとも思っています 笑

 

 

【21日】アリー スター誕生

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世界的人気アーティスト、レディーガガの映画初主演作であり、「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーが初監督をつとめた作品でもあります。

(ブラッドリー・クーパーは、我々の間では「しゃべるアライグマ」としてお馴染みですね)

ミュージシャンを主役に据えた映画といえば、先月「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されたばかりで、Queenを知らない若者たちの間でも彼らの人気が再び盛り上がるほどの大ヒットとなっています。

というわけで、歌唱シーンをはじめとしたミュージシャンの魅せ方に対するハードルは、かなり高くなっているのが現状。

このハードルを越えるのはもしかしたらちょっと難しいのかもしれませんが、越えてほしいと期待もしてます。

 

「スター誕生」という物語は1937年から繰り返し映画化されてきた題材です。

歌手になることを夢見ながら自分に自信がなくてくすぶり続けていた少女が、ある日突然有名アーティストに見出だされ、一気にスターダムへの道を駆け昇る……。

1作目から引き継がれる物語は、「身分の高い男性によって身分の低い女性に幸せがもたらされる」という典型的な「シンデレラストーリー」です。

昨今、自立した女性たちのロールモデルとなっているレディーガガが、古典的とも言える物語に出演することが、世間的にどんな影響をもたらすのかが気になります。

それともあえてそういうストーリーに登場することで、価値観の変革を狙っているのでしょうか……。

 

なんといってもやっぱり1番楽しみなのは現役歌手であるレディーガガの歌唱シーン。

今年最後のドでかい花火を期待したいと思います。

 

 

【21日】シュガー・ラッシュ オンライン

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これは、我々オタクにとって、楽しみにせざるを得ないやつですよね……。

2012年の「シュガーラッシュ」から6年、ついに続編の公開です。

同じディズニー作品である「アナと雪の女王」「ズートピア」などとくらべて、前作は日本での人気はあまり高くありませんでした。

それでも、あの予告編には皆が食いつきましたよね。


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歴代のディズニープリンセスが1つの部屋に集まって、パジャマパーティーをしている衝撃の映像。

これまで長い歴史の中で、ディズニーが古典的な女性の描き方を指摘され続け、自己批判(たとえば「魔法にかけられて」)を繰り返し、今なお更新され続けている「プリンセス」像の描き方が、またこの作品で大幅にアップデートされるんでしょうね。

単純に好きなプリンセスがたくさんいるのもあって、ほんとにほんとに楽しみです。

欲を言えばワンシーンで終わってほしくない。

人気キャラのラプンツェルとかでいいから、ちょっとでも冒険に同伴してほしいなあ~と思ったりしてます。

 

しかも、さすが天下のディズニー最新作なだけあって、MCUスターウォーズのキャラクターたちも出てくるらしいじゃないですか。

CMには「ズートピア」ニックの姿も……!

大変だ、これってもしかしてディズニー版「レディープレイヤーワン」なのかもしれない。

 

他の要素が盛りだくさんすぎて、むしろ前作からの主人公ラルフがどういう風に活躍するのか楽しみになってきますよね 笑

 

 

【22日】シシリアン・ゴースト・ストーリー

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イタリア・フランス・スイス合同製作の、幻想的な雰囲気のラブストーリーです。

一方で、実際に起こった誘拐事件をモデルにしている社会的な側面も合わせ持った作品のようです。

 

突然失踪してしまう繊細そうな少年と、彼を強い意思を持って探し回るショートカットの女の子。

予告編を見る限り、少年・ジュゼッペを襲うのは理不尽な大人の社会による「暗黙の了解」で、それに必死で対抗するルナが彼を助け出すことのできる方法は全くないように思えます。

二人は一体どうやってこの困難から逃れるのか、逃れることができるのでしょうか。

 

ギレルモ・デル・トロの世界観のよう」と評されるファンタジックな演出と、色彩表現にも期待します。

あとは、今年「ゴースト・ストーリー」ってタイトルの作品は3本目で、頭の中でこんがらがりそうです 笑

 

 

【28日】こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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ずーっと大活躍中の大泉洋さんが「グリンチ」に続けて今年最後に世に送り出す作品は、実在の人物を描くヒューマンドラマ作品です。

大泉さんが演じる鹿野靖明さんは、筋ジストロフィーという病気を抱えながら、自由に生きることを諦めず、自らボランティアを集めて施設を飛び出します。

それから20年もの間、周りの人に愛されながら自立生活を送ったという背景を知ると、今年の9月に公開された「ブレス しあわせの呼吸」と通ずるテーマがこもった作品なのかなと想像できます。

介助なしには生活できない、健常者と同じようには生きていけない、それでもすべての人間が等しく持ちうる権利というものがあって、それを行使する自由がある。

 

インタビュー記事での大泉さんの発言が印象的だったので引用します。

「最初はタイトルにひかれました。『ボランティアの方に24時間介助してもらわないと生きていけない方が、どうしてそんなワガママを言えたんだろう?』という疑問から始まりました。でも、最初は鹿野さんのワガママだと思った言葉も、撮り終えた頃にはそう思えなくなっていて……不思議な経験でした」

 

渡辺氏(原作者の渡辺一史さん)は「障がい者の方にとっては、他人の助けを借りながら自由に生きることが自立なんです」と言い添え、障がい者の自立への理解を求めた。

大泉洋、「夜更けにバナナ」の要望を受け入れる「人を許す社会」への思いを熱弁 : 映画ニュース - 映画.com

 

正直なところ、私も大泉さんがいきなり夜中に「バナナ食べたい」と言う予告編を見て、「ワガママ」な発言だととったんですよね。

でも、他人の助けを借りないでも生きていける人が深夜フラッとコンビニに行ってバナナを食べることは、別に珍しくもない「気まぐれ」でできることですよね。

なぜ、体の自由が利かないからといって、他の人には与えられる権利が奪われなければいけないのかを問うている。

そういう投げかけがきっとたくさんある作品なんだと思います。

「ブレス」と合わせて、もう一度考えたいと思っています。

 

 

11月鑑賞報告&ランキングベスト5

11月の劇場鑑賞本数は10本

11月映画館で観賞した作品は以下の10本でした。

洋画と邦画バランス良い感じですが、ちょっと本数控えめだったかな。

年末に向けて見逃している作品をドドッと回収していきたいところです。

 

なんだか、今月見た邦画は「ハード・コア」以外全部怖い人が出てきますね。

しかも4本のうち2本は同じ人()なんだからもう、トラウマになりそうです。

 

ファンタビは12月に母親と見る約束をしているので、現在も我慢中です。早く見たい。

 

 

11月劇場鑑賞作品ベスト5

さて、10月のベスト5は以下の通りです。

  1. ア・ゴースト・ストーリー
  2. ヴェノム
  3. ギャングース
  4. ボヘミアン・ラプソディ
  5. 人魚の眠る家

「ア・ゴーストストーリー」と「ヴェノム」は絶対好きだろと思いながら、想像以上に好きになってしまった2作でした。

おばけもヴェノムもかわいい.……。

ちょっと悲しみを背負った人ならざるものに惹かれるので、ほんとにどんぴしゃだったんだと思います。

 

ギャングース」これは全くもって想像していたのとは全然違う映画でした。

予想外の面白さに映画館の座席で高揚感を味わいました。

「人魚の家」もそう。「検察側の罪人」もそうだった。

ザクっと心に傷跡を残してくれる邦画が増えてきている感じがして、すごく楽しいです。

 

ボヘミアン・ラプソディ」は、もちろんライブエイドのシーンや、実際のメンバーに寄せてるビジュアルとか、クイーンの仲良し加減がどんどんTwitterに流れてきているのとか最高なんですが、何より私「ブライアン・シンガー」の映画が好きなんだよなあ。

かっこよく完璧には決めてこないんですけど、なんか「全部詰め」って感じでおもちゃ箱みたいに楽しくて、好きになっちゃう。

この作品が大ヒットしたこと、クイーンというバンドを少しでも知れたことが嬉しいです。幸せな作品だと思う。

 

というわけで、ラストスパートの12月も皆さん駆け抜けていきましょう。

とりあえずまず11月公開の「へレディタリー/継承」から!! めちゃめちゃ楽しみです。