ループもの、だけどスタート地点が無理ゲーすぎる!Netflixオリジナル映画「ネイキッド」感想
今Netflixオリジナル映画がアツい。
先日新しく追加された「ネイキッド」が、すごく面白かったので紹介します。
ジャンルはコメディ。
主人公・ロブは定職につかずフラフラと宝くじを買ったりしているダメ男です。
愛した女性を悲しませることも多く、彼女の父親にはまだ認められていません。
物語は、そんな彼と彼女の結婚式当日に繰り広げられます。
ほんのちょっとネタばらしすると、この作品はいわゆる「ループもの」です。
「ループ」とは、主人公が人生のとある時間を何度も何度も繰り返し、そこから抜け出すために奮闘するという展開のことです。
漫画やアニメでもよく見ますが、映画ファンとしては「バタフライ・エフェクト」や「All You Need Is Kill」が有名でしょうか。
大抵は主人公が一度死ぬと時間が巻き戻り、何か事件が起きる前からもう一度やり直していく……というのが王道パターン。
ループを繰り返す目的は、好きな相手を救うため、が1番多いかな。
この「ネイキッド」でのループ目的は、「ダメ男の主人公が結婚式を成功させるため」、そこまではいいですね。
ところが、巻き戻り地点が特殊なんです。
毎回、「結婚式がもう始まっている時間帯に、なぜかホテルのエレベーターに閉じ込められている。しかも全裸」という状態からスタートさせられるんです。
鬼か。もう巻き返し不可能な状態じゃないか。
しかもループに巻き込まれるロブはそこに至るまでの過程を全く覚えていません。
む、無理ゲーだ!!!
しかし、そこはコメディ映画の主人公。
とんでもない機転と順応力を見せつけてループを重ね、教会の花嫁の元へ少しずつ少しずつ近づいていきます。
ダメダメでスピーチやダンスの練習もろくにしなかったロブが、彼女を悲しませないために必死になり、最高の結婚式を作り上げていく。
何度も何度も裸になって、奇声を上げたり表情をくしゃくしゃにしながらも、諦めずに走り続ける彼の姿が、最高に笑えて、最高に泣けるのです。
ロブがループ中に出会った人たちや手に入れた情報が、ラストで伏線として収束していく展開も面白かったな。
こんなにハッピーな映画を見たのはひさしぶりです。
誰が見ても楽しめると思うけど、ジム・キャリーのコメディ映画とかが好きな人に特におすすめしたいですね。
しかし、これだけコンスタントにレベルの高いオリジナル作品を配信してくれるNetflix。
今後こういった動画配信サービスのあり方は私たちの映画鑑賞スタイルを大きく変えていくことになりそうです。
作品自体にも、サービスの動向にも注目していきたいところです。
とりあえずは、25日配信の「DEATH NOTE」が楽しみですね!