オールうまいものノート

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「ウィンチェスターハウス」感想/実在するトンデモ幽霊屋敷!

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ホラー映画が好きなんです。

この前公開された「ウィンチェスターハウス/アメリカで最も呪われた屋敷」がめっちゃよかったので紹介します。一人でも多くのホラーファンの皆さんに見てほしい作品でしたよ!

 

監督は「デイブレイカー」「プリデスティネーション」のスピエリッグ兄弟です。この監督の名前や作品タイトルを見ただけで興味津々の人も多いんじゃないでしょうか。

去年の「ソウ・レガシー」がダメだったからな~……」って人も安心してください。「よく思い出したら「ソウ・レガシー」も良作だったかも……?」って評価が覆るくらいに「ウィンチェスターハウス」が良作でしたから。

あ、私は「ソウ・レガシー」好きですよ!ホントですよ!

 

「ウィンチェスターハウス」は超面白い設定の実話である

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まず、「ウィンチェスターハウス」で一番特筆すべきポイントは、「これが実在の話である」というところでしょう。舞台となる幽霊屋敷は実際にカリフォルニア州に存在していて、現在も心霊スポットとして名高いそうですよ。

 

その実在する幽霊屋敷に住んでいたのはサラ・ウィンチェスターという未亡人の女性です。彼女は、亡くなった夫から「ウィンチェスター銃」の会社を相続した人物でもあります。

不幸にも夫と娘を失ったサラは、二人の死の原因が「ウィンチェスター銃によって殺された亡霊たちの呪い」だと信じています。

実際にその銃をビジネスに利用したのはサラではありません。彼女の夫です。しかし亡霊たちの恨みは強く、夫が死んだあともサラたちウィンチェスター家を皆殺しにしようとしているのです。その亡霊たちを癒し、弔い、時には封印するために、サラは屋敷の増築を繰り返します。24時間365日、屋敷の周りには建築士や作業員がうろついているのはそのためなんです。

 

そして、映画「ウィンチェスターハウス」の主人公は、精神科医のプライス先生。彼は、亡霊の妄想に取りつかれた(?)サラの精神鑑定を行うために、その幽霊屋敷に行くことになってしまいます。

どうですか、めっちゃ面白そうな設定だと思いませんか。しかもこれ、実話ですよ。

 

「ウィンチェスターハウス」名キャラクターの家主・サラ

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呪われた幽霊屋敷の家主であるサラを演じるのは、オスカー女優でもあるヘレン・ミレンです。彼女がスピエリッグ兄弟の過去作「プリデスティネーション」を見て、「彼らの映画に出たい」と熱望したことから、今回の出演が実現したようです。

サラは、精神異常者ではないか?と自らが所有する会社の役員に疑われ、精神鑑定にかけられる上に、とてつもない数の亡霊に狙われています。しかし、常に毅然とした態度を崩しません。この「ただ者ではない存在感」が、実話なのに現実味のない物語に、説得力を与えていたと思います。

 

サラ、常に喪服を着ているんですよね。序盤の会話からてっきり死んだ夫と娘のために、未だに喪に付しているのかと思ったんですが、違いました。

次から次に死人が押し寄せてくるから、ずっと喪服を着てるしかないんですね。おそらく何度も命の危険にさらされたであろう、彼女の人生に思いをはせてしまうのは、ヘレンミレンの名演技あってこそだと思います。

 

「ウィンチェスターハウス」主人公プライス先生もいいぞ

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サラはかなり印象に残る名キャラクターですが、ジェイソン・クラーク演じる主人公プライス先生も良いキャラしてました。

ホラー映画において、主人公のスタンスや過去のトラウマって、かなり重要なんですよね。その人が怖い目に遭う理由があるのかないのか、その人はどれだけ怖がるのか、果たして脅威に立ち向かうのか。こういった主人公の行動原理が、ホラー映画の「怖さ」にダイレクトにかかわってくると思います。

 

たとえば以下の2つの設定を見てください。

  • なんにも悪いことしていない人が理不尽に呪われるホラー
  • 何十人も殺した大悪人が呪われるホラー

これだと、「怖さ」が全然違ってきませんか。

この2つの例で言うと、1つ目は自分にも降りかかってくるかもしれない「無差別さ」が怖さを盛り上げるかもしれません。一方2つ目は、主人公の犯した罪自体の恐ろしさや、それに対する被害者の恨みの強さのリアリティーが、より恐怖を煽るかもしれないですね。

 

その点このプライス先生には、襲われる理由は一見なんにもないわけです。

亡霊たちは自分を殺した銃を作った一族に対する恨みを持っています。でもプライス先生は一族の一員ではないし、たまたま屋敷にやってきただけの、ほぼ関係ない人です。

そんな彼が屋敷の怪異に巻き込まれてしまう。これは「理不尽さ」「無差別さ」という怖さを感じる展開ですよね。日本のホラー映画「呪怨」のように、家に足を踏み入れただけで襲われてしまうのか……!という。

でも、終盤でプライス先生が襲われる「理由」が実はあるのだと判明します。なぜ彼だけが幽霊を見ることができるのかという、「理由」が明らかになるわけです。(私は途中まで「霊感が強いからか?」なんて思っていたんですが……)そして、その「理由」がいいんですよ!

この映画では、実在する幽霊屋敷をただ描くだけでなく、主人公であるプライス先生の内面がしっかり掘り下げられています。彼は怪奇体験を通じて成長するのです。

 

ああ~思い返せば思い返すほどよかったな~~~。

あの巧妙に配置されたヒントの数々。それがつながった瞬間は、まっすぐに感動してしまいました。「3分」とか「記念品」とかね。「さすがプリデスティネーションの監督だな~」と実感しましたよ。

 

あと、プライス先生はちょっとおちゃめでホラー映画の主人公っぽくないところも好きですね。(壁に頭ぶつけたりとか詐欺師っぽいことしたりとかローラースケートに笑ったり)

ホラー映画は序盤で観客を安心させればさせるほど、怖いシーンとのギャップが大きくなって面白くなるんですけど、それもうまくいってたと思います。

 

「ウィンチェスターハウス」の印象に残ったところ列挙します

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サラの姪役は「プリデスティネーション」のあの人!

スピエリッグ兄弟監督作つながりで「プリデスティネーション」にも出ていたサラ・スヌークが出てます。この人の顔も良かったなあ。

 

パッと手に持った武器がすごい役立つ

クライマックスのある出来事が起こってから、プライス先生が2つ武器を手にするんですけど、これが2つともめっちゃ役に立つんですよね。

ちなみにハンマーと斧なんですけど。敵を倒すだけじゃなく別のところでも大活躍してましたよね。

どの武器を持たせるかって、ホラー映画の演出としてすごく大事だと思うんですが、実用的かつ合理的なチョイスでよかったです。好きです。

 

すごく安心感のある良い脇役

脇役もよかったですね。

具体的に言うと、建築士のすごいモミアゲのおじさんと、執事のおいちゃんに安心させられました。

  • ちょっとコミカルに銃を構えるモミアゲのおじさん。(味方)
  • 幽霊なんか全然信じてない執事のおいちゃん。(味方)

いいじゃんいいじゃん!

 

そもそもホラー映画の登場人物ってやつは、一人で行動しすぎなんですよ。集団で行動したほうが、物語や尺的に生き残れる可能性上がるだろって毎回思うんですが!

このすごく好感の持てる脇役たちを、死亡フラグたってる……と思いながら見てましたが、まさかあんなことになるなんてね……。2人がどうなったかは是非映画をご覧ください……。

 

幽霊屋敷の周りに常に人がいっぱいいるのがいい

これは、上にも書いた「安心感とのギャップが怖い」という話にもつながるんですが。

ずーーっと増築を続けている都合上、この映画の舞台となる幽霊屋敷の周りには、常に何十人もの作業員がうろついているわけです。さらには、富豪の豪邸なので屋敷内に使用人もいっぱいいるんですね。

でも、それでホラー的に怖さが減るかっていうと、そんなことはないんです。むしろ、人がいっぱいいる空間からふと静かな誰もいない空間に飛び込んでしまった時の静寂が冴える。

あそこ、怖かったですね。ナゾの塞がれた階段。

大方、元はふつうの階段だったのを、何かヤバいもんを封印するために塞いだんだろ!と思ったんですが、そんなことはなかったですね。結果的にそれっぽくはなってましたけど。ただ単に増築しすぎて変な間取りになっているだけでしょうね、あれ笑

 

「ウィンチェスターハウス」おすすめです!

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というわけで、よかったところを挙げてくとほんとにキリがないくらい、デティールたっぷりのアトラクションみたいなホラー映画でした。ストーリーもしっかりしてるし、役者陣の威厳も感じられるおすすめの作品です。

「面白いホラー映画」に餓えてる人にはぜひ見に行ってほしいです。結構「ギャッ!」ともなるので、あんまり飛び上がらないようにお気をつけて笑

私は跳びはねてしまいましたけど……。

 

7月公開予定の映画で楽しみにしてるもの7選+6月鑑賞報告

ごまかしごまかし、もうエアコンをつけてます、Tanukiです。

7月、そろそろ夏休み大作映画が盛り上がりはじめますね。ポケモン細田守最新作、はたまたジュラシックワールド……。

どれを選んでもお子さんにとってはきっと大事な映画体験になると思います。

そして私たち大人の映画ファンは金に物言わせてすべて劇場観賞するわけですね笑

 

というわけで、7月見たいと思ってる映画を7つ紹介していきます。最後には6月に鑑賞した映画の報告とその中で好きな映画ベスト5も載せてますので、読んでくれたらうれしいです。

 

7月公開予定の見たい映画

【6日】アーリーマン ダグと仲間のキックオフ!

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幼いころ何度も見返した「ウォレスとグルミット」の監督とアニメーションスタジオの最新作です。

このキャラクターの顔を見ただけで気づいて、ノスタルジーに包まれました。なつかしい。

最近だと「ひつじのショーン」も人気がありますよね。

本国版で声を当てているのはエディ・レッドメイントム・ヒドルストンで、それはまた海外俳優オタクの琴線に触れてくるキャスティングですね……という感じ。

かといって日本語吹き替えでは本職大御所声優さんたちが堂々と名を連ね。そもそも、もしかしたら吹き替え版のみの上映になる可能性も高いですね。子供向け作品なので。

昨年の「KUBO」をきっかけにスタジオライカ作品がさらに注目され、今年はウェスアンダーソン監督のストップモーションアニメ最新作「犬ヶ島」が公開されました。

そんな中ストップモーションアニメの元祖」といっても過言ではないような監督とスタジオの最新作を見ないではいられないでしょう!

このタイミングでまた「ウォレスとグルミット」を見返してから行くのもいいかもしれないですね。

 

【6日】バトル・オブ・ザ・セクシーズ

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一見わからないかもですが、ポスターに写っている二人は「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーンと、「怪盗グルー」の声でお馴染みわれらがスティーヴ・カレル

監督は「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトンとバレリー・ファリスです。スティーヴカレルは同作にも出演してましたね。

ストーリーは、女性テニスプレイヤーと、男性テニスプレイヤーが、男女の格差是正のために性別の壁を越えて試合で戦うというものです。

女性差別や女性蔑視はもちろん、男性の抱えるジェンダー的な悩みについても触れているようなので、そういった内容に興味のある方は要チェックかな。私も見に行きます。

この映画は1970年代の話ですが、「ダンガル」「アイ、トーニャ」などスポーツを扱った映画は舞台がどの年代であっても、「女性が女性である苦悩」が多く描かれているように思います。

現在の私たちにどんな「答えの一つ」を投げかけてくれるのか楽しみです。

 

【7日】君が君で君だ

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ここに写っている三人の男たちが、それぞれ坂本龍馬尾崎豊、ブラッドピット、になりきって生活しているというのだから、設定からして絶対面白いじゃんそんなの……!という映画です。

ちなみに見てわかるかもしれませんが、尾崎豊池松壮亮さん、坂本龍馬大倉孝二さん、ブラッドピット=満島真之介さんだそうです。

なぜ彼らが有名人になりきっているかというと、一人の女性の心を射止めるために、彼女の理想のタイプを演じているんですね。

しかもそれが10年って、おい……!

監督の松居大悟さんは「男子高校生の日常」「アフロ田中」の方ですね。

コメディに転ぶんだか、苦々しい青春ドラマに転ぶのか、はたまた病的な感じになるのか、まだわかりませんが楽しみです。

 

【13日】ジュラシック・ワールド 炎の王国

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ほんと、今年はこの「ジュラシックワールド 炎の王国」に加えてMCU最新作にSWシリーズ最新作、そして来月にはM:iシリーズ最新作ということで続編大作盛りだくさんですね。

残念なことに私は前作の「ジュラシックワールド」を劇場で見れていないので、続編の公開をとても楽しみにしてました。

絶対前作は4DXで見たらめちゃ楽しかっただろうなというのも承知なので、できれば今作は4Dで……行きたい!

公開を記念してコラボカフェなんかもオープンするようで。

natalie.mu

やばーい!!「モササウルスソーダ」とか「ダイナソーエッグケーキ」なんてすごく良いですね。行ってレポートの記事を書きたいと思ってるので、よかったらお楽しみに。

 

【13日】劇場版ポケットモンスター みんなの物語

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昨年、シリーズ20周年記念で制作された「キミに決めた!」の大ヒットに続けと、ポケットモンスターが今年も力作劇場版を出してきました。

何よりまず予告編の絵の美しさに見とれ、そしてストーリーに心惹かれました。

去年の「キミにきめた!」もそうでしたが、映画の中で主人公・サトシの仲間となるのは、映画オリジナルキャラクターです。

今回の仲間たちは性別も年代もバラバラで、しかもパートナーのポケモンたちとの関係にわだかまりを抱えた人たちとのこと。

そんな彼らがサトシとの出会いや冒険を通じて、何を思い、どう成長するのでしょうか。

サトシとパートナー・ピカチュウとの関係を見つめなおした「キミにきめた!」と、サトシが他者のポケモンとの付き合い方を見つめる「みんなの物語」。

そこには共通するテーマ性がありそうです。

声優を務めるのは芦田愛菜さん、川栄李奈さん、濱田岳さん、大倉孝二さん、中川翔子さんら、声優としての実績もある俳優さんばかりです。

そして松本梨香さん、野澤雅子さんや山寺宏一さんら大御所声優さんが場を引き締めるのが想像できます。

また今回も泣いちゃうかな……。楽しみです。

 

20日BLEACH

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公開前のキャスト発表からすでにワクワクさせてくれている実写版「BLEACH」です。

私はどんぴしゃブリーチ世代で、小学生の頃は友達がジャンプを貸してくれるのを毎週楽しみにしていました。

予告編やポスターアートを見る限りは、原作のかなり序盤で倒された敵がラスボスとなる様子……?(グランドフィッシャーね)

その敵は主人公・一護にとってはかなり因縁の相手なので、物語にまとまりを持たせ感情的に盛り上げるという点で良改変になるのではないかなと思っています。

むしろ原作では割とあっさり倒されたな~という印象があったので、そのエピソードを掘り下げてくれるのが楽しみですね。

もしかしたら好きな作品が実写化されることに不安を感じている人もいるかもしれませんが、アイアムアヒーロー」「いぬやしき」の佐藤信介監督です。まずはアクションを楽しみに行きましょう!

邦画であのレベルのアクションをとれる監督はなかなかいないと思います。私もほんとに期待してます。

 

20日未来のミライ

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細田守監督最新作です。

彼が監督しているというだけで、見に行く日本人はかなり多いのではないでしょうか。

一昨年の「君の名は。」で新海誠監督に一歩先を行かれてしまった印象なので、巻き返しにかかってくるんじゃないかなと思います。

実は私は「おおかみ子供の雨と雪」「バケモノの子」を見れていなくて、なんでかっていうと「合わなそう」という理由で食指が動かなかったからなんですよ。

ほんのちょっと苦手意識を持っているんですが、日本を代表するアニメーション監督の作品を知らないのはもったいないし、この機に2本とも見てみようと思ってます。

「サマー・ウォーズ」「時をかける少女」は見てます。面白いけど……というスタンスです。

あ、山下達郎さんの主題歌は見る前からめっちゃいいです!

思えばサマーウォーズの主題歌もよかったな~。

 

以上の7本はぜひ劇場で見たいです。

6月に比べると本数は少なめですが、楽しみにしていた作品が何本も公開されるのでうかうかしていられません。

実はまだ見れていない6月公開作品も結構あるのです……!

6月に劇場で鑑賞した映画は、次でまとめますね。

 

6月鑑賞報告&ランキングベスト5

6月映画館で観賞した作品は以下の通りです。

以上の14本です。今月はなかなか本数見ました。

それでは好きな順にランキングベスト5もつけておきます。

  1. ビューティフルデイ
  2. パンク侍、斬られて候
  3. 30年後の同窓会
  4. 空飛ぶタイヤ
  5. ワンダー 君は太陽

ぎゃ~~枠が足りない!一月分のベスト5なのに枠が足りません。

 

羊と鋼の森、ブリグズビーベア、犬ヶ島デッドプール2もかなりよかったです。

今月は本当に大作も単館系も、洋画も邦画もアニメーションも、満遍なく間を置かずに続々公開された印象で、毎週嬉しい悲鳴を上げてました。

今月は一旦本数的に落ち着いて、8月に大爆発という感じでしょうか。

7月最終週に海外旅行で不在にするので、むしろ本数が少ないのはありがたいな~と思ってます。

 

というわけで今月も楽しい映画鑑賞ライフを~~。

この後、上半期ベスト10も考えます!

 

海外ドラマ「ウォーキングデッド」をHuluでシーズン2まで見たので感想。

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ウォーキングデッド」見ました?

私は見たい見たいと思いつつ、話数の多さに尻込みしていたのですが、職場の方に勧められたのをきっかけに見始めました。

「ウォーキングデッド」は、「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」の監督であるフランク・ダラボンがプロデューサーを務める海外ドラマですよね。

なので、クオリティの高さは大体想像していたのですが、見てびっくりしました。マジで面白いな。

シーズン8まで配信されているんですけど、とりあえずシーズン2まで見た感想を書きたいと思います。

 

「ウォーキングデッド」のおもしろさって?

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ゾンビものの面白さというのは、ここで特筆しなくても皆さんご存知だと思います。

どうワンパターンにならずに、型を崩すか」これに尽きますよね。

「ただのゾンビもの」にならないように、個性や変わり種をどうしこむかによって、ゾンビものの面白さは変わってきます。

 

ゾンビに限らず、ジャンルものって大体そういうものなんじゃないかなと私は思います

「スパイムービー」「ディザスターもの」や、「舐めてた相手が殺人マシーンもの」とか、最近だと「アメコミヒーローもの」とか、あと邦画で「Jホラー」「学園ラブコメもの」なんかも、ジャンルの型をどうぶち壊すか、試行錯誤され続けていると思います。

 

そこでこの「ウォーキングデッド」はゾンビものとしてどんな風に個性づけされてるかというと、ひたすら重厚でドロドロな人間ドラマによるものなんですよ。

海外ドラマという長尺の枠を活かして、ずーーーっと人間同士のいさかいを描き続ける。

誰かと和解したと思った次の瞬間に、誰かと誰かが一触即発、常に誰かしらが不安定なメンタルを抱えている状態。

もう「ゾンビとかどうでもいい」レベルにしつこくしつこく人間ドラマを追求した作品だと思いました。

ゾンビより人間が怖い」とは、先人の感想ですが、まったくその通りです。

 

「ウォーキングデッド」シェーンが怖い

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「ウォーキングデッド」、こんなに見ていて全員嫌いになってくるドラマってあんまりないと思います笑

皆自分や家族の命を守るのに必死で、他人にやさしくしている場合じゃないから仕方ないんですけどね。

通常時にはありえないほどエゴ丸出しの登場人物たちを見ていると、胸がむかむかしてきます。

 

特にシェーンは怖い。

 

主人公リックの親友でありながら姿の見えない彼が死んだと思い、その妻と子を自分の物にしようとしている人です。

(妻のローリも責任が大きいと私は思う)(仕方ないところも大いにあるけど)

 

ゾンビがそこら中にいる世界では、生き残った人間たちは共同体を作って助け合いながら生活しています。

シェーンは自分の所属するグループを、支配して所有したがっているんじゃないかと感じます。

それがめっちゃ怖いんです。

 

愛した女性とその子供を助けるためにはなんでもする、という気持ちはまあわからんでもないです。

でも、その助け方が独善的かつ偏執的。

自分の意に介さない要素や人物はすべて排除しかねない危険性を孕んだ人物です。

リックとは仲が良かったし、あんな状況に追い詰められなければまともな人物だった……とも思えません。

初登場の車のシーンからして、女性に対するモラハラ発言をしていましたし。

元々の心根にすでに自分以外の人たちを下に見るようなところがあったんだと思います。

 

「ウォーキングデッド」主人公のリックが怖い

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主人公のリックはシェーンと対照的に、共同体で生活する人々のためを思って冷静な行動を心がけます。

荒れた世界においてもモラルをしっかり守れるリックを見ていると、視聴者は安心できます。

 

でも、リックを見ているのも段々怖くなってきて……。

なぜかというと、共同体のメンバーたちがリックに責任を任せ過ぎているように思えるからです。

リックがいるから大丈夫。そう彼らが信じれば信じるほど、リックにかかるプレッシャーは大きくなります。

何か危険が発生するとそれはリックのせいになり、仲間も彼自身もリックを責めるんです。

 

やめたげて!もうリックのライフはゼロよ!

 

見るからに彼の精神は摩耗して、魅力だった安心感も失われていきます。

そしてついに、シーズン2の終わりで、あんなことに……!つらみ……!

 

「ウォーキングデッド」好きなキャラクター

ほんともう見れば見るほど登場人物たちをどんどん嫌いになっていくドラマなんですが、何人か好きなキャラクターもいます。

グレン

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アジア人のキャラクターがここまで骨太に活躍してくれるというだけでも嬉しいのに、ほんとにいい子です。

荒廃した世界でも好奇心やユーモアを忘れず、人の気持ちに寄り添える人なので好きです。

マギーという魅力的な女の子に言い寄られて超ドギマギしてるところもよかった。

まだ彼の中には「日常」が残ってる感じがします。

周りの雰囲気に削られず、「日常」を持てているのは彼が純粋でしっかりしているからだと思います。

 

ダリル

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グレンとは正反対の「日常」を守り続けている人です。

ゾンビが来ようが襲われようが、サバイバル慣れしている為落ち着いています。

しかも、世捨て人っぽい当初の印象とは裏腹にかなり優しい。好きになっちゃう人多いでしょ。

自分の意見はしっかり主張するけど、絶対に人に危害は加えさそうなところがいいです。

心のオアシスです。

 

ハーシェル

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ゾンビを「病気を治療すればもとに戻る」と信じて納屋にかくまっていたヤバいキリスト教徒のおっちゃんです。

自分の持っていた考え方のヤバさに気が付いた後は、意気消沈してしょんぼりしてしまいました。

家族や農場を守るため、部外者を入れたくないと思いながらも、けがをした人はほっておけない優しい獣医さん。

ハーシェル……変わらないで。そして死なないで。

 

デール

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リックとシェーンに振り回される共同体の良心であり、倫理の象徴です。

シーズン2のエピソード12の彼の叫びには心が震えて涙してしまいました。

誰も他人の気持ちや境遇なんて気にも止めなくなった荒れた世界でも、人間らしさを失うまいとする姿が目に焼き付いています。

彼がいなくなったら、かろうじて残っていたあの共同体の良心や倫理はもう消えてなくなるでしょうね。

現に、シーズン2ラストのリックからはそういったものが消え失せていたように思えますから。

 

「ウォーキングデッド」まだまだ続く

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現在シーズン8まで配信されている「ウォーキングデッド」、ただ今シーズン9を撮影中のようです。

主人公リックを演じるアンドリュー・リンカーンはシーズン9での降板を発表しているとか。

 

リックの行く末も含め、今後のストーリーが気になるので、どんどん見ていきます。

その前にSHERLOCKのシーズン4がネットフリックスで配信開始したので、そっちもいいな~。

転職してからかなり時間できたので、いろいろ見て海外ドラマ通になりたいよ!

 

「万引き家族」感想(ネタバレあり)/是枝監督は犯罪者を擁護しているのか?

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万引き家族」もう見ましたか?

この作品については、公開前からたくさんの人の間で議論が交わされてきました。

万引き家族」の監督である是枝裕和さんはこれまで「海街Diary」「そして父になる」など数多くの名作を手がけてきた方です。

さらにこの度、カンヌ国際映画祭パルムドール(最優秀賞)を受賞したということもあり、世間的な注目度はかなり高まっています。

 

万引き家族」はどんなメッセージ性を持った映画で、監督が映画を通して伝えたい思いとは一体なんなのでしょうか。

私も一日本人として、一映画ファンとしてここに見解を残しておきたいと思います。

必死にまとめたので、拙い部分もあるかもしれませんが、読んでもらえたら嬉しいです。


万引き家族」を批判する人たちのスタンス

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万引き家族」に登場する家族は、日常的に犯罪行為を繰り返しています。

作品タイトルにもなっている万引き、年金不正受給、車上荒らしなどに加え、そのつもりがなかったとはいえ児童誘拐ともとれる行為を行っています。

そういった犯罪行為に手を染める家族を、「絆の深い温かい家族」として描くことで、犯罪者を肯定しているのではないか。

これが「万引き家族」を批判する人に多いスタンスです。

 

 

万引き家族」を見ていると、是枝監督の脚本や演出の手腕、そして役者陣の熱演によって、彼らがあまりにも人間的でいとおしい存在に思えてきます。

彼ら家族の楽しい気持ちに共感して、その暮らしがとても素晴らしいものに見えてきてしまうんですよね。

家族の美しい絆に共感したり感動すればするほど、「犯罪者を美化している」ように見えてしまうのではないでしょうか。

そして「犯罪を肯定している」ように見えてしまうんでしょうね。

 

あるいは、「彼らは犯罪者だ」という認識を持った上で見ると、彼らがあまりにも楽しそうに暮らしているのが許せなくなってしまうのかもしれません。「こんなのは不謹慎だ」と思いたくなるのかも。

 

万引き家族」に対する私のスタンス

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ところで、私はこの映画を見ながら、彼ら家族の仲の良さにひたすら不穏さを感じていました。

貧困生活の中でリリーフランキー安藤サクラも職を失いますが、焦って仕事を探す描写は全く出てきませんでした。

日常的に犯罪行為を繰り返し、ただひたすら罪を重ねていくのみなのです。

貧乏であることを表す際に、「明日の食事もままならない」とはよく言いますが、彼ら家族は本当に「今日明日」のことしか考えていないように思いました。

先の見通しが全くないんですよね。

自分たちの未来、子供たちの未来に対するビジョンがこれっぽちも想像できないまま暮らしているんです。

 

私はそれが単純に、「今しか考えられないほど」貧しく困窮しているからだと思って見ていました。

しかし物語が後半に差し掛かるにつれ、あの夫婦が「刹那的」であった理由がさらに明らかになる。

そこで、うっすら感じていた「そら恐ろしさ」の正体がわかってしまうんです。

 

彼らは諦めているからこそ何でも好きなことができた。

もうすでに罪を犯しているからこそ、開き直ってあんな暮らしができたんですよね。

事実を知ってからの私には家族が6人揃っていたあの時間が、美しいものだとはとても信じられなくなりました。

 

私たちの目から見ても仲の良く、幸せそうな家族たち。

彼らがどんな環境の上にその身をおいて、どうしてなんでもないかのように笑えるのかを、考えはじめるとぞっとします。

「今がよければそれでいい」んですよね。

たとえば万引き行為に関して言うなら、万引き行為を通じて「今」コミュニケーションをとれれば彼らにとってはそれでよくて、「後々」捕まる可能性や、少年が罪に気がついたときのことなんて想像もしていないんです。

全く未来のない集団活動なんです。

 

そういう意味で、「安藤サクラだけが聖母のように描かれていた」「彼女にも欠点が欲しかった」という意見には反対です。

彼女はもっともあの「家族」にのめりこんで、依存している女性に見えましたから。

彼女だけが、あの家族から自由になれなかった人物に思えましたから。

 

家族が「偽物」だったとは思いません。

血のつながりはなくとも、彼らの絆も感情も、仲の良さも本物だと思います。

でも、いつか終わると大人たちはきっとわかっていたし、男の子も気づきかけていた。

楽しさの奥に「不安」や「諦め」のあるあの夫婦の元にいるのは、私は嫌です。

彼らはむしろ「絆」しか持っていなかったですよね。

コミュニケーションの他には何も持っていなかったですよね。

そんなところで大人になるのは正直、嫌です。

あのまま生きていても、待っているのは行き止まりです。

そして、たぶん是枝監督の考え方も、どちらかというとこっちなんじゃないかなあと思うのです。

 

万引き家族」に対する是枝監督のスタンスとは?

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万引き家族」が「犯罪者を擁護している」と批判を受けたことについて、是枝監督は6月25日の朝日新聞にてこう言っています。

(罪の意識が芽生えた男の子の悲しみを映画が追っていることについて)そこが、この映画の軸なんだけどね。でも、そこは見ればわかるから、話題になっているのはむしろ良いことじゃないか

是枝監督のこの言葉を読んで、私が感じたことはあながち間違っていなかったのかもしれないと思いました。

やっぱり是枝監督はあの家族の楽しい日常が「良いもの」だとは描いていないのではないでしょうか。

一瞬一瞬を切り取って、そこに美しさやおかしみや、尊い感情の触れ合いがあったとしても、それは「良いもの」じゃない。

見ないふりしているだけで、あの環境はすごく「悪いもの」なんですよ。

だからこそ、是枝監督は少年に気付かせる。

そして少年に自ら選択させ、その環境から抜け出させます。

今まで家族と慕っていた相手が、実は自分の将来にとって良くない存在だったと気がつくのは、悲しいことだと思います。

そして、それに気がついてしまう「子供」は実はそんなに少なくない数で現実にも存在しますよね。

 

是枝さんは前述の新聞記事の中で、新幹線での殺害事件や幼児虐待死など、最近起こった事件について触れ、以下のようなことを述べています。

犯罪者と自分は全然違うという感覚が広がっている現代社会はとても危険だと思います。

セキュリティーチェックを強化せよという話よりも、人々を極限まで追い込まないためのセーフティネットを充実させることでしか、こうした犯罪は軽減できません。

万引き家族」を通して、是枝監督が観客にもっとも伝えたいメッセージは、きっとこれです。

 

リリーさんが演じるキャラクターが「盗みしか教えるものがない」のは、彼以外の誰かにも責任のあることです。

安藤さくらさんとリリーさんがおそらくDV男だっただろう前の夫を殺して隠して生きてきたのは、彼ら以外の誰かにも責任のあることです。

もちろん彼らにも責任はある。

でも、彼らだけの責任でもないんですよね、あの環境を作り出してしまったことは。

 

ああいった環境に身を置いてしまい、やむを得ず、あるいはなんでもないことのように犯罪を行ってしまう人を、どうやって救えばいいんだろう。

ただニュースで流れてくる名前を「被害者」と「加害者」に分けているだけでは、解決しないんですよ。

「悪人」とか「精神異常者」とかレッテルを貼ったってなにも進歩しないんですよ。

彼らがそうなった理由や原因を考えて、事件や事故が起こる前に防止していかなければ「加害者」も「被害者」も減らないんだと思います。

 

なのに、「万引き家族」が描いていることを「正しい」「悪い」の二元論で否定してそれ以上考えようとしない人の意見を見ると、少し悔しくなります。

伝わっていないんだな、と思ってしまいます。

辛いけどわたしたちはもっと当事者を見つめて、考える必要があるのではないでしょうか。

 

万引き家族」感想まとめ

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リリーさんが、バスに乗って振り返らずに走り去っていくかつての息子を、情けない走り方で追っていくシーンが忘れられません。(リリーさん、すごいです)

あの人は多分、自分が持てなかったであろう親子関係を、もう一度やり直したかった人でした。

だから、息子に自分の名前をつけたんですよね。

彼は息子を愛して大切にしたかったし、少年もそれに答えていた時期がありました。

でも酷なことに、自分を愛してくれる人が必ずしも、自分にとっての「将来の幸せを保証してくれる相手」ではないということです。

 

私は最近「フロリダ・プロジェクト」を見た時もそう思ったし、自分の人生を生きながらも時折そう思います。

万引き家族」おすすめです。あなたの考え方を聞かせてください。

 

「ファインディング・ドリー」感想/世界で一番頼りにならない「わたし」の肯定

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ファインディング・ドリー」見ましたか?

2016年夏に公開された「ファインディング・ニモ」の続編です。

6月22日に金曜ロードショーで地上波初放送されたようです。

 

公開当時、劇場で見た時も「ドリーは私だ」と思ったのですが、見直してみて改めて同じことを思いました。

そう思った理由や、この映画の素晴らしいところをご紹介します。

もう「ファインディング・ドリー」を見た人も、まだ見ていない人にも読んでもらえたら嬉しいです。

 

ファインディング・ドリー」のストーリー

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前作「ファインディング・ニモ」で主人公のマーリンは、息子・ニモを探す道中でドリーという魚に出会います。

ドリーはすごく忘れっぽい魚で、今自分が何をしていたのかも、目の前の人が誰なのかもすぐ忘れてしまうのです。

そのドリーが唯一覚えていたのはニモがさらわれた先の住所。

マーリンはそれを頼りにドリーと共にニモを見つけ出し、前作はハッピーエンドとなったのでした。

 

さて今回はそんな忘れん坊のドリーのお話。

実は、ドリーは幼いころ両親と暮らしていました。

しかし、忘れっぽくてすぐに気が散ってしまうドリーはふとした拍子に激流に飲まれ、両親とはぐれてしまうのです。

両親を探すうちに時が経ち、大人になったドリーは両親の存在すら忘れてしまいます。

断片的に思い出されるかすかな記憶を辿って、ドリーは家族を見つけることができるのでしょうか。

 

ファインディング・ニモ」を見終わったとき、ドリーのことを心配に思った人はきっと多いのではないでしょうか。

ファインディング・ドリー」はそんな優しい人たちの想いに答えるように、ドリーの成長を描いてくれた優しい映画なんですよね。

 

ドリーの忘れん坊は発達障害なのか?

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ドリーのその後の人生(魚生)が心配になるのは当たり前で、ドリーはほんとに何も覚えていられません。

大事なことも、覚えていたいことも全部すべからく忘れてしまうんです。

それから、何かをしているときに集中できずに、すぐに他のことに興味が移ってしまう様子もよく見られます。

記憶が持たないのに大人しくしていられず、好奇心旺盛にいろんな物事にちょっかいを出してしまいます。

 

私には、この特性に心当たりがあります。

ADHD(注意欠如多動性障害)です。

 

ここに、ADHDの症状について一部引用しますね。

少し気を抜いただけでも何をするべきか頭から抜けてしまいやすく、意識して集中しようとしても注意がそれてしまいがちです。

逆に意識して考えないようにしようとしても、どうしても気になってしまうことがあります。
(引用:http://www.kaien-lab.com/aboutdd/adhd/

「ドリーがADHDなのではないか」というのは、「ファインディング・ドリー」公開当時から言われていましたね。

発達障害の子供を持つ親は見るべき」という意見もありました。

 

ドリーの忘れん坊が発達障害なのではないかと思う理由は特性の類似のほかに、もう1つあります。

あの「海洋生物研究所」には、他にも生きるのに不便な障害や問題を抱えた生物たちがたくさんいるからです。

 

ジンベイザメのディスティニーは目が悪く、泳ぎながら壁にぶつかってしまいます。

シロイルカベイリーエコロケーションという能力を使えないことで、シロイルカとしての自信を失っています。

タコのハンクは足を1本失っている上に、海に対して何らかのトラウマがある様子。

また、前作から登場しているニモですが、彼はうまれつき片方のヒレが小さく、他の魚より泳ぐのに不便です。

 

彼らは、ドリーと同じなのです。

どんな理由があるにしろ、「生きづらさ」を重く抱えたキャラクターたちです。

そんな彼らに、この現代社会で発達障害、身体障害、そのほか様々な問題を抱えた人たちの「生きづらさ」が重なりませんか。

 

「ドリーだったらどうするか」を考えることの意味

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ドリーは終盤、困った状況になったときに「ドリーだったらどうするか?」「私ならどうするか?」とつぶやいていました。

自分ならどうするかを自分に問うのは不思議な状況に見えます。

でも、その直前にマーリンから「ドリーならどうするか考えて行動したら成功できたんだ」と言われているからこそのシーンですよね。

 

マーリンはあの言葉で、ドリーの特性を肯定したんです。

忘れん坊で気が散りやすいという負の側面ではなく、行動力があって突拍子もないアイディアを思いつくという良い側面を肯定したんですね。

 

想像するに、ドリーは今までの人生で自分の特性を肯定することはできなかったと思います。

自分は忘れっぽい魚なのだと自覚しているからこそ、「ごめんなさい」「私またやった?」と謝ってばかりいるのです。

謝りながら、他人に頼ってしか生きていけない自分をふがいなく思う時もある。

覚えていたいのに、覚えていられない。どうしても人に迷惑をかけてしまいます。

 

私には手に取るようにわかります。

彼女は「自分自身こそが世界で一番信頼できない相手である」と思っている。

わかります。私もそう思っているからです。

だから「助けて」と他人に頼るのです。自分を信じるよりも断然確実だから。

そして強く申し訳なさとふがいなさを感じるのです。

 

そのドリーが「ドリーならどうするか?」と自分の選択を信じることができたのが、あのシーンなんだと思います。

彼女の周りには彼女を肯定してくれる優しい人たちがたくさんいますが、自分自身をはじめて肯定できたのがあの時なのかもしれません。

 

ファインディング・ドリー」感想まとめ

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正直、ドリーの行動を見ていてイラついてしまう人もいるんじゃないかなと思います。

作中でマーリンも一度大きな声で怒っていますが、切羽詰まった状況の時に同じことを何度も尋ねられたり、空気の読めない発言をされたら腹がたっても仕方がないと思います。

でも、それが彼女なんですよね。

 

彼女の突拍子もなさや楽観的さに助けられる時だってあります。

タコのハンクもその1人だと思います。

欠点があっても大丈夫。

見方を変えれば長所かもしれないし、もっと素晴らしい良いところが見つかるかもしれない。

 

現代社会で生きている人たちのほとんどが、何かしら「生きづらさ」を抱えていると思います。

そんな私たちを「助けて直して海へ返して」くれる優しい映画ですよ。おすすめです。

 

「空飛ぶタイヤ」感想(微ネタバレ)/その日は、すごく晴れてたんだ。

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もう「空飛ぶタイヤ」見ましたか?

空飛ぶタイヤ」は、主演・長瀬智也、原作・池井戸潤の映画です。

池井戸潤といえば他にも「半沢直樹」や「下町ロケット」「ルーズヴェルトゲーム」などの作品が有名ですね。

金融業界や町工場の「仕事」に注目してきた彼が「空飛ぶタイヤ」で描くのは、運送会社や自動車メーカーで働いている人々です。

公開してからすぐに見に行きましたが、劇場は満杯でした。客層は中年男性やカップルが多かった印象です。

では、あらすじから説明していきますね。

 

空飛ぶタイヤ」のストーリー

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長瀬が演じる「空飛ぶタイヤ」の主人公は、とある運送会社の社長。

その運送会社のトラックが脱輪事故を起こし、外れたタイヤに当たって女性が一人命を落とすところから事件が始まります。

長瀬の会社は整備の甘さを責められて、社会的な信用を失ってしまうんですね。

 

しかしいろいろ調べていくうちに、そもそもトラックの車体にはじめから欠陥があったのではないか、という可能性が浮上するのです。

資金不足や世間の強いバッシングにより会社がどんどん厳しい状況になっていっても、長瀬はどうしても諦めません。

なぜなら、車体に最初から欠陥があったとしたら、悪いのは自分の会社ではなくトラックを販売している自動車メーカーの方だからです。

 

長瀬は抗議の為にメーカーのカスタマーセンターにガンガン電話をかけます。

ここで、取引相手として堂々とお偉方に直談判にいけず、一顧客として電話をかけるしかないところに中小企業社長の悲哀を感じますね。

 

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ちなみに、カスタマーセンターの責任者はディーンフジオカが演じます。

「こんなシュッとしたカスタマーセンターの責任者がいるだろうか」と思ってしまうのですが、カッコイイのでまあいいでしょう。

ただのクレーマーからの電話だと思って、ディーンフジオカは長瀬の必死の訴えに全然取り合ってくれません。

でも、彼は彼で自社が隠しているものに気が付き、行動を起こし始めます。

 

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一方、自動車メーカーに資金援助をしている銀行の調査員である高橋一生も、隠されている闇を暴こうとし始めるのです……。


ということでこの映画の最大の見どころは、何人もの骨太な男性俳優たちが1つのズルを暴くために、力を尽くすというドラマ展開にあります。

 

空飛ぶタイヤ」のよかったところ

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ここからは個人的な感想を掘り下げていきます。

 

正直、私はこの映画の価値観バランスを前時代的(古い)と感じてしまいました。

たとえば、エプロン姿で夫の帰りを待って、夫の脱いだジャケットをささっと片づける女性像は今時すでに一般的ではないと思います。

 

でも、この映画のターゲットとされているのが登場人物たちと同じように汗水垂らして働いている中年男性だとしたら。

20代女性の私なんかよりも、自宅で料理を作って待っている女性の姿が身近に感じられるのかなあと想像できます。

そしてその親近感が、長瀬が演じる主人公への共感性を高めるのかなあと思いました。

私はたぶん、ターゲットじゃないんだろうな。

だから、目くじらを立てるよりも、この王道かつ手に汗握るストーリー展開を楽しんだ方が得だなと思って見ていました。

 

シン・ゴジラに影響を受けたのか、次から次に登場するおじさんたちの肩書と名前を白文字で表示したりするやりかたも結構うまくいってると思いました。

群像劇の面白さを感じましたよ。

何よりちゃんと「勝つ」ところがいいですね。

物語的にはもちろん「勝つ」だろうってわかってるんですが、実際の社会ではこの映画のような立場の人たちが「勝てる」のは稀なことなので。

だから、気持ちいいですね。カタルシスがあります。

 

空飛ぶタイヤ」の持つじわじわした雰囲気

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物語がじわじわと暑そうな真夏の晴れた日に展開していくのが、いいです。

こんな日のアスファルトやタイヤやスパナ、たぶんめっちゃ熱いんだろうなと想像できます。

働く彼らの作業着やワイシャツ、なでつけた髪の毛も汗でじっとりと湿ってるんでしょう。

映画の雰囲気に合わないと言う人もいましたが、サザンオールスターズの「闘う戦士たちへ愛を込めて」は、蒸すように暑い日の夕方のような曲調です。

仕事終わりのビールの泡が脳裏をよぎるような曲です。

プロレタリアートに、労働者階級に向けて歌われてるんです。

そう思うと、主題歌にぴったりじゃないですか。

 

じわじわじわじわ、照りつける日差しのなか、長瀬が事件解決のために歩き回った靴底のことを思うと、胸にグッときます。

きっと早々には買い換えられない革靴のことを思うとね。

 

空飛ぶタイヤ」感想まとめ

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ある人にはリアルで、ある人にはファンタジーというのは、お仕事映画の面白いところですよね。

私にとっては、医療現場も警察の捜査も、そして運送会社や自動車メーカーもまた、「現実に存在するファンタジー」です。

ある種、時代劇を見るときのように、自らの現実とは一歩距離を置いて鑑賞しました。

最近会わなくなってしまった、小さいプレス工場社長の父の作業着の背中を思い出しながら。

そしたら、結構感動するくらい面白かったんですよ。

 

おすすめです。機会があったらぜひ見に行ってくださいね。

 

6月公開予定の映画で楽しみにしてるもの13選+5月鑑賞報告

6月になりましたね~。天然パーマの私にとっては辛い季節になってきました。

4月の公開ラッシュが落ち着いたと思ったら、本数に関しては6月の方がエグいな~漏らさず見れるかな~って嬉しい悲鳴を上げています。

5月見れてないのも実はまだあるんです……。6月祝日がないのもしんどい(笑)

レイトショーでザクザク見に行く楽しい計画を立ててます。

 

というわけで、6月見たいと思ってる映画を紹介していきますね。最後には5月に鑑賞した映画の報告とその中で好きな映画ベスト3も載せてますので、読んでくれたらうれしいです。

 

6月公開予定の見たい映画

【1日】デッドプール2

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デッドプールが帰ってきた!

監督は「ジョン・ウィック」「アトミック・ブロンド」の人ということでアクションも期待できそう。

新キャラ「ケーブル」役に「インフィニティ・ウォー」でサノスを演じたジョシュ・ブローリン、ということでMCU関連メタネタもあるかも。

1作目が公開されたのって、2年前のちょうど6月1日なんですね。

私は前作を家族と見に行くことになって、「R指定の映画を家族で見て気まずくなったらどうしよう……」なんて心配したのを覚えています。

でも、見終わってみたらグロと下ネタのオンパレードだけど、お話の芯の部分はストレートなラブストーリーだったので、気まずくなるどころかほっこりした雰囲気で劇場を出ました。

セックスシーンも全くないわけじゃないけど、割とさらっとやってくれるしね。

その代わりグロはかなり限界突破してたし、多分今回の「2」もグロあるだろうと想像されるので、苦手な方は注意。

最近明らかに続編だとわかるような言葉をタイトルにつけない続編が多い中、しっかり「2」と銘打ってるのも好感持てます。

今回も2回目は家族と見に行く予定。(6月6日現在、1回目はもう見ちゃいました)

 

【1日】50回目のファーストキス

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2004年公開のハリウッド版「50回目のファーストキス」をリメイクした作品。

かつてアダム・サンドラーが演じたお調子者な男性を山田孝之が、ドリュー・バリモアが演じた一日しか記憶がもたない女性の役を長澤まさみが演じます。

キャストを見ただけで大体わかるけど、監督は「勇者ヨシヒコ」「実写銀魂」「変態仮面」の福田雄一

ギャグマンガの実写化とはかなり相性の良い人だけど、ラブストーリーはどうなんだろう。怖いような楽しみなような気がします。

主題歌「トドカナイカラ」もとってもいい曲平井堅安定してるなあ。

 

【1日】OVER DRIVE

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攻めなきゃ勝てねえから!怖いと思った瞬間負けなんだよ!!

でお馴染みのOVER DRIVEです。すでに映画を見た方からは「監督は美しい男を撮る天才」というような声が聞こえてきてます。ほんとその通りです。

悪い部分もあるんだけど嫌いになれない不思議な映画です。

試写会で見て、すでに感想を書いています。よかったら読んでみてください。

kasumigaseki0822.hatenadiary.com

 

【1日】ビューティフル・デイ

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ホアキン・フェニックスにつられて。

これも6月6日時点ですでに見に行ってきてしまいました。

心にトラウマを抱えたクマさんみたいに大柄なジョー。彼は行方不明になった少女を連れ戻し、必要とあらば人を殺すような闇の仕事をしています。

突如ジョーが巻き込まれた、理不尽で最悪な出来事とは。

サスペンススリラーの要素と、心の奥底に訴えかけるようなドラマが重厚に合わさっています。「ビューティフル・デイ」というタイトルも響きます。映画でガッツリ感動したい人はぜひ。

 

【8日】万引き家族

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先日行われたカンヌ国際映画祭にて、パルムドールを受賞した是枝裕和監督の最新作

今まで手を変え品を変え、他人同士、あるいは血のつながったもの同士のいびつな家族のあり方を描くことを追及してきた是枝監督。

その到達点とも言うべきこの一本にとても期待をしています。

一部上がった筋違いな批判の声を把握した上で、この映画に登場する人物たちがどんな世界で生きているかこの目で見てきたい。

またリリーフランキー」「また樹木希林」って声も演技力で吹き飛ばしてほしい!

三度目の殺人」は是枝監督にとってはかなり異色作だったと思ってるので、子供や日常生活のなんでもないような撮り方など、「海よりもまだ深く」以来の是枝節が楽しみ!

 

【8日】羊と鋼の森

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山崎賢人さんはその出演歴に漫画実写化作品が多いからか、一時期に出演作の公開が重なったからか、バッシングの声を受けることが多いように思います。

私は勝手に、自分の役柄とひたむきに向き合うことのできる人だと思っていて、勝手に応援しています。

この映画で演じるのは、ピアノの調律師

縁の下の力持ちとも言える職業を演じるのは、彼にとってのハマり役になるんじゃないかなって思ってます。

共演キャストもいいです。

上白石姉妹に、鈴木亮平さん、森永悠希さん、三浦友和さん、光石研さんなど、話題性も誠実さも兼ね備えたキャスティングですね。

邦画期待の受賞作「万引き家族」と同日公開なのは苦しいけど、頑張ってほしいな……!

もちろん見に行きます。

 

【8日】30年後の同窓会

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ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストン、「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーン、そして「40歳の童貞男」「ゲット・スマート」「マネーショート」の我らがスティーブ・カレル!!

この三人のおじさんたちが、30年ぶりに再会して新たなスタートを切る、というストーリーだけでグッときてしまいます。

監督は「6才のボクが、大人になるまで」のリチャード・リンクレイター監督。

実はまだ見てないので、この機会に見れたらいいな。

 

【15日】ワンダー 君は太陽

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「ルーム」で小さな部屋から外の世界に飛び出していったジェイコブ・トレンブロイくんが、また外の世界へ飛び出していく映画ですね。

ジェイコブくんは、もともとはすごく可愛らしい顔立ちの男の子なんですけど、この「ワンダー」では障害を抱えて生まれたために、特別な顔をもって生きることとなったオギーの役をやっています。

そんな彼がはじめて学校にいくとなれば、どうしてもイヤな想像をしてしまいます。

お父さんやお母さんにとっては尚更心配でしょう。

オギーがどんな風に太陽になるのか、ハラハラしながら見守りたいと思っています。

 

【15日】空飛ぶタイヤ

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長瀬智也さんといえば、出演するドラマに外れがないことで有名です。

私も「タイガー&ドラゴン」とか「泣くな、はらちゃん」とか、好きな作品がたくさんあります。

今回の「空飛ぶタイヤ」は映画ですが、とある事件に隠された陰謀を暴くというストーリー展開は、同じく長瀬さん主演のドラマ「クロコーチ」を思い出してワクワクしてきます。

渋くて暑苦しい長瀬が見たい!!

過去には仲村トオルさん主演でドラマ化もされてるようです。

主題歌であるサザンオールスターズ3年ぶりの新曲「闘う戦士たちへ愛を込めて」がエンドロールで流れるのをめちゃめちゃ楽しみにしてます。

 

【15日】ニンジャバットマン

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アメリカンコミックの人気ヒーロー、バットマンがもし戦国時代にいたら!?という設定をCGアニメにした挑戦的な1本です。

脚本は「グレンラガン」「キルラキル」の中島かずきで、声優陣も錚々たる豪華メンツ。

オタクとして見ないわけにはいきませんて。

ロビン、ジョーカー、ハーレイなど、お馴染みのアメコミキャラがどうジャパニメーションナイズドされるのかも楽しみ。

中島かずきさん脚本ということで迫力の口上シーンにも期待。

今月「万引き家族」に続いて海外の反応が気になる映画ですね。

 

【23日】ブリグズビー・ベア

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ドラえもんフォントだ。

もう予告編やポスタールックからして見に行かざるをえないような印象を抱かせるんですが。ルーク!ルークじゃないか!こんなところで何してるんだ。

SF大作の主人公から脱した最近のマークハミルさんのフィルモグラフィーはかなり楽しくてバラエティ豊かで好きです。

ダニエル・ラドクリフも最近死体をやってるしな……イライジャ・ウッドもゾンビと戦ってたし、大作シリーズの主人公は反動でそうなっちゃうんだろうか。

映画の内容は、小さいころに誘拐されてその犯人の下で育った青年が初めて外の世界に出て、さてどう生きるかという話なので、今の日本にはタイムリでもあると思う。

誘拐犯と被害者の漫画がドラマ化されるみたいですもんね。

あと、「ルーム」も思い出す。

監禁から逃れたのは喜ばしいことのはずなのに、慣れ親しんだ間違った世界に帰りたくなる。主人公の彼はどんな選択をするんだろう。

リトル・ミス・サンシャイン」のグレッグ・キニアさんが出てるのもステキだ!すごく楽しみです。

 

【29日】ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー

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ここ最近のSW関連作は12月公開というお約束をぶち破って、まさかのこの時期に当ててきたスターウォーズシリーズ最新作

ハン・ソロ」はスターウォーズの人気キャラクターで、今までのシリーズでああなったりこうなったりしたキャラクターということも皆わかっていて。

そんな運命の決まっている、なんなら後々添い遂げる相手も決まっている(添い遂げてないが)キャラクターのプリクエルに、どんな落としどころを見つけるかがポイントだと思ってます。

もうそろそろ、ただの「スターウォーズらしさ」だけでは観客は満足しないぞ!どうするんだろう!

でも喜び勇んで見に行っちゃう。オタクの性。そういえばep9にランド・カルリジアンが出るってほんとかな!嬉しい!

 

【30日】パンク侍、斬られて候

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宮藤官九郎さん脚本の映画は「土竜の唄」の続編見てないので、「トゥーヤングトゥーダイ」ぶりです。

なんだ~このめちゃくちゃに偏ったキャストは~。ありがとう~。

町田康さんの原作は読んだことがなかったので、今Amazonから抜粋してきたんですけど、

江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。

すごく面白そうじゃないですか。

主演の綾野剛さんはインタビューで「ほんとにわからないんです、この映画」と言っているし、結構な問題作かもしれません。

どっちに転ぶかな~しかと見極めたいです。 

 

 

本当はまだまだ見たいのたくさんあるんです。今月やばいよ。

レディ・バード」とか、「メイズ・ランナー」とか「カメラを止めるな!」とか、ウディ・アレンの新作とか、「ウィンチェスター・ハウス」とか、挙げ始めるとキリがないです。

6月公開の期待作は、邦画と洋画のバランスが良いのが嬉しいな。

4月はハリウッド超大作の月でしたが、是枝監督の「万引き家族」もあるし、6月はどちらかというと邦画の月になりそうですね。

そこに味のある特徴的な少数館上映系の洋画がポンポン入ってきて、デッドプールで始まりハン・ソロに終わるという感じで、ほんとに全く退屈しなさそうでドキドキしてます。全部見れるかな。見たいな。

というわけで、最後に5月鑑賞作品とそのランキングをご報告して終わりにいたします。

 

5月鑑賞報告&ランキングベスト3

5月映画館で観賞した作品は以下の通りです。

あんまり見られなかったな~。見たいと思っていて見逃してしまった作品も結構あるので、6月行けるものは行って、間に合わなかったものはレンタルを待ちます。

それでは好きな順にランキングベスト3もつけておきます。(新作のみ)

  1. 孤狼の血
  2. モリのいる場所
  3. OVER DRIVE

……全部邦画だ!!

もはや毎月いくつも年間ベストレベルの新作が公開されるので、今から年末のランキング付けが恐ろしいです。絶対選べません。

その前に上半期ランキングとかもつけたいと思ってるので、1か月前の今からもう悩み苦しんでおきます。うーーーん。

 

というわけで今月も楽しい映画鑑賞ライフを~~。

デッドプール2なんなら3回目も見に行ってやるぞ!!