オールうまいものノート

映画の感想メイン。読書、生活、カルチャー。

2月公開予定の映画で楽しみにしてる(していた)もの8選+1月鑑賞報告

こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

毎日風呂上がりや起床が寒くてたまらないので、暖かい春を心待ちにしてばかりいます。

早いもので2019年も1ヶ月が過ぎ、ただでさえ短い2月もきっと、飛ぶように過ぎていくことでしょう。

 

というか……月半ばを過ぎてしまいましたが、今月も見逃せない新作映画を8本紹介します。

中にはもう見た作品もあるので、それに関しては簡単に感想やおすすめポイントも述べたいと思います。

 

 

2月公開予定の見たい映画8選

【1日】バーニング 劇場版

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鑑賞済みです。

日本を代表する文学作家である村上春樹の原作を、「ペパーミント・キャンディー」や「オアシス」で有名なイ・チャンドン監督が映像化した作品です。

主人公のジョンスを韓国の人気俳優ユ・アインが演じ、彼の前に現れる金持ちの男を演じるのが「ウォーキングデッド」のティーブン・ユアンということで、ネームバリューだけでも映画ファンの興味を集めるのには充分ですね。

 

さらに、この映画の話題性は、村上春樹原作からの改変の程度がどれほどのものなのかというところにもあると思います。

イ・チャンドン監督は、村上春樹作品をどんな風に咀嚼し、消化し、自分の作品として世に出したのか。

大事な部分を改変しているとしたら、なぜ変えたのか。

そのあたりに注目して見ると、考察や推理が捗るんじゃないかと思います。

 

なので、原作を読んでから見に行けば尚楽しいと思いますし、Wikipediaであらすじを読むだけでもちょっと感じ方が違うんじゃないでしょうか。

 

あとは、村上春樹作品が苦手」という人ほど見に行ってほしいと思います。

たとえば「メタファーが多すぎて合わない」とか「女性蔑視・神聖化のストーリーが苦手」という人ほど溜飲が下がりそう。

 

【1日】メリーポピンズ

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1964年のディズニーミュージカル映画メリー・ポピンズ」のリバイバル作品です。

旧作は、楽しくて耳に残る劇中歌や、表題にもなっているメリーポピンズという素敵なキャラクターによって、長年大勢の人に愛され続けていますよね。

ディズニープリンセス」として括られてはいませんが、メリーポピンズはディズニーランドでのキャラクターグリーティングの人気から見ても、白雪姫やシンデレラと肩を並べて売り出されていてもおかしくないキャラクターだと思います。

 

今回のリバイバルで、そんなメリーポピンズという伝説のキャラクターを演じるのは、「ボーダーライン」「クワイエットプレイス」のエミリーブラント。

歌唱シーンもすべて彼女本人が演じます。

 

今の時代にメリーポピンズが復活するというだけでも夢みたいなのに、コリン・ファースメリル・ストリープベン・ウィショーなど映画ファン垂涎の豪華キャストが勢揃い。

コリンファースとメリルストリープは「マンマ・ミーア!」でその歌唱力の高さを確認済みですが、まさかのベン・ウィショーも歌うの!?

これは絶対見逃せませんです。

 

平原綾香さんがメリーポピンズを演じる"完全日本語吹替版"の方も気になりますね。

字幕でいくか吹替でいくか、迷います……!

 

予習として旧作の「メリー・ポピンズ」を見るのはもちろん、原作者とウォルト・ディズニーによる作品が出来上がるまでのあれやこれやを描いたウォルト・ディズニーの約束まで見てから行きたいところです。

 

【1日】七つの会議

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鑑賞済みです。

ドラマ「半沢直樹」や「下町ロケット」の原作&プロデューサーコンビが、映画に舞台を移して再びパワフルな作品を世に出してきました。

原作は「民王」や「花咲舞が黙ってない」などでお馴染みの池井戸潤さん。監督は「祈りの幕が下りる時」で高い評価を受けた福沢克雄さんです。

 

主演に名優・野村萬斎さんを据えた時点で大勝利だと思ったのですが、豪華すぎる共演陣の演技や原作から来るストーリーの面白さ、そしてテンポ良くわかりやすく展開する演出などなど、見所満載でした。

池井戸潤さん原作の映画といえば、昨年公開の「空飛ぶタイヤ」が記憶に新しいですね。

空飛ぶタイヤ」が保守的で閉じた男社会の中で展開する完全おじさん向けの作品だったのに比べ、「七つの会議」は現代日本の社会問題や政治の世界を中心に蔓延する不正・データ改竄にまで踏み込んだ革新的な価値観の作品でした。

 

普段邦画をあまり見ない人も、もしかしたらすごく気に入るかもしれない。

かなりオタク的な旨味が詰まった作品なので、ぜひ見てほしいです。

 

【2日】ゴッズ・オウン・カントリー

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鑑賞済みです。

こちらは昨年からジワジワ口コミで話題になっていたものの、映画祭やイベント上映など限定的な公開に留まっていた作品です。

鑑賞した人皆が声を揃えて絶賛するもんだから、見たい気持ちを募らせていたので、この度一般公開してくれたのはすごく嬉しいです。

公開を希望する声を上げてくれた方々に感謝です。

 

「神の恵みの地」と呼ばれるイギリスのヨークシャーで、体が不自由な父に代わり牧場の仕事をするジョニーは、思い通りにいかない毎日に苛立ち、酒や不毛なセックスで気を紛らわせています。

労働力として雇われルーマニアからやってきたゲオルゲをジョニーは毛嫌いし、失礼な態度をとりますが、ゲオルゲの優しさや落ち着きに触れ、いつしか「この人以外にいない」と思えるような特別な恋に落ちます。

 

ジョニーとゲオルゲが恋に落ちる描写が丁寧で繊細。彼らの動作1つとっても、相手を惹きつける魅力に満ちています。

人は甘い言葉だけで恋に落ちるわけではないというリアルな説得力に、ただ呆然と二人を見守るばかり。

 

大人になりきれず孤独にくすぶっていた卑屈な少年が、自ら主体的に人生の選択をするまでに成長する話でもあります。

どちらをとっても、素晴らしい傑作。美しい風景描写が瞼の裏に今もまだ残ってるような。

 

【8日】アクアマン

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待ってました! マーベル系作品と対をなす(はずの)DCEU最新作「アクアマン」

ジャスティスリーグ」で初登場した、ジェイソン・モモア演じるアクアマンの大暴れが、やっとたっぷり見れるというわけです。

 

MCUと差別化するために、キャラクター集合作よりも単体作品を後回しにするという戦略はわかるのですが、それでもやっぱり「アクアマン」「フラッシュ」あたりも単体でやってからジャスティスリーグという流れにした方が良かったと思う……けどそれは置いといて。

 

監督はジェームズ・ワン

ワイルドスピード SKY MISSION」の監督ということで大々的に宣伝されていますが、恥ずかしながらワイスピは途中までしか見ていないので、私の中では今でもジェームズ・ワンといえばホラー

「SAW」「死霊館」「インシディアスと、ホラーファンの間でも名高い作品をバンバン生み出してきた彼には、全面の信頼が揺るぎません。今回も信頼しきってる。

きっと満足度の高いエンターテイメントを見せつけてくれるはずです。

 

ところでこの「アクアマン」日本版ポスターの改悪がひどいと少し前に話題になった作品でもあります。

本国版のポスターはこちら。

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上の日本版と見比べてみてください。

個人的には、そんなに変わってなくない? と思います。本国版でも下部に色とりどりのサンゴがあるのは見えるますが、日本版はそこをクローズアップし色を目立たせ、全体的な明度を上げて明るい印象にしています。

 

確かにこれまでのDCEUの特色ともいえる、ザックスナイダーっぽい荘厳な暗さを意識するなら、本国版の方が合っているのかもしれません。

ですがアメコミ「アクアマン」の映画化!という話題性が通用せず、DCEUを追っているファンもあまり多くない日本で初見の人に売り込むのなら、日本版も有効なんじゃないのかな。

実際、すでに映画アクアマンを見た人からは「日本版ポスターの方が内容と合ってた」という声も聞こえてきてますし。

 

「アクアマン」のポスターに対する反応は、少し過敏になりすぎじゃないかなと感じた出来事でした。

作品を早く見て確かめたいと思ってます。

 

【8日】ファースト・マン

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鑑賞済みです。

「セッション」や「ラ・ラ・ランド」を熱量のこもったすごい映画だと認識しつつ、どこか苦手意識を手放せずにいました。

そして今作「ファースト・マン」が、デイミアン・チャゼル監督との三回目の出会いとなります。

音楽というチャゼル監督にとって重要なテーマから離れ、ガラッと雰囲気の変わってきたこの作品で、果たして私は苦手意識を克服することができるのか。

 

そもそも何がそんなに苦手だったかというと、「セッション」ならアンドリューくんが夢を叶えるために恋人や家族の気持ちを踏みにじったり抑圧的なレクチャーを良しとしたりするところがダメでした。

ラ・ラ・ランド」は、夢を追う二人の周りに生きている人物が完全にモブ化され、ないがしろにされている印象を抱いてしまいダメでした。

自分だけでなく他者も生きているこの世界で、自分以外への誠実さが足りないと思ってしまったから、だから苦手意識を抱いたんです。

 

しかし今作「ファースト・マン」はちゃんと、夢を追う誰かを支える人物を描写したし、夢を追う過程の孤独と端から見た狂気をしっかり念頭に置いた演出になっていました。

元々すごい映画を撮る監督だと思うので、ダメなところが気にならなくなればあとはもう、ただ音楽や映像表現、俳優の演技に感動するばかり。

 

とにかく「ゼログラビティ」の何倍も怖い宇宙飛行シーンが見れただけでもひたすらに満足ですし、ライアン・ゴズリングさん特有の感情の読めないポーカーフェイス加減も相まってすごく良い映画でした。

嬉しいことに、チャゼル監督とは和解です。

今後の作品も楽しみにしています。

 

【15日】女王陛下のお気に入り

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「ロブスター」「聖なる鹿殺し」のヨルゴス・ランティモス最新作ということで、二作のファンである私にとってこれも見逃せない作品です。

 

18世紀のイギリスを舞台に、エマストーンとレイチェルワイズが、女王様からの寵愛を受ける「お気に入り」ポジションを巡って争いを繰り広げるというストーリー。

政治的に重要なポストを巡って醜くも真剣に争う話といえば昨年の「スターリンの葬送狂想曲」がありましたが、今作は女性同士の争いだからか「ドロドロ」なんて形容詞で宣伝されてしまっているのがもどかしいところですね……。

 

【15日】半世界

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阪本順治監督最新作で、主演は稲垣吾郎さんです。阪本監督の映画は「エルネスト」も「団地」も見たいと思いながら見れていないので、今回は劇場に見に行きたいです。

ストーリーは、稲垣さん演じる主人公の炭焼き職人と、長谷川博己さんや渋川清彦さんという40歳を越えたおじさんたち3人が、交流を通じて家族との関係や自分の人生を見つめ直すというもの。

 

SMAPが解散してから、役者としてのオーラを増してきている木村拓哉さんは、「無限の住人」「検察側の罪人」「マスカレードホテル」など多彩な作品で活躍しています。

そのどれもが、「アイドル・キムタク」としてのパブリックイメージを逆手にとった印象で、木村さん自身のパワフルな演技力を最大限発揮したものでした。

 

だからと言ったら失礼かもしれませんが、映画好きで知られる稲垣さんの活躍も、もっともっとスクリーンで見たいと思ってます。

アイドル活動をしている稲垣さんとはかけ離れた今回の口髭姿は、その先駆けになるのではないかと楽しみです。

 

 

その他、「ちいさな独裁者」「アリータ:バトルエンジェル」「翔んで埼玉」「ビールストリートの恋人たち」「サタデーナイトチャーチ」「ギルティ」なども気になります。

今月は短いのに、随分多いな……!

 

 

1月鑑賞報告&ランキングベスト5

1月の劇場観賞作品は11本

それでは、1月映画館で観賞した作品の報告をします。

  • 映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS
  • クリード 炎の宿敵
  • アイ・フィール・プリティ!
  • 未来を乗り換えた男
  • シシリアン・ゴースト・ストーリー
  • ミスター・ガラス
  • チワワちゃん
  • ジュリアン
  • マスカレードホテル
  • 十二人の死にたい子どもたち
  • 映画 刀剣乱舞 

紫・ピンクが印象的な映画が多い2019年1月でした。ちょっと怪しい雰囲気。

 

妖怪ウォッチ」「刀剣乱舞」はファンの方に連れてってもらったのですが、どちらも客席の熱気や期待が印象的で、その空間を共有できるだけでもとても嬉しかったです。

そのジャンルや作品に詳しいファンの方が、鑑賞前後に細かく説明してくれる環境に、恵まれてるなあと実感もしました。

私、どんなジャンルの映画も見に行きたいなと真剣に思っているので、誘ってもらえるのがすごく嬉しいんですよね。

この後の一年もいろいろ便乗して見に行きたいな。

 

1月劇場観賞作品ベスト5

さて、1月のベスト5は以下の通りです。

  1. ジュリアン
  2. ミスターガラス
  3. チワワちゃん
  4. 映画 刀剣乱舞
  5. 十二人の死にたい子どもたち

アンブレイカブル」から続いてきた三部作への思い入れがあるので、「ミスターガラス」を1位にしたいところなんですが、作品単体として記憶に刻まれたのはダントツで「ジュリアン」だったのでこの並びに。

「ジュリアン」は、実在する事例への問題提起というテーマ性はもちろん、「シャイニング」の系譜に当たる家族内ホラー作品という点でもクオリティが高いと思います。

上映時間約1時間30分、余計なものをそぎ落としたシンプルな構成で、迫りくる恐怖の描写がストレートに響いてきますよ。ホラー好きにも見てほしいです。

 

今月は邦画もかなり強かったなという印象なのですが、特に「チワワちゃん」はずば抜けていましたね。

原作を読んでいるファンの人からの評価は賛否あるようですが、原作未読の映画ファンとしては、新しい映像表現にテンション上がりっぱなしでした。

おしゃれでぶっ飛んでてメッセージ性も強い。キャラクターも立っていて、演じる俳優に合致した人物に見える。音楽やライティングの使い方、表現の斬新さと遊び心、何をとっても近年の邦画でトップクラスだと思います。

 

そして「映画 刀剣乱舞」!

二次元実写化に対する偏見をものともしないような、俳優のパワーと脚本の面白さを兼ね備えた作品でした。

原作ゲームやアニメ・舞台を知らなくても全然大丈夫!

コアなファンも初見も楽しめるというのは、かなりすごいことなんじゃないでしょうか。

 

「十二人の死にたい子どもたち」も、私のTLでは全然話題になりませんでしたが、でも好きなんですよね……!

パロディ元の作品を愛しているのはもちろん、出演している俳優さんたちのキャスティングも納得ですし、重いテーマを含んだティーン向けミステリーに堤幸彦さんが本気で挑戦したのは、私には好感が持てる。

どこか人魚の眠る家」と共通するメッセージを感じたのも、良いと思ったポイントです。きっと訴えたいことがあって作品を作ってんるんだと思ったから。

 

 

というわけで、随分遅くなってしまいましたが、2月注目映画の紹介でした。

月半ばに発表してもあんまりしょうがないから、次は月始めに出したいです。頑張ります……。

 

1月公開予定の映画で楽しみにしてるもの10選+12月鑑賞報告

あけましておめでとうございます。たぬき(@tada11110)です。

 

今月の見たい映画について更新するのが、だいぶ遅くなってしまいました。

年末年始の長いお休みによる正月ボケが重症だったのと、年明け早々に足首を捻挫してしまい、余計にやる気を失っていたのが主な理由です。

出足からつまずいてしまった2019年ですが、今年は昨年以上にたくさん映画を見て、さらにはブログ更新頻度も大幅アップしていきたいと思ってます。

 

ちなみに映画初めは捻挫する前に済ませておりまして、見たのは「妖怪ウォッチ」です。

この正月ボケも捻挫もたぶん妖怪のせい……だったりして。

 

というわけで、もう半ばですが今月の見たい映画をご紹介していきます。

 

 1月公開予定の見たい映画10選

【11日】クリード 炎の宿敵

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なんといっても今月は、私のオールタイムベストから絶対に外せない「クリード チャンプを継ぐ男」の、待望の続編が公開されますね!

「ロッキー」1作目から長く続くロッキー・バルボアというキャラクターの人生を今なお追い続けられること、そしてロッキー同様最高に愛されるキャラクターとして誕生したアドニスクリードの雄姿がまた見られることが本当に嬉しいです。

 

この続編でアドニスは、奇しくも「ロッキー4」で父・アポロの命を奪ったイヴァン・ドラゴの、実の息子と対戦することになるそうです。

ということは、おそらく「ロッキー4」の展開や演出が踏襲される可能性が高そう。

たとえば「機械的な人体改造」と「自然の中で行う原始的なトレーニング」とを対比させるような演出は、オマージュされそうですよね。

 

「ロッキー4」は、当時アメリカが敵対していたロシアの選手を敵役に仕立て、それを打ち負かすというストーリーのプロパガンダがよく指摘される作品でもあります。

今回の「クリード2」ではそのことに少しでも言及するのか、しないのか、これも気になるところですね。

 

あとは、「アポロがドラゴに挑戦して命を落とす……」という「ロッキー4」の展開を踏襲するとしたら、命を落とすのはもしかしてロッキーなのでは!?と見る前からかなり心配しています。

前作「クリード」では癌と戦っていたので、ありえそうで怖い。

もしそんなことになったら映画館の椅子から立ち上がれずKOされてしまいそうです。

 

アメリカのヒーローだったロッキーというキャラクターの「老い」を、恐れずに真っ向から描いているところも、前作が素晴らしいと思ったポイントなので、もしも悲しい別れがあったとしても、心して受け止めるつもりではあります。

が、辛いものは辛い。

もし映画館から帰ってきて意気消沈してたら察してください……!

 

【11日】アンダー・ザ・シャドウ

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これは1年前に、すでにNetflixで鑑賞している作品です。

 

私が見た時と同じく、今もNetflixで配信されていて、今月「未体験ゾーンの映画たち2019」でも上映されるみたいなので、紹介したいと思います。

良い作品なので、見れる方は劇場で、難しい方はNetflixで見てみてほしいです。

 

誰におすすめしたいかというと、もちろんホラーファン。

昨年「へレディタリー」「来る」などの傑作ホラーを楽しんで、今年もどんどんホラー映画を見ようと意気込んでいる人にぜひ見てほしい。

 

この映画が他のホラーと違うところは、舞台が戦時下のイランであるところです。

主人公の女性は夫を戦場に送り、幼い娘と二人きりでアパートに暮らしています。

得体の知れない「何か」に気がついてしまうのは娘の方で、最初は本気にしていなかった母も、物語が進んでいくにつれ怪異の存在を強く感じるようになっていく。

その頃には、戦闘が激化して周りの住人たちがどんどん疎開していなくなっていってしまい、母子の不安はさらに煽られるのです。

 

「戦争」と「怪異」という恐怖のダブルパンチが、いつしか混ざりあってどっちがどっちなのかわからなくなる。

クライマックスで母子が目撃する恐怖は、一体何に対する恐怖なんでしょうか。

 

普段「Jホラーと欧米ホラー(たまに韓国ホラー)」みたいに二分化しがちですが、ホラー映画もまた多様であり、現実の社会を投影するのに適したジャンルだと実感させてくれる作品です。おすすめ。

 

【11日】未来を乗り換えた男

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恒例の新宿武蔵野館上映作品ですね。すでにチラホラ絶賛の声が聞こえてきてます。

 

ナチス政権下のドイツから逃れフランスに亡命した主人公。

自殺した別人になりすますこととなり、自分が偽物を演じている人物の妻に恋してしまうという物語のようです。

 

前知識はこのくらいしかありませんが、命を守るために祖国や今までの人生を捨てた主人公が、最後にどんな選択をするのか、映画館でじっくり追いたい作品だと思います。

 

 

【12日】ゴールデンスランバー

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伊坂幸太郎原作、堺雅人主演で2010年に映画化された「ゴールデンスランバー」が韓国でリメイクされました。

 

日本公開版も、邦画にしては規模が大きくてアクションの多い映画でしたが、韓国版はさらに派手で景気の良い逃走劇が見られそうですよね。(車の屋根に、乗ってますもんね!!)

 

主人公カン・ドンウォンさんのビジュアルも堺雅人さんに寄せてる感じがします。

原作も日本版の映画も好きなので、今作も見て比較したり、改めて青柳君のかわいそうな姿を見たいと思います。

 

ちなみに私は、友人がある日いきなり大統領暗殺犯に仕立て上げられて、助けを求めて自宅に訪れた時のことをよく妄想します。

そんな時、相手を信じて手を貸してあげられる人でいたいなという、人生の理想像を持っています。

直接関係ないですが 笑

 

【18日】マスカレード・ホテル

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原作・東野圭吾、主演・木村拓哉長澤まさみによるミステリー映画です。

 

ホテルが舞台でたくさんの登場人物が出てくる映画といえば、私は三谷幸喜監督作「THE 有頂天ホテルを連想します。

THE 有頂天ホテル」の見所は、ホテル内の各所で一夜のうちに偶発する様々な事件や、それぞれの思惑で動き回る個性豊かな登場人物ですが、今作は群像劇というわけではなさそうですね。

大量の宿泊客の中から犯人候補を見つけ出すというのも、同じくらい面白そうな設定ですけど。

 

いやしかし東野圭吾さんすごいですね。

篠原涼子さん主演「人魚の眠る家」の公開はたった2カ月前ですし、さらに今年はKis-My-Ft2玉森裕太さん主演の「パラレルワールドラブストーリー」も控えています。

これほどメディアミックスに適した安定して面白い作品群を次々に世に出せる作家東野圭吾さん以外には、なかなかいないでしょう。(最近は池井戸潤さんかな)

 

正直な話、公開されたら全部見に行くほどのファンではないです。

でも映画容疑者Xの献身」や「真夏の方程式」はかなり好きだし、先日映画館で鑑賞した「人魚の眠る家」もテーマに見ごたえがあって面白かったと思います。

「マスカレードホテル」も楽しみです。

 

検察側の罪人」で、長年身にまとい続けていた"スーパーアイドルのキムタク"というパブリックイメージを盛大に脱ぎ捨てた(あるいは逆手にとった)木村拓哉さんの、次なる名演にも期待しています。

 

【18日】チワワちゃん

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ヘルタースケルター」「リバースエッジ」に続き、岡崎京子さんの原作漫画を映画化した作品です。

 

惨殺死体となって発見された少女は、仲間内で「チワワちゃん」と呼ばれていたが、その本名も素性も誰1人知らなかった――――。

チワワちゃんを取り巻く若者グループには門脇麦成田凌寛一郎玉城ティナ、吉田志織、村上虹郎など、今をときめく若手俳優が勢揃い。

彼らはチワワちゃんの死によって何を思い、どんな行動に出るのでしょうか?

 

予告編やあらすじの印象だと、ちょっとエグみのある物語のように思えます。

まだ私は「ヘルタースケルター」も「リバースエッジ」も未見なので、岡崎京子、心して臨むぞ!

 

【18日】ミスター・ガラス

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2年前の「スプリット」公開時に衝撃とともに幕を開けたM・ナイト・シャマランユニバース、待ちに待った続編がついに公開です。

 

前作「スプリット」は、多重人格者に拉致監禁されるというサイコスリラーでしたが、ラストにまるでマーベル作品のように意味深な次回作への伏線が張られたことで話題になりました。

しかもその内容は、シャマラン監督の過去作「アンブレイカブル」との関連も示唆されていたため、「スプリット」「アンブレイカブル」そして「ミスターガラス」の世界はつながっていることが明らかになったのです。

まさにこれは、アメコミ作品メインに最近流行している「ユニバース形式」の作品展開そのものですよね。

 

しかも、「ミスターガラス」に登場するキャラクターは、特殊能力を持つ自分たちのことを"スーパーヒーロー"だと思っているようです。

うーん、予告編の印象としては完全に"ヴィラン"なんですけどねw

 

それはさておき、まさかのM・ナイト・シャマランがスーパーヒーローユニバース映画に参戦ということで、アメコミ映画ファンでありシャマラニアンである私にとっては、大注目の作品なわけです。

 

キャスト並びの豪華さも目をひきますよね。

ブルースウィリス、サミュエルLジャクソン、ジェームズマカヴォイの"スーパーヒーロー"三人組も、未だかつてないほどの無敵感漂ってますし 笑

あとは、「オーシャンズ8」でタミーを演じていたサラ・ポールソンさんが重要な役どころになるみたいなので、そこもチェックしたいですね。

 

【18日】バシュランギおじさんと、小さな迷子

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少女とおじさんの心暖まるほっこり物語かと思いきや、立場の違う他者との価値観の相違について描いた、メッセージ性の強い作品みたいですね。

 

熱心なヒンドゥー教徒であるインドの青年・パワンは、迷子の少女・シャヒーダーと出会い、力になろうとします。

少女が実はパキスタン人でイスラム教徒だと知ったパワンは激しく葛藤しますが、それでも彼女を家に返すために宗教や国籍の壁を越えて、奮闘するという物語。

 

「パッドマン」や「PK」が記憶に新しいですが、インド映画は積極的に自国の価値観をアップデートしようとする表現作品が目立ちます。

正直、日本では既存の価値観を覆そうとする挑戦的な作品はあまり出てこないので、インドが羨ましいような気持ちにもなってしまいます。

羨んでるだけじゃ仕方ないから、私たち一人一人から価値観のアップデートを始めていかなければいけませんね。

 

それはさておき「バシュランギおじさんと、小さな迷子」は、最近のインド映画の良い印象もあって、かなり期待している作品です。

 

よくあらすじを読んだら、ポスターに映ってる二人とも「バシュランギ」という名前ではないみたいですね。

「バシュランギ」ってどういう意味なのかも気になるので、劇場で確かめたいと思います。

 

【25日】サスペリア

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君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督が、1977年公開のホラー映画「サスペリア」をリメイク。

オリジナル版とは大幅に雰囲気を変えた、挑戦的な作品になっているようです。

 

私は1977年版からして未見なので、新作鑑賞前に旧作の方を予習しておきたいところです。

 

出演者はダコタ・ジョンソンティルダ・スウィントン、クロエ・グレースモレツら、パワーを持った俳優が揃ってます。

ベルリンの世界的バレエ団に隠された"秘密"とは一体なんなのか?

2019年ホラー初めはこの作品になりそうなので、昨年の傑作たちを超える斬新さを期待しちゃいます。

 

 

【25日】12人の死にたい子供たち

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安楽死するため廃病院に集まった12人の若者たちが、13人目を死体で発見してしまい、自分たちの中にいるかもしれない犯人探しをする……という密室ミステリー映画です。

 

こういうの、好きなんですよね。

密室で命をかけてゲームする作品、といえば「インシテミル」とか「ダンガンロンパ」などがあって、私はどちらも好きなんですけど、今回の作品も同じ雰囲気を感じます。

タイトルのオマージュ元は1957年の映画「12人の怒れる男」だと思いますが、全員で話し合って答えを決めるまで部屋から出れないという陪審員制度の設定は、密室デスゲームと通じるところがあるかもですね。

 

密室に多人数で閉じ込められて、出るために全員が知恵を絞り合う。

これ系の物語は、舞台が一ヶ所に限られる分、キャラクターやストーリーが緻密に練り込まれているかどうかが大事なポイントなので、そこにも注目したいです。

 

この公式ビジュアルの、登場キャラクターを1人ずつ属性で振っていく感じがすでにワクワクするので、心配いらなそうですけど。


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うわ~~! 豪華若手俳優陣が、それぞれどんなキャラを演じるのかめちゃめちゃ楽しみになりますね。

 

予告編を見た時点で「どんなに評判が悪くても見に行こう!」と思ったのですが、原作が冲方丁さんだと知り、さらに見逃せなくなりました。

堤幸彦監督は、最新作「人魚の眠る家」が結構良かったので、期待値高まってますし。

 

また新たな邦画娯楽系の傑作をどーんっと見せつけてくれたら嬉しいです。

 

 

 

 

12月鑑賞報告&ランキングベスト5

12月の劇場鑑賞本数は13本

それでは、12月映画館で観賞した作品の報告をします。

  • へレディタリー/継承
  • 斬、
  • くるみ割り人形と秘密の王国
  • パッドマン
  • 来る
  • ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生
  • ドラゴンボール超 ブロリー
  • メアリーの総て
  • マイ・サンシャイン
  • アリー/スター誕生
  • シュガーラッシュ オンライン
  • こんな夜更けにバナナかよ
  • グリンチ

改めて振り返ってみると、なんだか12月公開作はインパクトのあるスゴい作品ばっかりでした。

 

スターウォーズ最新作「ハン・ソロ」が上半期に公開されることとなり、12月公開作が薄くなると危惧されてましたが、全然そんなことはなかった。

まあたしかにハリウッド大作系は少なかったかもしれないけど、子供受けの良さそうなファンタジーものやCGアニメ映画はかなり豊作だったと思います。

 

あとは、「グリンチ」か「こんな夜更けにバナナかよ」で大泉洋締めをした映画好きの方も多いでしょうね。

一昨年もすごかったけど、去年もすごかった。大泉さんの今年の活躍にも期待してます。

 

12月劇場鑑賞作品ベスト5

さて、12月のベスト5は以下の通りです。

  1. へレディタリー/継承
  2. 来る
  3. ドラゴンボール超 ブロリー
  4. シュガーラッシュ オンライン
  5. メアリーの総て

ホラーファン冥利に尽きる怖さ・面白さだった「ヘレディタリー/継承」はダントツ1位。

そのままのテンションで「来る」を見に行ったら、まさかの正反対の雰囲気に驚き、まんまとどっちも好きになってしまいました。

各所で言われてることですが、家庭という閉鎖的な場所で起こる逃げ場のない怪奇現象を描いているという点では、「ヘレディタリー」と「来る」は同じテーマ性を持っていると思います。

 

ドラゴンボール超 ブロリーは、その圧倒的なバトルシーンの重厚さに度肝を抜かれ、ファンとしてサービスシーンも余すところなく楽しめた満足感が、いまだに濃く残っています。

まだドラゴンボールに触れたことのない人が、入門として見るのにもぴったりかもしれませんね。

キャラクターや設定なんか知らなくても、とにかくバトルシーンが楽しい作品だということがわかるので。

 

あとは、原作以上にガチのSF展開をやりこんでるのも映画向きで良かったです。

特にブロリーが住んでる星の描写とか、ちょっと変態的でしたよね。なにあれ。

 

 

まとめ

というわけで、2018年最後の月の鑑賞報告でした。

ツイッターに載せた2018映画ベストについても、近いうちに記事にしたいと思います。

やるって言ったらやる。やるぞ。いつになるかはわからないけど、やるぞ……!

 

それでは、映画好きの皆さんの、昨年以上に充実した映画鑑賞ライフを心から祈っております。

更新頻度の低いブログではありますが、読んでくださる方、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ディズニープリンセス大集合に向けて!<14人のプリンセス像の変遷と考察>

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シュガー・ラッシュ:オンライン」の予告編が公開された時からずっと、ディズニープリンセス大集合シーンが楽しみで楽しみで仕方ありません。

生まれた時代も、背負わされた物語も全く違う彼女たちが一堂に会し、言葉を交わし合うなんてほんとに夢のようですよね。夢かな?

 

この記事は、「シュガー・ラッシュ:オンライン」の公開が間近に迫った今、改めてディズニープリンセスたちについて考える機会の場とします。

そしてプリンセス作品を通して描かれる女性像が、時代や社会に影響を受け、変遷してきた歴史について振り返りたいと思います。

ぜひ、映画鑑賞前に読んでもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします。

 

 

ディズニープリンセスとは? 

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ディズニープリンセス」とは、ディズニー作品に登場するお姫様、あるいはそれに類するヒロインのうち、主人公格のキャラクターを指して使われる言葉です。

 

メンバーは以下の14人です。※()内は登場作品名

 

実はこの並びにもいろいろツッコミたいところがあります。

 

首長の娘であるポカホンタスや村長の娘であるモアナはまだしも、ムーランは「プリンセス」なのかとか。

ジャスミンは主人公ではないじゃないかとか。

実写映画「魔法にかけられて」のジゼル姫はディズニープリンセスと認められないのかとか。

ピクサー作品(メリダ)を含めてもいいのかとか……。

 

いろいろあるんですけど、とりあえず映画に登場するのは上の14人で間違いありません。

 

※初の実写プリンセス、ジゼルは一度「ディズニープリンセス」のくくりに含まれたようですが、彼女のビジュアルを使う度に、エイミー・アダムスの肖像権に対し莫大なお金を払う必要があるため、現在は外されているみたいです。

 

ディズニーが女児向けに展開するグッズのモチーフとして強く打ち出しているのもこの「ディズニープリンセス」で、人気はとても根強いらしいですね。

近年の「アナ雪」人気、アナやエルサのコスプレをする女児の多さからも、需要の高さが伺えます。

 

男性が主人公のディズニー作品は「ディズニープリンス」とか「ディズニーヒーロー」としてまとめられることも、ジャンル化されることもありません。(ディズニープリンセスの相手役の男性が「ディズニープリンス」としてまとめられることはあります)

女性という属性だけが積極的に「プリンセス」としてジャンル化され、記号的に消費され、しかも「女性向け」に作られる。

ここに明確な非対称性を感じますけど、主題とは外れるので置いておきますね。

 

ともかく、ディズニーが「ディズニープリンセス」という強いジャンル・ブランドを手にしたことによって、長いスパンで定期的に女性が主人公の映画が作られ続けることとなったわけです。

もちろん1937年の白雪姫のような女性を2010年代に描けば、古い価値観の再生産になってしまいますから、時代や社会に合わせてキャラクター像をアップデートさせていく必要があります。

だから、ディズニープリンセスの描かれ方の違いを追っていくことは、ここ数十年の社会的な女性像の変遷を見ることに他ならないと思うんです。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、14人のディズニープリンセスの性質や境遇の変遷を見ていきましょう。

 

14人のディズニープリンセス紹介と変遷の歴史

古典的プリンセス期(1937~1959)

白雪姫 「白雪姫」(1937)

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⇒姫の美しさに嫉妬した継母が姫を殺そうと企みます。

しかし、王子による真実の愛のキスで姫は目覚め、王子と結ばれ幸せになります。

 

シンデレラ 「シンデレラ」(1950)

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⇒いじわるな継母や義姉たちにこき使われているシンデレラ。

魔法の力で参加した舞踏会で王子に見初められ、結ばれて幸せになります。

 

オーロラ姫「眠れる森の美女」(1959)

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⇒悪い魔女に呪いをかけられ生きたまま眠り続けることになりますが、王子によって助け出され、幸せになります。

 

古典的プリンセス期まとめ

初期3作のお姫様たちは降りかかる運命に抗うことなく、目の前で起こる出来事をただただ受け入れ、物語が進んでいきます。

最終的に、身分が高くて富も充分に得ているであろう王子様が現れて、王子様のモノになることで、彼女たちは幸せを手にします。

 

性格はみな一様に従順でしとやか。

3人ともすごく可愛らしいんだけど受動的で、自分から行動を起こすことはしません。

非常に従来的な古い女性像を反映したキャラクターだと言えると思います。

 

ちなみに、この頃の王子は権力だけを持っている存在であればよく、個性はほとんどありません。(プリンス・チャーミング!!!)

女性が主体性をもって相手の男性を選択しているのだと認識させるためには、王子の内面やプリンセスとの性格の相性、信頼関係などを描くことが重要ですが、この頃の彼女たちに主体性は必要なかったので、選ぶ理由となるはずの王子の個性もいらないのです。

 

ここまで書いて勘違いされそうですが、別に初期の3作が嫌いなわけでないです。

過去の名作として素晴らしいし、プリンセスたちもかわいくてキレイで好きなんですが、この古典的な女性像を幼い子供や若い人に見せるなら、合わせて教育も必要だよなあと思うわけです。

 

自我を持ったプリンセス期(1989~1992年)

アリエル「リトル・マーメイド」(1989)

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⇒陸に憧れていた人魚姫が、海の魔女に人間にしてもらいます。

魔女は人魚たちの王国を乗っ取るつもりでしたが、エリック王子によって倒され、最後に姫と王子は結ばれます。

 

ベル「美女と野獣」(1991)

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⇒捕らわれた父の身代わりに、自分が幽閉されると申し出た変わり者のベル。

いつしか恐ろしかったはずの野獣に惹かれ、真実のキスにより野獣は人間の姿に戻り、二人は結ばれます。

 

ジャスミン「アラジン」(1992)

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⇒貧しいアラジンに騙され、彼を王子だと思っていたジャスミン姫。

国を裏切った大臣に追い詰められますが、アラジンに助けられ、二人は結ばれます。

 

自我を持ったプリンセス期まとめ

初期のプリンセスたちと見比べるとわかると思うんですが、すごくパワフルな印象のキャラクターたちですよね。

彼女たちは主体的かつ活発に行動するし、個人的な願いや望みを持っているし、感情表現も豊かで笑ったり泣いたり怒ったりします。

美しいだけで意思をほとんど持たず、受け身に王子を待ち続けるプリンセスよりも、1人の意思を持つ人間として描かれていると感じますよね。

「眠れる森の美女」から30年が経ち、社会的な女性観も変わってきたからこその変化だと思います。

 

ただ、初期作品から続く「男性と結ばれることがハッピーエンドの条件」という典型的なプリンセス物語の構図は、この段階でもキープされてしまっています。

どんなにアリエルがおてんばでも、ベルが思慮深くても、ジャスミンの気が強くても、「彼女たちの最高の幸せは男性によってもたらされる」という受動的な一面は払拭できていないんですよね。

 相手役の男性と出会う前は枠にはまらず自由に生きていた女性たちが、最終的に「男性と結ばれるのが女性の幸せ」という枠にはめられてしまったようにも思える物語たちです。

 アップデートしようとしてしきれてないもどかしさを感じます。

 

人種多様プリンセス期(1995~2009)

ポカホンタスポカホンタス」(1995)

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⇒インディアンの村で首長の娘として暮らすポカホンタス

イギリス人開拓者のジョン・スミスと恋に落ちるが、ポカホンタスは彼よりも故郷を選び、最後に二人は離れ離れになってしまう。

 

ムーラン「ムーラン」(1998)

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⇒足の悪い父の代わりに男装して従軍するムーラン。

彼女が筆頭となって敵を倒し、名誉を得ると同時に、思いを寄せていた上官の男性と結ばれる。

 

ティアナ「プリンセスと魔法のキス」(2009)

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⇒亡くなった父の夢だったレストランを開くために、毎日忙しなく働くティアナ。

カエルにされてしまったぐうたら貧乏王子と恋に落ち、2人で夢を叶える。

 

人種多様プリンセス期まとめ

ポカホンタスネイティブアメリカン(インディアン)、ムーランはアジア人(中国人)、ティアナはニューオリンズに住む黒人です。

ここへきてディズニーは、白人ばかりだった「ディズニープリンセス」の人種多様化に乗り出したわけですね。

(というか、「アラジン」のジャスミンからその傾向は始まっているんでしょうね)

 

ポカホンタス」や「ムーラン」では、自分たちの民族や家族を守るために勇ましく戦う女性の姿が描かれており、プリンセス像としてはかなり前進していると思います。

しかしこれらの作品は、史実や実際に存在する伝説をもとにした物語だったことも影響し、当事者であるネイティブアメリカンやアジア系の民族から強い批判を浴びてしまいました。

白人以外のプリンセスを登場させるために舞台を異国に設定したものの、異文化に対する考証が不足していたことも批判の大きな原因でしょう。

プリンセスと魔法のキス」に対しても、黒人社会からの批判の声はあったようですが、「ポカホンタス」や「ムーラン」と比べれば、やりたかったことをちゃんと成功させている作品に思えます。(素晴らしい音楽しかり)

 

それにプリンセス・ティアナは「王子と結婚するのではなく、自分の力で働いて店を開きたい」という自立の夢を持っている女性です。

ラストは従来的な展開に沿って王子と結ばれるティアナですが、次の世代の新しいプリンセス像への足掛けとなったキャラクターだったと思います。

 

ちなみに、以下の画像左はティアナの友人、シャーロットです。

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彼女は「王子様と結ばれることこそが女の幸せ」と、これまでのディズニープリンセス作品の根幹となるような価値観を持っています。

彼女は王子様なんていなくても、街一番の金持ちの家に生まれ、毎日プリンセスのような生活をしているのに、ですよ。

白馬の王子様を夢見るシャーロットの描かれ方は、もしかしたら「ディズニープリンセス」に憧れる現実の女の子たちをイメージしているのかもしれませんね。

 

良いなあと思うのは、このシャーロットが「シンデレラ」のいじわるなお姉さんのように、他人の幸せを嫉むような人物ではないところです。

親友であるティアナの夢や恋を精一杯後押しし、後でこっそり泣いたりする優しい子に描かれています。

「シンデレラ」のいじわるなお姉さんとは大違いですね。

 

ティアナの「自立したい」願いと、シャーロットがティアナに向ける深い愛情は、「女は男の存在があってはじめて幸せになれる」という従来のディズニープリンセス的価値観に対する自己批判になっていると思います。

この後の作品と比べれば描写がまだ固いですが、大いなる一歩という感じです。

 

CGアニメプリンセス期(2010~2012)

ラプンツェル塔の上のラプンツェル」(2010)

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⇒高い塔の上に18年間幽閉されていた女の子が、盗賊の力を借りて外の世界へ飛び出す。

実は彼女は行方不明のプリンセスで、足を洗った元盗賊と婚約し幸せになる。(ちょっと語弊がある気がするが……笑)

 

メリダメリダとおそろしの森」(2012)

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⇒弓が得意でおてんばなプリンセス・メリダは、自分のせいで実の母親を大きなクマにしてしまう。

なんとか王妃をクマから人間に戻し、メリダは家族の絆を取り戻す。


CGアニメプリンセス期まとめ

二人とも髪の毛の躍動感がすごいね……!

それはさておき、こうやって並べたけど「塔の上のラプンツェル」と「メリダとおそろしの森」はかなり性質の違う作品だと思います。

ただ「塔の上のラプンツェル」は初のCGアニメプリンセスだし、「メリダとおそろしの森」はCGアニメを得意とするピクサースタジオ(トイストーリーの)が生んだ初のプリンセスなので、CGで作られている意味合いが強いんじゃないかと思って並べてみました。

 

実際のところ「塔の上のラプンツェル」は、CGは素晴らしいけど物語的には時代が巻き戻ってしまってるんじゃないかなと思います。

白人女性が主人公、いじわるな継母、アラジンのような盗賊の男性が助けに来てくれて、新しい世界を見るのが夢、実はプリンセスで彼と結ばれてめでたし……って、なんだか今までのディズニープリンセスものを少しずつ持ち寄って混ぜたみたいな作品じゃないでしょうか?

性格はアリエルに近いですよね。

 

一方「メリダとおそろしの森」はかなり革新的な作品だと思います。

まず何よりメリダの相手役の男性が全然出てきません。

いや、結婚相手候補は何人も出てくるんですが、完全にモブ扱いです(あの中の一人と今後結ばれるフラグは立ってると思うけど)

 

この作品の主題は「母と娘の関係」です。

プリンセスと魔法のキス」でも触れましたが、女性同士の絆が描かれることは、女性の主体性を描くことにつながっていると思います。

「男性抜きのプリンセスも立派な一人の人間である」という感覚を見ているこちらに抱かせます。

ピクサースタジオ作品の「色」が影響した部分も大きいでしょうが、この作品で試験的に「女同士の絆がテーマでもいける」と核心を抱いて、この後の「アナと雪の女王」でまた一段階上まで解放させたんじゃないかと私は想像しています。

 

冒頭では「ピクサー作品もディズニープリンセスに入れていいのか」なんて書きましたけど、「シュガーラッシュ オンライン」にメリダが出るのが実はめちゃくちゃ嬉しいです。声優、大島優子さん続投なのも嬉しい。

 

ということで、この2作品は映像技術の面でも、作品内容の面でも、次の大きな変革への試験的な作品に位置づけられるのではないでしょうか。

割と時代に逆行しているラプンツェルの人気が高いの、複雑な気持ちになりますよね。

シャーロットタイプの子がやっぱ多いのかなあ。

 

プリンセス解放期(2013~)

アナ、エルサ「アナと雪の女王」(2013)

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⇒生まれつき氷の魔力を持った姉・エルサは、能力を暴発させた罪の意識から行方をくらませてしまう。

妹・アナの頑張りによりエルサの心は救われ、自分らしく生きることの喜びを知る。

 

モアナ「モアナと伝説の海」(2016)

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⇒モアナは海の女神に「心」を返すため、半神の英雄・マウイと一緒に海を冒険する。

冒険が終わるとモアナはマウイと別れ、将来は航海士になろうと決意するのだった。

 

プリンセス解放期まとめ

アナやエルサやモアナが、一体何から解放されているのかというと、「女性の幸せは男性との恋愛によってもたらされる」という展開からです。

 

「好きな男性と結ばれて幸せになる」というお約束の結末から自由になり、

  • 大好きな姉とまた仲良く暮らせるようになる
  • 自分の個性を包み隠さず、かつ人の役に立てるようになる
  • 親とは違う自分自身の夢を持ち、その実現に向け進んでいく

などの、恋愛結婚イデオロギーに縛られないそれぞれのハッピーエンドを迎えています。

 

「二人は結ばれました」以外の結末が許されたことで、物語に無限の可能性が生まれ、ディズニープリンセス作品の世界観に奥行きが与えられたように思えませんか?

 

もちろん「アナ雪」「モアナ」にも男性キャラクターは出てきますが、今までのディズニープリンスとはちょっと様相が違うんですよね。

 

クリストフ→男らしくない、格好よくないと作中で明言されているし、先陣切って闘ったりもしないが心優しいところが魅力の、「男らしさ」から解放された男性。

ハンス→典型的な王子様らしいキャラクターとして描かれるが、その正体は悪役であり、彼が悪に染まったのは「男らしさ」のプレッシャーが原因。(13人兄弟の末っ子コンプレックス)

マウイ→男性かどうかは大きな問題ではなく、モアナの特別なバディとして活躍する。

チャーミングなキャラクターだが、いわゆる一般的な「イケメン」ではない。

 

この3人を並べてみて改めて思うのですが、ステレオタイプ的な描写から解放された女性キャラクターを主役に据えた作品では、男性もまた「男らしさ」のステレオタイプから解放されているような気がするんです。

もし私の考えが当たっているとしたら、段々とディズニープリンセス作品は女性にとっても男性にとっても「らしさ」を押しつけない優しさや懐の深さを備えつつあるのかもしれません。

 

と、ここで次に待っているのが2018年12月公開の「シュガーラッシュ:オンライン」なわけです。

「本物のプリンセスよ!」(※予告編参照)のようなメタ的なセリフもあるようですし、ディズニーがまたもや自社が描いてきたこれまでのプリンセス像を自ら批評・批判し、アップデートさせてくれるのではと、期待しちゃいます。

↓「シュガーラッシュ:オンライン」予告はこちら


ディズニーキャラ共演!『シュガー・ラッシュ:オンライン』日本版予告編

 

 

初期プリンセスが「キャラ崩壊」!?アップデートの重要性

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(このシーン、皮肉が効いてますよね~w)

 

「シュガーラッシュ:オンライン」の予告編が公開されたとき、以下のような反応があったのをよく覚えてます。

 

「こんなの白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫じゃない!」

「名作を冒涜してる!」

 

うう~~まあ、気持ちはわかります。

もちろん初期の3作では、現代の女性像からもっともかけ離れたプリンセスが描かれているので、しとやかで従順な彼女たちが積極的かつ現代的にしゃべったり動いたりすることに抵抗があるんですよね……。

公式が堂々と「キャラ崩壊」させてきた印象で、ショックを受けてしまう気持ちも、わかります……。

小さい頃から白雪姫やシンデレラに憧れていた人なんかは尚更ですよね。

 

でも、年代を越えて今なおプリンセスたちが万人に愛されているからこそ、そのショックが必要なのかもしれません。

 

考えてみると、「白雪姫」は1937年の作品、約80年前です。

それを、「自分も子供の頃見たから」とか「ディズニーが好きだから」と、幼稚園に上がる前の子供にそればかり見せる親もきっと多いですよ。

実際平成生まれの私も「白雪姫」「シンデレラ」見せられて育ちましたし。

しかし、何十年も昔に作られた古い価値観の作品に、今を生きる女児や若い女性たちが影響を受けて価値観を形成するとしたら、ちょっと恐ろしくないですか。

 

見せるのがダメとかそういう話ではなく、新しいものも満遍なく見る機会を作ってあげた方がいいと思う。

だからこそ、しっかり「白雪姫」や「シンデレラ」が過去の作品だと印象づけるような、「シュガーラッシュ:オンライン」のプリンセスたちの描写は、これから未来を生きる子供達にとって重要かもしれないって考えています。

 

もちろん他の方法で「女の子だって王子様を待たなくていい」とか「女の子だって自分1人の力で願望を叶えたっていい」と教えることもできます。

ただ、「シュガーラッシュ:オンライン」は女の子に多様な選択肢を主体的に掴みとるためのヒントを与えてくれる作品かもしれないから、「キャラ崩壊」にも意味があるかもよって、私はそんな風に希望を持ちたいんです。

 

 

シュガー・ラッシュ:オンライン」楽しみ!

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というわけで、これまで時代や社会の移り変わりと共にそのあり方も変わってきた「ディズニープリンセス」が、フェミニズムが盛り上がりを見せるこの2018年にどんな新しい顔を見せてくれるのか本当に楽しみにしています。

こんだけ長々と書いておいて、もしかしたらプリンセスたちの登場シーンはほとんど予告編にあるものが全てかもしれない……!けど。

でもやっぱり「シュガーラッシュ:オンライン」のみならず、今後のディズニープリンセスに注目していくつもりです。

ヴェネロペも本格的にプリンセス入りするのかなあ。

 

※ちなみに今回ちょびっとしか触れなかった「魔法にかけられて」は、ディズニーによるメタ的なディズニープリンセス批判がすごく面白いので、まだ見たことない人にはおすすめです。

魔法にかけられて (字幕版)

魔法にかけられて (字幕版)

 

現実で「動物とお友達」「いきなり歌い出す」をやられると結構キツイぞ……!

 

※今回の内容は数年前に読んだ荻上チキさんの「ディズニープリンセスと幸せの法則」という本から多大な影響を受けているものであります。

現在手元にないので引用などはしていませんが、参考文献としてご紹介しておきます。

ディズニープリンセスと幸せの法則 (星海社新書)

ディズニープリンセスと幸せの法則 (星海社新書)

 

ご興味のある方は面白い本なのでぜひ。

 

 

 

12月公開予定の映画で楽しみにしてるもの12選+11月鑑賞報告

こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

 

2018年もとうとう残り1ヶ月を切りました。

今年の新作映画ベストランキングが、頭のなかにそれぞれ出揃ってくる頃かと思います。

私は例年にも増して気に入った作品ばかりだったので、10個に絞りきれるかどうか不安です。

ああだこうだ、考えるのがまた楽しいんですよね。

 

ランクイン争いはギリギリまで結果がわかりません。

なぜなら12月楽しみにしている映画が、やっぱりたくさんあるからです。

その見逃せない新作映画を、全部で11本ご紹介します。

 

 

12月公開予定の見たい映画11選

【1日】セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!

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予告やポスタービジュアルを目にした瞬間から「私これ絶対見るー!」と決意を固めた少数館上映作。

東京だと新宿武蔵野館でやってます。

 

1991年、祖国が崩壊したことで地球に帰れなくなってしまったソ連の宇宙飛行士・セルゲイと、同じく共産主義国でありソ連とは共闘関係だったキューバアマチュア無線家・セルジオが、交信を通じてアイデンティティーを取り戻す物語のようです。

そこへロン・パールマン演じるニューヨーク在住の作家が加わるのですが、当然資本主義の国アメリカに住む彼はセルジオたちとは違う思想を持っています。

 

人種・国籍・環境・思想の違いを乗り越えて、他人同士で協力することはほんとうにできるのでしょうか。

ソ連の崩壊から30年近く経っていますが、人と人の分断は今なお色濃く存在しています。

セルジオやセルゲイたちの姿を見て、自分とは違う「誰か」を思いやることが学べればいいなと思います。

 

 

【7日】来る

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パコと魔法の絵本」「告白」の中島哲也監督の最新作は、V6岡田准一さん主演のJホラーです。

原作は澤村伊智さんの小説「ぼぎわんが、来る」なんですが、タイトル改変思いきりましたね。

 

今年はハリウッドのホラー映画が豊作で、特に「クワイエットプレイス」や「ヘレディタリー/継承」には多くのお客さんが劇場に足を運んでいます。

そんな中、有名監督による邦画ホラー作品が、満を持して公開されるのは、大ヒットが見込めそうですよね。

なんだかんだ、ホラー映画の需要って根強いですし、少年期の思い出(今の20代は小学生時代に「呪怨」とか「着信アリ」を見てるし、「本怖」も流行った)から、ハリウッドホラーよりJホラーを求めてる人も多いんじゃないかと思います。

予告編の傾向や中島監督の作家性的に、純粋な「怖いだけ」の作品ではなくもっとポップなつくりになりそうですが、かなり楽しみです。

 

ただ、予告編の小松菜奈黒木華の扱いから伺い知れるミソジニー(女性蔑視)の気配は少し気になります。

妻夫木くんの役はそういう言葉を発する意味のありそうなキャラですが、岡田くんが演じるキャラが「女キャラに鼻の下を伸ばさない男らしさ」を描くために、女性に対して薄い侮蔑の言葉を吐かなければいけないのなら、それは残念だと思います。

 

「来る」原作も怖そうなので観賞後に読みたいな。

 

 

【7日】パッドマン 5億人の女性を救った男

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東京国際映画祭のラインナップに並んでいて、これは見ておきたいなと思ったインド映画。

不衛生な布で経血を処理することを強いられている妻やインドの女性たちのために、ナプキン普及に奮闘する男性を描いているようです。

 

この映画の主人公・ラクシュミは、全力でナプキンを作る努力をするのですが、そんな彼の姿は笑い物になってしまいます。

男尊女卑の価値観の中では、男性が女性の領域に入ることは「立場を下げる」ことと同義なんですよね。

現代日本でも、男性がスイーツを食べたり恋愛映画を一人で見に行くときは肩身が狭いと感じることがあると思いますが、それと同じことです。

スイーツも恋愛映画も「女性の領域」だと思われてるから、男性が中に入るとバカにされるんですよ。

 

そんな事情もあってか、女性が男性の世界に飛び込む映画は増えてきましたが(そっちにもまだまだ課題はある)、逆はまだあまりないように思います。 

だから、男性によるフェミニズム活動について描かれた作品ということで、男女差別・ジェンダーの問題に興味のある人は、ぜひ見ておきたい映画だと思います。

 

 

【14日】グリンチ

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ミニオンズ」「ペット」「SING」のイルミネーションエンターテインメントが送る最新クリスマスムービーは、おなじみ「グリンチ」の再映画化作品でもあります。

グリンチとは、アメリカではクリスマスを代表するような象徴的なキャラクターで、ジム・キャリー主演で2000年に一度実写映画化もされています。

 

私はグリンチとは今回の映画で初対面なのですが、嫌われものの彼がクリスマスを盗むために人里に降りていくというCGアニメのストーリーは、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」「クリスマス・キャロル」を彷彿させるところでもあります。

きっと、キリスト教圏のクリスマスはどんな嫌われものにでも等しく喜びを与えるものなんでしょうね。

日本のクリスマスは独り身にはあまり喜びを与えてくれませんが。(独りだとしてもやりようによっては最高のクリスマスが送れると私は考えてますが)

 

原語版グリンチの声はベネディクト・カンバーバッチ、日本語吹き替え版は大泉洋さんが演じます。

大泉さんの声演技はもはや堂に入ったものだと思いますし、共演のロバート秋山竜次さんも声優経験は豊富、人気声優・宮野真守さんも名を連ねているので、吹き替え版に対しての不安は全く感じません。

私はCGアニメは吹き替えで見ることに決めているので嬉しいです。

同時上映のミニオン短編も楽しみですね。

 

 

【14日】ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー

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今作は、21世紀のドラゴンボール劇場版作品としては「神と神」「復活のF」に続く3作目となります。

前二作はファンサービスと作画のクオリティが素晴らしすぎて、展開や設定の粗にはあえて目をつぶった方が楽しめるタイプの映画でした。

でも今回は原作設定の延長線上にある物語のようですし、ファンの評価が高い「ブロリー」というキャラクターを再登場させているのもあって、1本の作品としての完成度にも期待できそうです。

 

私はドラゴンボールファンを自認してますけど、恥ずかしながらブロリーというキャラの出てくる過去作を観賞していません。

でも「あのブロリーが!!?」というざわざわした雰囲気はなんとなく伝わってきますし、やっぱり前出演作見ておいた方が最大限楽しめそうですね。

こういうとき「最強のサイヤ人3人が激突!」みたいに言われると、ラディッツの当て馬感を思い出して泣けてきます。

悟空の実の兄なのに……。

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この有名すぎるセリフの発言者なのに名前が一般的に認知されてなさすぎるのも不憫ですね……。

あと、ナッパも一応サイヤ人だし、べジータの弟とかもいるからね。

サイヤ人意外と生き残ってるからね。(うち二人は悟空たちが殺した)

 

もはや近年の劇場版常連と化しているビルス様に会えるのも楽しみですね。

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またいろいろ食べ散らかすんだろうか。

 

 

【15日】マイ・サンシャイン

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ハル・ベリーダニエル・クレイグという、どことなく「最強」感の漂うコンビが主演をつとめるヒューマンドラマです。

ダニエル・クレイグハル・ベリーのお隣さん役で、文句を言いながらも彼女の子供たちの世話を焼くそうです。

今年公開の「フロリダ・プロジェクト」で、モーテルの管理人として子供たちの世話を焼いていたウィレム・デフォーを彷彿とさせるキャラクターですよね。

 

そして幸せだった家族の日々が、1992年にロサンゼルスで起こる暴動をきっかけに、姿を変えていってしまいます。

暴動は黒人差別的な裁判判決に怒りを蓄積させた人たちにより起こったものです。

差別が反動として暴力を産み、精一杯毎日を幸せに生きようとしていた誰かが犠牲になるとしたら、その暴力の責任も差別にあると思います。

見て辛くなりそうな映画ですが、主演二人のパワーや、実際に起こった事件について興味があるので見に行こうと思っています。

 

 

【15日】メアリーの総て

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古典的モンスターストーリーである「フランケンシュタイン」を書いた、作家のメアリー・シェリーを描いた作品です。

まさかフランケンシュタインを生み出したのが女性だと思わなくて、最初に知ったときはびっくりしたのですが、私のこの驚きも偏見によるものですよね。

「女が怪物モノなんて」劇中のメアリーも同じような視線に晒され苦しむことになりそうで、私はすでに反省しています。

メアリーが「フランケンシュタイン」を書いた頃から価値観を更新できていないってことですもんね……。

 

ちなみにメアリー・シェリーの母はフェミニズム創始者であり、メアリー本人も長らく男性向けのジャンルだと思われているSFの「先駆者」と呼ばれているそうですから、ウーマンエンパワーメントが大きなテーマとなっている現代こそ、知られるべき人物かなと思います。

 

「○○のすべて」という映画がこれ以上増えたら混ざっちゃって困るなあとも思っています 笑

 

 

【21日】アリー スター誕生

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世界的人気アーティスト、レディーガガの映画初主演作であり、「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーが初監督をつとめた作品でもあります。

(ブラッドリー・クーパーは、我々の間では「しゃべるアライグマ」としてお馴染みですね)

ミュージシャンを主役に据えた映画といえば、先月「ボヘミアン・ラプソディ」が公開されたばかりで、Queenを知らない若者たちの間でも彼らの人気が再び盛り上がるほどの大ヒットとなっています。

というわけで、歌唱シーンをはじめとしたミュージシャンの魅せ方に対するハードルは、かなり高くなっているのが現状。

このハードルを越えるのはもしかしたらちょっと難しいのかもしれませんが、越えてほしいと期待もしてます。

 

「スター誕生」という物語は1937年から繰り返し映画化されてきた題材です。

歌手になることを夢見ながら自分に自信がなくてくすぶり続けていた少女が、ある日突然有名アーティストに見出だされ、一気にスターダムへの道を駆け昇る……。

1作目から引き継がれる物語は、「身分の高い男性によって身分の低い女性に幸せがもたらされる」という典型的な「シンデレラストーリー」です。

昨今、自立した女性たちのロールモデルとなっているレディーガガが、古典的とも言える物語に出演することが、世間的にどんな影響をもたらすのかが気になります。

それともあえてそういうストーリーに登場することで、価値観の変革を狙っているのでしょうか……。

 

なんといってもやっぱり1番楽しみなのは現役歌手であるレディーガガの歌唱シーン。

今年最後のドでかい花火を期待したいと思います。

 

 

【21日】シュガー・ラッシュ オンライン

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これは、我々オタクにとって、楽しみにせざるを得ないやつですよね……。

2012年の「シュガーラッシュ」から6年、ついに続編の公開です。

同じディズニー作品である「アナと雪の女王」「ズートピア」などとくらべて、前作は日本での人気はあまり高くありませんでした。

それでも、あの予告編には皆が食いつきましたよね。


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歴代のディズニープリンセスが1つの部屋に集まって、パジャマパーティーをしている衝撃の映像。

これまで長い歴史の中で、ディズニーが古典的な女性の描き方を指摘され続け、自己批判(たとえば「魔法にかけられて」)を繰り返し、今なお更新され続けている「プリンセス」像の描き方が、またこの作品で大幅にアップデートされるんでしょうね。

単純に好きなプリンセスがたくさんいるのもあって、ほんとにほんとに楽しみです。

欲を言えばワンシーンで終わってほしくない。

人気キャラのラプンツェルとかでいいから、ちょっとでも冒険に同伴してほしいなあ~と思ったりしてます。

 

しかも、さすが天下のディズニー最新作なだけあって、MCUスターウォーズのキャラクターたちも出てくるらしいじゃないですか。

CMには「ズートピア」ニックの姿も……!

大変だ、これってもしかしてディズニー版「レディープレイヤーワン」なのかもしれない。

 

他の要素が盛りだくさんすぎて、むしろ前作からの主人公ラルフがどういう風に活躍するのか楽しみになってきますよね 笑

 

 

【22日】シシリアン・ゴースト・ストーリー

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イタリア・フランス・スイス合同製作の、幻想的な雰囲気のラブストーリーです。

一方で、実際に起こった誘拐事件をモデルにしている社会的な側面も合わせ持った作品のようです。

 

突然失踪してしまう繊細そうな少年と、彼を強い意思を持って探し回るショートカットの女の子。

予告編を見る限り、少年・ジュゼッペを襲うのは理不尽な大人の社会による「暗黙の了解」で、それに必死で対抗するルナが彼を助け出すことのできる方法は全くないように思えます。

二人は一体どうやってこの困難から逃れるのか、逃れることができるのでしょうか。

 

ギレルモ・デル・トロの世界観のよう」と評されるファンタジックな演出と、色彩表現にも期待します。

あとは、今年「ゴースト・ストーリー」ってタイトルの作品は3本目で、頭の中でこんがらがりそうです 笑

 

 

【28日】こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話

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ずーっと大活躍中の大泉洋さんが「グリンチ」に続けて今年最後に世に送り出す作品は、実在の人物を描くヒューマンドラマ作品です。

大泉さんが演じる鹿野靖明さんは、筋ジストロフィーという病気を抱えながら、自由に生きることを諦めず、自らボランティアを集めて施設を飛び出します。

それから20年もの間、周りの人に愛されながら自立生活を送ったという背景を知ると、今年の9月に公開された「ブレス しあわせの呼吸」と通ずるテーマがこもった作品なのかなと想像できます。

介助なしには生活できない、健常者と同じようには生きていけない、それでもすべての人間が等しく持ちうる権利というものがあって、それを行使する自由がある。

 

インタビュー記事での大泉さんの発言が印象的だったので引用します。

「最初はタイトルにひかれました。『ボランティアの方に24時間介助してもらわないと生きていけない方が、どうしてそんなワガママを言えたんだろう?』という疑問から始まりました。でも、最初は鹿野さんのワガママだと思った言葉も、撮り終えた頃にはそう思えなくなっていて……不思議な経験でした」

 

渡辺氏(原作者の渡辺一史さん)は「障がい者の方にとっては、他人の助けを借りながら自由に生きることが自立なんです」と言い添え、障がい者の自立への理解を求めた。

大泉洋、「夜更けにバナナ」の要望を受け入れる「人を許す社会」への思いを熱弁 : 映画ニュース - 映画.com

 

正直なところ、私も大泉さんがいきなり夜中に「バナナ食べたい」と言う予告編を見て、「ワガママ」な発言だととったんですよね。

でも、他人の助けを借りないでも生きていける人が深夜フラッとコンビニに行ってバナナを食べることは、別に珍しくもない「気まぐれ」でできることですよね。

なぜ、体の自由が利かないからといって、他の人には与えられる権利が奪われなければいけないのかを問うている。

そういう投げかけがきっとたくさんある作品なんだと思います。

「ブレス」と合わせて、もう一度考えたいと思っています。

 

 

11月鑑賞報告&ランキングベスト5

11月の劇場鑑賞本数は10本

11月映画館で観賞した作品は以下の10本でした。

洋画と邦画バランス良い感じですが、ちょっと本数控えめだったかな。

年末に向けて見逃している作品をドドッと回収していきたいところです。

 

なんだか、今月見た邦画は「ハード・コア」以外全部怖い人が出てきますね。

しかも4本のうち2本は同じ人()なんだからもう、トラウマになりそうです。

 

ファンタビは12月に母親と見る約束をしているので、現在も我慢中です。早く見たい。

 

 

11月劇場鑑賞作品ベスト5

さて、10月のベスト5は以下の通りです。

  1. ア・ゴースト・ストーリー
  2. ヴェノム
  3. ギャングース
  4. ボヘミアン・ラプソディ
  5. 人魚の眠る家

「ア・ゴーストストーリー」と「ヴェノム」は絶対好きだろと思いながら、想像以上に好きになってしまった2作でした。

おばけもヴェノムもかわいい.……。

ちょっと悲しみを背負った人ならざるものに惹かれるので、ほんとにどんぴしゃだったんだと思います。

 

ギャングース」これは全くもって想像していたのとは全然違う映画でした。

予想外の面白さに映画館の座席で高揚感を味わいました。

「人魚の家」もそう。「検察側の罪人」もそうだった。

ザクっと心に傷跡を残してくれる邦画が増えてきている感じがして、すごく楽しいです。

 

ボヘミアン・ラプソディ」は、もちろんライブエイドのシーンや、実際のメンバーに寄せてるビジュアルとか、クイーンの仲良し加減がどんどんTwitterに流れてきているのとか最高なんですが、何より私「ブライアン・シンガー」の映画が好きなんだよなあ。

かっこよく完璧には決めてこないんですけど、なんか「全部詰め」って感じでおもちゃ箱みたいに楽しくて、好きになっちゃう。

この作品が大ヒットしたこと、クイーンというバンドを少しでも知れたことが嬉しいです。幸せな作品だと思う。

 

というわけで、ラストスパートの12月も皆さん駆け抜けていきましょう。

とりあえずまず11月公開の「へレディタリー/継承」から!! めちゃめちゃ楽しみです。

 

 

10月ツイッターに投稿した映画感想まとめ【全23本】

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10月に鑑賞した映画に関する感想ツイートを以下にまとめました。

 

劇場で鑑賞した新作映画17本

「バッドジーニアス 危険な天才たち」

 

散り椿

 

運命は踊る

 

ブレイン・ゲーム

 

「チューリップ・フィーバー」

 

若おかみは小学生!

 

スモールフット

 

エンジェル、見えない恋人

 

ルイスと不思議の時計

 

スカイライン 奪還」

 

アンダー・ザ・シルバーレイク

 

億男

 

「音量を上げろタコ!何歌ってんだか全然わかんねぇんだよ!」

 

「ピッチパーフェクト ラストステージ」

 

ここは退屈迎えに来て

 

「Search」

 

「ファイティン!」

 

 

自宅で鑑賞した旧作映画6本

「ジェーン・ドゥの解剖」

 

グリーン・インフェルノ

 

アメリカン・スリープオーバー」

 

スカイライン 征服」

 

 

マングラー

 

「アンフレンデッド」

 

ほか映画関連つぶやき

 

 

映画を見たらすぐに感想を書く習慣がついてきたので、まとめてみました。

自分の備忘録にもなるので、面倒にならない程度に続けようかなと思います。

 

11月公開予定の映画で楽しみにしてるもの14選+10月鑑賞報告

こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

 

11月に入ってからグッと冷え込みましたが、皆さんお風邪などひかれていませんでしょうか。

私はというと、実家を出て東京で暮らしはじめてから最初の冬の訪れに、防寒具の準備が間に合わなくて焦っているところです。

マフラーとか毛布とか、早く用意しないとなあ……。

 

11月の見たい映画を調べてみたら、「絶対に見る」と前々から楽しみにしていた作品ばかりが並んでいて、毎週末が待ちきれない1ヶ月になりそうです。

まだまだ今年は終わりません。

年間ベストの順位を確定させるのは、もう少し待った方が良さそうですね。

 

ということで、11月見たい映画の紹介と10月に見た映画の報告、そしてベスト5を決定していきたいと思います。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

11月公開予定の見たい映画14選

【1日】ビブリア古書堂の事件手帖

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以前、剛力彩芽さん主演でドラマ化もされたミステリー小説の再映像化です。

Wikipedia三上延さんが書いた原作「ビブリオ古書堂の事件手帖」のページを見てみると、「ビブリオミステリ」というキーワードを発見。

てっきりこの作品だけを指して使われるキャッチコピーなのかと思ったら、そういうジャンルがあるみたいですね。

「ビブリオ」は「本」を表す言葉で、「ビブリオミステリ」は古書を巡って展開するミステリーのことだそうです。

 

映画のあらすじを見ると、今回のストーリーでは夏目漱石の「それから」と、太宰治の「晩年」が物語に関わってくるようで、浪漫溢れる展開が期待できそうです。

寝ても覚めても」で強烈な印象を残した東出昌大さんが、過去に生きた人を演じるのも楽しみ。

 

 

【2日】スマホを落としただけなのに

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何もかもネットやスマホで手軽にできるようになった現代、そのスマホを誰かに悪用されたとしたらどんなに恐ろしいことになってしまうのか。

勝手にクレジットカードを使われたら、スマホの中に入っているプライベートな秘密が拡散されたら、あるいは誰かが自分に成り済まして悪事を働いたら……!?

便利さと引き換えに私たちの日常に忍び寄ってきたそんな危険を、「リング」中田秀夫監督が描くということで、これはただのミステリーじゃなく新しいJホラー作品と言っても過言じゃないのかも。

 

SNSが発端となり、デジタルデバイスから事件の謎を追っていくミステリーといえば先月公開の「Search」が記憶に新しいですよね。

一方この「スマホを落としただけなのに」はデジタル社会ならではのミステリー作品としてどんなアプローチをするか、結構楽しみにしています。

 

見逃せないキャストは千葉雄大さん。

成田凌さんは「ここは退屈迎えに来て」「ビブリオ古書堂の事件手帖」と出演作が続いてますね。

おかげで、一気に名前覚えました。

 

 

【2日】ヴェノム

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待ってました!! ここ最近で一番楽しみにしていたアメコミ映画がついに公開されます!

マーベルのダークヒーロー「ヴェノム」に寄生される(?)主人公を「マッドマックス怒りのデスロード」でお馴染みのトム・ハーディーが演じます。

※今のところ「アベンジャーズ」などMCUの他作品群との直接的な関係は明らかにされてないみたいですね。

 

巷では公開前から試写を見た人たちの「かわいい」「ど根性ガエル」などという予想外な感想が流れていました。

すっかり私はもう主人公エディとヴェノムの、心がほんわかするような掛け合いとか不思議な共同生活を想像して胸がワクワクしているのですが。

そんなのって、キャッチコピーは「最悪」だけど、「最高」じゃないですか。超惹かれる。

ダークヒーローとしてのゴリゴリなヴェノムを想像していた人たちの声なのか、悪い評価も聞こえてきてますが、私は最大限楽しめたらいいなあ。

 

見逃せないキャストはリズ・アーメッドさん。

トムハが「かつてないほどしゃべる」という評判も耳にしてるので、そこにも期待したいです笑

 

 

【3日】ステータス・アップデート

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「ヘアスプレー」「gree」という名作ミュージカルコメディのスタッフが送る、新しいファンタジーコメディです。

主人公を演じるロス・リンチさんは映画やバンド活動での音楽経験も豊富な方なので、クオリティの高い歌唱シーンを期待しちゃいますね。

 

ストーリーは、冴えない主人公が魔法のSNSアプリを手に入れたところ、投稿した願望がどんどん叶えられて人気者になるという、なんとも夢物語のような内容です。

ドラえもんの秘密道具を手にしたのび太のように、調子にのってやり過ぎてしまい……という展開が目に見えるようです笑

 

「ステータス・アップデート」というタイトルもキャッチーで良いですよね。

少数館上映の作品ですが、こういうの好きな人多そう。私も見に行くのが楽しみです。

 

 

【9日】ボヘミアン・ラプソディー

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伝説の大人気ロックバンド「クイーン」と、そのメインボーカルであり1991年にこの世を去ったフレディ・マーキュリーの伝記的映画。

バンドの伝記モノというと、クリント・イーストウッドの「ジャージーボーイズ」が素晴らしかったのを覚えてます。

映画1本分、たっぷり約2時間も偉大なバンドの名曲を息つく暇なく楽しめる上に、楽曲が生まれた背景も知ることができるのは魅力的でしたし、多分「ボヘミアンラプソディー」もそうなるでしょう。

クイーンの楽曲は耳にしたこともある有名なものばかりですが、改めて好きになっちゃうんだろうなあという予感でいっぱいです。

 

X-MEN」「ユージュアルサスペクツ」のブライアンシンガー監督の最新作としても楽しみですね。

 

【10日】ビリオネア・ボーイズ・クラブ

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「ベイビードライバー」主演のアンセル・エルゴートと、「キングスマン」主演のタロン・エガートンがW主演をつとめるクライムサスペンスです。

洋画俳優好きの方には見逃せないキャスティングですよね。

 

二人の若者が成り上がろうと画策して金を稼ぎまくるけれど、どんどん深みにハマりこみ、破滅していくストーリーということで、「ウルフオブウォールストリート」みたいなイメージですかね?

 

ちなみに、ケヴィンスペイシーのセクハラ問題を受けて公開が先延ばしになっていた作品でもあります。

ケヴィンスペイシーの顔を見るのも辛いっていう人もいると思います。そういう方は、見に行くのをやめておいた方がいいと思います。

 

 

【17日】ア・ゴースト・ストーリー

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「白いシーツを被った何者かが静かに佇んでいる」という絵のインパクトから、絶対にこの映画を見ると決めました。

「ゴーストストーリー」といっても、客をびっくりさせたり怖がらせるようなホラー映画ではないみたいです。

(同じようなタイトルの、マーティンフリーマンが出てる怖い映画が今夏公開されたのでややこしいですが)

 

「妻よりも先に死んでしまった男性が残された彼女を見守る」というストーリーの筋だけはわかっていますが、一体どんな作品なのか未知数で、早く蓋を開けてみたいと思っています。

ものすごく切なくて悲しいお話なのか、何か別の仕掛けがあるのだろうか。

 

昨年公開された「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が本当に本当に好きなので、ケイシー・アフレックが主演なのも嬉しいです。

ルーニー・マーラとの並び姿はきっと絵になるだろうなと思います。

 

 

【23日】ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生

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最高だった前作「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」ですが、その続編がこんな短いスパンで見られることがまず嬉しくてたまりません。

もっと言うなら、大好きな「ハリー・ポッター」シリーズの世界が2018年現在も、どんどん広がっていくのが本当にすごいと思います。

だって今回は若かりしダンブルドア先生が出てくるんですよ。

主人公のニュート・スキャマンダーがホグワーツで学生をやっていた頃も覗き見ることができるんですよ。

ファンにとっては気になるポイントが多すぎるので、2回3回と鑑賞する人もたくさんいるんじゃないでしょうか。

 

それから、あのキャラが登場するとか……あのキャラがあんなことになっちゃうんじゃないかとか……物語上の楽しみなことも尽きません。

個人的に何より楽しみなのは前作で心を盗まれてしまった「二フラー」という生物の赤ん坊が出てくるらしいことですかね。

 

また、大好きな彼らに会える日が待ち遠しい! とにかくジェイコブに会いたい!

 

 

【23日】イット・カムズ・アット・ナイト

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ザ・ギフト」で観客に嫌悪感をこれでもかと与えてきた、ジョエル・エドガートンが主演&総指揮を務める最新作です。

「夜になると"それ"がやってくる」という設定だけでは、なんだか最近ありがちなサスペンスホラーに思えますが、この作品は不安定な状況下で芽生える人間の「疑心」をメインテーマに据えているようです。

ザ・ギフト」も疑心や憎しみが発端となって恐ろしいストーリーが展開していくような内容だったので、それこそがジョエル・エドガートンらしさなのかもしれませんね。

 

しかも最恐青春ホラー「イット・フォローズ」の制作スタッフが関わるということで、「怖さ」と「えぐみ」の両方に期待したいと思います。

 

【23日】ギャングース

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人気コミック「ギャングース」の実写化映画で、高杉真宙さん・加藤諒さん・渡辺大知さんが主人公3人組を演じます。

3人の俳優さんたちの個性がそれぞれ強すぎるので、彼らのやりとり自体も楽しみですし、ガチでヤバい裏社会のギャングたちを相手に、3人がどううまく立ち回るのかも楽しみです。

いわゆる「負け犬たちのワンスアゲイン」要素があるんじゃないかなという期待もしています。大好物なので。

 

監督は「SR サイタマノラッパー」「22年目の告白 私が殺人犯です」の入江悠さん。

若者が主人公のギャングものって邦画でも結構多い印象ですが、入江監督ならまた一風変わった演出方法で魅せてくれるんじゃないでしょうか。

 

見逃せないキャストはやっぱり渡辺大知さん。彼、今年は大躍進ですが、それも納得の全力体当たり演技を毎回見せつけてくれますからね。

メガネ姿の林遣都さんにも惹かれます。

 

【23日】ハードコア

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これは~~今月のダークホースなのではないでしょうか……!

山下敦弘監督の最新作で、監督の「お友達」である山田孝之さんが主演。さらには最近の邦画で漫画実写化作品に引っ張りだこの佐藤健さんの名前も連なってる。

こうも魅力を並べられたら、邦画好きとしては見ずにはいられないですよね。

 

予告編を見るに、主人公の山田孝之さんはいい年をして社会に適合できない「ダメ男」で、子分的な存在として少々「おバカ」そうな荒川良々さんを連れてます。

この2人が成人男性くらいのサイズのポンコツロボットを拾い、彼(?)ロボオとの友情を深めるというストーリーらしいのですが……う~~ん絶妙なサブカル漫画展開。

彼らが成長するのかしないのか、ロボオは空を飛ぶのか飛ばないのか(飛ぶっぽい)どっちにしろ肩の力を抜いて楽しめそうです。

見る前から好みの映画だとわかるので、見に行きます。

 

ただ、「ハード・コア」ってタイトルは他の映画や作品とかぶって検索大変そうですね。

 

【24日】斬、

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「野火」で忘れられない心の傷を私たちに植え付け、「沈黙 サイレンス」で過酷な撮影や減量に耐え切って、我らが「シンゴジラ」にまで出演した、あの塚本晋也監督の最新作ということで、会社をずる休みしてでも劇場で見る……!

絶対に見る……!!!

で、初時代劇ということですが、今回もご本人が出演までされるようです。塚本監督に対する信頼度が高すぎて、これ以上の前情報はあまりいらないんじゃないかなとすら思っています。

 

主演は、先日公開された「散り椿」では末っ子気質で半人前っぽい若侍を演じていた池松壮亮さん。この作品では「散り椿」の岡田准一さんのような、才気溢れる浪人の役を演じます。

中村達也さんの出演も「野火」に続きですね。

見る前から2018年の年間ベスト候補に入れるほど期待度の高い作品です。とにかく楽しみです。

 

 

【30日】くるみ割り人形と秘密の王国

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くるみ割り人形」は、楽曲としては一応知っていましたが、童話が元になっているのは知りませんでした。

あらすじを読むと、「白雪姫」や「シンデレラ」のような古典的なプリンセスものと、異世界に迷い込む「不思議の国のアリス」が混ざったような物語に思えます。

昨今、従来的な女性像の描き方から脱して賞賛されている映画が多い中、どんな風に少女や王女を描くのかが個人的には気になります。

 

また、現実の世界とは全く違うお菓子の国をCGでどう描き出すのか、美術的な面もすごく楽しみな作品ですよね。

主人公クララを演じるマッケンジー・フォイキーラ・ナイトレイヘレン・ミレンなど、豪華なドレスが似合いそうなキャストが勢ぞろいしているので、彼女たちの衣装にも注目したいな。

 

 

【30日】ヘレディタリー/継承

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この映画は「すごく怖いホラー映画だといいな」と思っています。

 

期待のホラー映画として、この作品とまとめて取り上げられることの多かった「クワイエット・プレイス」は、9月に公開されて大きな反響を呼びましたし、私もとても楽しみました。

ただ「クワイエット・プレイス」はSF要素が多くて、観客が期待するようなホラー展開は少なめだったような気もします。

その分、11月公開の「へレディタリー/継承」にはハードなホラー展開を期待してしまいますよね。

 

ストーリーは、祖母の死から怪奇が始まり、遺書には意味深なセリフが書かれ……というようなミステリー要素の強めなもののようです。

監督は今回が1作目となる新鋭のアリ・アスターさん。主演は「リトル・ミス・サンシャイン」のお母さん役、トニ・コレットさんです。

クワイエット・プレイス」同様、主演女優の泣き叫び顔が予告からしてすでに印象的です。かなり楽しみ。また劇場が混みそうですね。

 

 

というわけで、11月見たい作品はとりあえずこの14本です。

ヴェノムやファンタビ続編をはじめ、早くみたいなあと心待ちにしていた作品ばかり。どれも今月見れるなんて、こんな贅沢しちゃっていいんでしょうか……。

 

ファンタビ見る前にハリポタシリーズ総復習するのもいいなあって、ちょっと無理のある野望を抱いたりもしてます。

しかもその前に原作も全部読もうとしてます! 今賢者の石読んでるところなので、やっぱムリかも 笑

 

 

10月鑑賞報告&ランキングベスト5

10月の劇場鑑賞本数は17本でした

それでは、10月映画館で観賞した作品の報告をします。

 

今月は結構たくさん見ました。大当たりが多かった印象です。話題の「若おかみは小学生!」もちゃんと見れました。

 

 

10月劇場鑑賞作品ベスト5

さて、10月のベスト5は以下の通りです。

  1. スカイライン 奪還
  2. Search サーチ
  3. スモールフット
  4. バッドジーニアス/危険な天才たち
  5. 億男

 

う~~ん! 迷ったんですがこんな感じ!

1位のスカイラインだけは即決でした 笑

頭空っぽでも楽しめるし、考察が捗るような作品でもあるので、まだ見てない人はぜひ行ってほしいぞ。

 

と、いうわけで11月もどんどん見ていきます。

ブログの更新頻度ももう少し増やしたいな。

よろしくお願いいたします!

 

 

10月公開予定の映画で楽しみにしてるもの13選+9月鑑賞報告

こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

 

この記事を書いている今も台風25号が猛威を振るっております。

そんな中でも皆さん見たい映画を見に、映画館に行かれてるみたいですね。

もちろん映画ファンとしては劇場へマストゴーオンなんですが、お気をつけてほしいです。

 

私はといえば、ひどい虫歯に悩まされています。

低気圧による頭痛と歯痛の相乗効果で頭が爆散しそうです。

大人になってからの初めての虫歯はなかなかキツいぞ。

 

ということで、10月見たい映画の紹介と9月に見た映画の報告、そしてベスト5を決定していきたいと思います。

今月もどうぞよろしくお願いいたします。

 

10月公開予定の見たい映画13選

【6日】教誨師

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2018年2月に亡くなった大杉漣さんの遺作&初プロデュース作というだけで見るつもりなのだけど、死刑囚の心理に着目して日本の死刑制度に疑問を投げかける作品とのこと。

 

大杉さんが亡くなってから5ヶ月後の7月、松本智津夫をはじめ7人の死刑執行が強行されたことに対して、国内からも海外からも非難の声が上がりましたよね。

 

大杉さんがまだ生きていらっしゃったら、この事件に関して、この映画に関して、どんなコメントを述べていただろうと想像してしまいます。

私はまだまだ「なぜ死刑制度を見直す必要があるのか? 現状どうなのか?」ということに対して無知なので、学ぶきっかけにしようと思っています。

 

あとは単純に大杉漣さんにまた会いたいので見に行きたいです。

 

【6日】チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛

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チューリップという花が家を買えるほどの値段になった「チューリップバブル」の17世紀を舞台に、アリシア・ヴィカンダー演じる人妻と、デイン・デハーン演じる若い絵描きが禁断の恋に落ちる話です。

題材からして美しい色彩の映画になりそうですよね。

他の出演者はクリストフ・ヴァルツジュディ・デンチということで、そこはかとなく007感があって強そうです。

 

【6日】ブレイン・ゲーム

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新宿武蔵野館で予告を見て。

アンソニー・ホプキンスコリン・ファレル共演のSFサスペンスということで「どっかでこんなん見たな」感が否めませんね。

でも90年代によくあったようなサスペンス映画ぽいビジュアル、設定、キャスティングなので映画ファンとしてはなんか惹かれちゃいませんか? 笑

 

ストーリーはホプキンス演じる超能力者の元に、FBI捜査官であるコリン・ファレルが協力をお願いに来るというもの。

ドラマ版「ハンニバル」で精神異常の犯人を捕まえるために、精神不安定なウィル・グレアムに白羽の矢が立った展開などを連想しますが、ハンニバルといえばアンソニー・ホプキンスだし、なーんか既視感があるんですよね 笑

超能力者が題材ということで、どこまでSFに舵を切るのかも見所かな。

 

【12日】ルイスと不思議の時計

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両親を亡くした少年ルイスが世話になるおじさんは、実はポンコツ魔法使いだった!という話。

なにそれめちゃくちゃ面白そうじゃん案件ですね。

そのポンコツな叔父さんジョナサンを演じるのが「ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル」でインスタ自撮り系ティーンエイジャーを演じきって見せたジャック・ブラックということで、絶対面白そうじゃん案件ですね。

 

監督は「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロスだし、隣の家に住む魔女役がケイト・ブランシェット様とは、画が強い!

一体どうなるの!?(楽しみ)

 

【12日】音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!

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「亀は意外と早く泳ぐ」「インスタント沼」の三木聡監督最新作です。

三木監督の作品は「転々」が特に好きでオールタイムベストにも入れるレベルだし、阿部サダヲさんの追っかけをやってた時期もあるくらいなので、見逃せない映画です。

最新作は亀梨和也さんが増えまくる「俺俺」以来なので、実に5年ぶりとなりますね。

 

しかし、三木監督の映画にしてはあらすじがしっかりしていて、どちらかというと宮藤官九郎さんの映画みたいだなと思ったのですが、どうなるのでしょう。

宮崎あおいさん主演の「少年メリケンサック」を彷彿とさせますよね。

監督の味であるシュールな演出は健在なのだろうか……。

 

そして、グループ魂のボーカル・破壊として数多くの会場を盛り上げてきた阿部サダヲさんの本気の歌唱シーンをめちゃめちゃ期待してるぞ!

見せつけてくれよー! 頼む!

 

【12日】スモールフット

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イエティを主人公にしたワーナーブラザーズのCGアニメ映画。

これ、「怪盗グルー」や「SING」のイルミネーションエンターテイメント制作だと勘違いしてて、なんでかと思ったら原作者と音楽スタッフが「ミニオンズ」と同じだからですね。

(しかし「怪盗グルー」シリーズのスピンオフなのに「ミニオンズ」が冠に来ちゃうんですね……てか原作あったんですね)

 

本国版はイエティのミーゴ役をチャニング・テイタムが演じてるらしいんですけど、日本語吹替では「ヒプノシスマイク」で絶好調な木村昴さんが演じるみたいです。

ミニオンズ」にも出演していた人気声優、宮野真守さんも出るということで、この映画はその筋のファンたちもみんな見に行くであろう……!

 

【13日】アンダー・ザ・シルバー・レイク

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期待の声がかなり大きいですね、「アンダー・ザ・シルバー・レイク」……!

監督は「イットフォローズ」で映画ファンたちを震え上がらせ、考察に走らせたデビット・ロバート・ミッチェル監督。

 

今回の作品は、序盤恋愛映画に見せかけて、主演のアンドリュー・ガーフィールドがどんどん裏の世界へと足を踏み入れていく不条理な映画らしいですね……!

すでに見た人からは「なんなのこれ……」みたいな戸惑いと絶賛の声が聞こえてきますし、今月一番の期待作かもしれません。

 

アンドリュー・ガーフィールドが行方を探すことになる謎の美女、サラには「マッドマックス 怒りのデスロード」でニュートと恋に落ちたライリー・キーオ。

 

【13日】エンジェル、見えない恋人

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新宿武蔵野館で予告編を見て。

生まれながらにして姿の見えない、いわゆる「透明人間」であるエンジェルと、盲目の少女マドレーヌの不思議な恋を描いた物語。

 

「神様メール」は未見ですが気になっていたので、同じ監督の作品であるこの「エンジェル、見えない恋人」はぜひ見たいです。

特殊な状況から成り立つ二人の愛が、マドレーヌの目が見えるようになるという状況の変化によっても、変わらないままいられるのか、結末はどうなるんでしょうか。

透明人間であるエンジェルの、感情の機微をどう細かく描くのかも気になりますね。

 

【19日】億男

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てっきり川村元気さんがプロデューサーを務めるんだと思っていたら、原作の著者というだけで映画には関わっていないみたいですね。

というか、ベストセラーの「億男」著者である川村元気さんと、今年のドラえもん映画をプロデュースした川村元気さんが頭の中でつながってなくて、今調べてびっくりしました。

 

それというのも私はそもそも「世界から猫が消えたなら」の監督が川村元気さんだと思い込んでいたんだけど、実は原作者だったというのも今知ったわけなんです。

世界から猫が消えたなら」の監督は「恋は雨上がりのように」「帝一の國」の永井聡さんでした。

なんで変な勘違いしてたんだろうか。

私は前述した「世界から~」も今年のドラえもん映画もすごく好意的に見たし泣けたので、今回も刺さるんじゃないかなあと踏んでます。

 

藤原竜也さんと北村一輝さんの役どころがすごそう。インパクトありますよね。

高橋一生さんのことは最初から「コイツが三億円持ち逃げするであろう」という目で見ていきたいと思ってます。

 

【19日】ここは退屈迎えに来て

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「アズミハルコは行方不明」と同じ、作家・山内マリコさんの原作小説を映像化した作品です。

ポスター上に映っているのが門脇麦さん演じる「あたし」で、下に映っているのが橋本愛さん演じる「私」で、彼女たちが成田凌さんや東京という街に対する複雑な思いを募らせる話だそうです。

 

地方に住む20代後半の彼女たちが、現状の自分に納得できなくて、劇的に変えてくれるんじゃないかと期待や理想をぶつける対象、それがこの映画における「憧れの彼」と「東京」なのかなあと思います。

設定やポスタービジュアルから、性別比はちがえど「寝ても覚めても」「きみの鳥はうたえる」と通ずるところがありそうです。

主題歌のフジファブリック「Water Lily Flower」も良い曲で楽しみ。

 

【19日】ピッチ・パーフェクト ラストステージ

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大人気の「ピッチ・パーフェクト」シリーズ3作目です。

前2作は動画配信サービスで見ているのですが、初めて劇場でその歌と踊りを楽しめるのをすごく楽しみにしています。

 

ゴーストバスターズ」「オーシャンズ8」の前から主体的に行動する多様な女性グループを描いてきた「ピッチ・パーフェクト」が、ここへきてどんな風に彼女たちを成長させるのかが気になりますよね。

 

 

20日】ファイティン!

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「新感染 ファイナル・エクスプレス」で印象に残るカッコいいオジサンを演じていたマ・ドンソクがアームレスリングの選手として活躍する映画です。

 

ポスターにも「50センチの上腕筋」と書いてありますが、マ・ドンソクさんの二の腕があまりにも太すぎて、この人に勝てる相手は存在しないのでは……?と思ってしまう。

ドウェイン・ジョンソンとかハルクとかサノスとか、そのくらいの「最強」レベルの人連れてこないと無理だろ……。

 

孤独な男がアームレスリングを通して絆を掴みとっていくような話でもあるので、私の琴線に触れてすごい泣いちゃうかもしれないなとワクワクしてます。 

 

【27日】ライ麦畑で出会ったら

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名作「ライ麦畑でつかまえて」の著者、サリンジャーに会うために旅に出る少年を描いた青春ムービー。

主演のアレックス・ウルフさんは「ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル」の冴えない少年を演じていたのが記憶に新しいですが、期待の最新ホラー「ヘレディタリー/継承」にも出演しているそうなので、大躍進です。

 

生きづらさを抱えた若者が作品に影響を受けて、自己実現のために冒険するというストーリーは、9月公開の「500ページの夢の束」と共通する部分がありますね。

サリンジャーがどんな人なのか、果たして会えるのか、結末が楽しみな映画です。

 

以上、13作品の10月公開作品に期待しています。

なんだか今月はワクワクする作品が多くて嬉しいのですが、今のうちからこんなに盛り上がってたら、「ファンタビ」「ヴェノム」などの大作が控える11月が恐ろしくなってきますね……!

 

9月鑑賞報告&ランキングベスト5

9月の劇場鑑賞本数は13本でした

それでは、9月映画館で観賞した作品の報告をします。

 

なんだか印象の強い邦画の多い9月でした。

特に「寝ても覚めても」と「きみの鳥はうたえる」が同時期に劇場でかかっていたというのは、後々になっても記憶に残り続ける印象なんじゃないでしょうか。

同じタイプの映画で、扱う題材も主人公の境遇も少しにていて、それでいて全然違うことを伝えたい2つの映画だったので。

 

先月鑑賞した映画にも、今月鑑賞予定作品にも、新宿武蔵野館オンリーでしか上映してない映画が何個か含まれてます。

8月に武蔵野館で見た「スターリンの葬送狂騒曲」から、まんまと"新宿武蔵野館沼"にハマっていっている感じがします。

新宿武蔵野館でしかやってない映画を見る」→「予告編で見て気になった映画が新宿武蔵野館でしかやってない」→「新宿武蔵野館で映画を見る」という無限ループのなかにいます、今。

 

9月劇場鑑賞作品ベスト5

さて、9月のベスト5は以下の通りです。

 

  1. 寝ても覚めても
  2. ダウンレンジ
  3. アントマン&ワスプ
  4. クレイジー・リッチ!
  5. きみの鳥はうたえる

 

ほんとにどれも「思ったより良かった……!」って作品ばかりだったので、選ぶのは苦労しました。

あ、アントマンワスプは予想通りで期待以上の作品でしたね。

 

寝ても覚めても」と「きみの鳥はうたえる」は、前述の通り同時期にこの二本が公開されていたことで印象が深まったのもあると思います。

ただもう「寝ても覚めても」は、良すぎた。

東出さんの種類の違う演技を見比べられたこと、東日本大震災の描写、キャスティング、音楽、この映画が伝えたいこと、そして監督のインタビューまでも全てが最高だった。

 

ダウンレンジ」は、ワンシチュエーションスリラーじゃん、なんか面白そうだから行ってみよ! と思って軽い気持ちで見に行ったら、とんでもない傑作でびっくりしましたね。

あそこまで最悪な状況はなかなか作り出せない。

登場人物たちが汚れていく感じとか、現場が散らかっていく感じとか、犯人の得たいの知れなさとか……良いところを挙げたらキリがない。

 

クレイジー・リッチ!」も良かったな。

アジア人にとっての「ブラックパンサー」とよく評されていたけど、なるほど確かに見ていてパワーを感じるところが共通してました。

「強い女」を描くのに槍や刀を持たせたり、ドレスや料理や男性との恋愛からわざわざ遠ざける必要もないんだなと再確認できて嬉しかったです。オークワフィナさん最高!

 

と、いうことで今月も見たい作品気になる作品目白押しで、時間がいくらあってもたりません。

今年もあと3ヶ月、悔いの残らないよう、どんどん見ていきたいです。

 

めちゃ面白い「死霊館シリーズ」について紹介してみた【時系列・キャラ紹介など】

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9月21日に公開された「死霊館のシスター」がどうしても見たくて、それまでのシリーズ全4作をイッキ見しました。

そしたらもう、面白くて面白くてハマりこんでしまったので、「死霊館シリーズ」の感想その他もろもろを書き残しておきたいと思います。

 

たぶんこれを読んでも作品は楽しめると思うし、見ていない人に紹介するために書いた記事です。

でも、前情報をこれっぽっちも入れたくない人は、ぜひ鑑賞後にお読みください。

 

死霊館シリーズ」は現在全5作品

まず、「死霊館シリーズ」で現在公開済みの作品は以下の5本です。(並びは公開順)

シリーズとはいえ、これらの作品群は複雑なつながり方をしています。

たとえば「ハリー・ポッター」シリーズのように、毎回主人公が同じ人で時系列順に話が進んでいく、というわけではないのです。

イメージとしては、「ハリー・ポッターが主人公のストーリー」と「ニュート・スキャマンダーが主人公のストーリー」が交互に公開される感じかな。

 

死霊館シリーズ」は2つのストーリーラインから成る

詳しく説明します。

まず、これまでの「死霊館シリーズ」は大きく2つのストーリーラインによって構成されていました。

 

ウォーレン夫妻メインのストーリーライン

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1つ目のストーリーラインでは、悪魔祓いの「ウォーレン夫妻」が、依頼主の家を霊や悪魔から守るさまを描いています。

死霊館」「死霊館 エンフィールド事件」がこちらに当てはまります。

 

アナベル人形メインのストーリーライン

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2つ目のストーリーラインは、「死霊館」の冒頭でも登場する、呪いの人形「アナベルを巡って展開します。

アナベル 死霊館の人形」「アナベル 死霊人形の誕生」がこちらに当てはまります。


2013年に公開した1作目の「死霊館」は大ヒットしました。

その「死霊館」で、アナベル人形の出番は少ししかありません。

それでも、見た人に相当なインパクトを与えたので、続いて作られた2作目でアナベルがメインに据えられたのには納得がいきます。

 

アナベルは見た目的にも設定的にも、「ホラー引力」が強いですからね。

 

その後、ウォーレン夫妻のその後を描く「死霊館」の正当続編「死霊館エンフィールド事件」と、アナベル人形をさらに掘り下げる「アナベル 死霊人形の誕生」の2本が公開されました。

それぞれのストーリーラインから続編が作られた、という流れですね。

 

そして、2018年に公開された「死霊館のシスター」は"スピンオフ"という扱いになっています。

どちらかというと、ウォーレン夫妻メインの「死霊館」「死霊館 エンフィールド事件」に関連の深いスピンオフです。

死霊館のシスター」はアナベル人形とは、ほとんど関係ない内容になってました。

 

死霊館シリーズ」の時系列を整理してみた 

では、改めて「死霊館のシスター」を含めた、作品内の時系列を整理してみたいと思います。

「」内はそのシーンの登場作品名です。

 

1945年 「アナベル 死霊人形の誕生

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人形師の夫妻が娘を失う

アナベル人形誕生


1952年 「死霊館のシスター

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修道院で起きた自殺の謎を探るために、バーク神父とシスターアイリーンがルーマニア

>最強の悪魔・ヴァラクさん初登場


1957年 「アナベル 死霊人形の誕生

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人形師夫妻が孤児たちを自宅に受け入れる

アナベル人形は所在不明に


1867年 「アナベル 死霊館の人形

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研修医ジョンが妻・ミアにアナベル人形をプレゼント

ジョンとミアの夫妻はその直後、惨劇に巻き込まれる

アナベル人形はまた他人の手に


1968年 「死霊館

悪魔祓いのウォーレン夫妻がアナベル人形と初接触

アナベルはウォーレン夫妻が自宅の保管庫に持ち帰る


時期不明 「死霊館

ウォーレン夫妻が農夫の青年・モーリスに悪魔祓いを行う

妻・ロレインが恐ろしい幻覚を見て、精神的ダメージを受けてしまう

>ヴァラクさんウォーレン夫妻に憑く


1971年 「死霊館

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ペロン一家の住む一軒家で心霊現象多発

ウォーレン夫妻が悪魔祓いを行う

>祓ったのは魔女「バスシーバ」


1977年 「死霊館 エンフィールド事件」

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イギリスのエンフィールドにて一家を襲う怪奇現象にウォーレン夫妻が挑む

>一連の現象は悪魔「ヴァラク」の仕業だった

>青年・モーリスの悪魔祓いの際にロレインが見た幻覚はこの時のもの=未来予知だった

 

こんな感じでしょうか。

公開順は死霊館」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館 エンフィールド事件」→「アナベル 死霊人形の誕生」→「死霊館のシスターです。

でも、時系列的には死霊館のシスター」→「アナベル死霊人形の誕生」→「アナベル 死霊館の人形」→「死霊館」→「死霊館 エンフィールド事件」となります。

 

ただ、時系列順に見ても全然意味がわからないと思います。

シリーズものの映画は大抵そうですが、リアルタイムで劇場鑑賞した人と同じ順番で見ておけば間違いないです。

制作側の意図的にも鑑賞体験を他の人と共有するという意味でもね。

 

死霊館シリーズ」で描かれるのは実際にあった話?

死霊館シリーズ」は実話をベースにしています。

どこまでが実話かということはよくわかりませんが、ウォーレン夫妻もアナベル人形も実在しているということは確かです。

 

妻のロレイン・ウォーレンは今も健在で、「死霊館」の制作にもかなり協力しているようです。

ウォーレン夫妻に関する描写はかなり実話に沿っていると思って良さそうですね。

 

ちなみに、実際のアナベル人形は映画ほど怖い見た目はしていません。

 

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映画とは全く違う見た目ですよね。

でも、ウォーレン夫妻の自宅で保管していたことは事実みたいです。

 

そういや私「死霊館」1作目を見たとき、「娘が1人で留守番してる家にどうして"呪われたアイテムコレクション部屋"を放置しておけるんだ!?」ってびっくりしましたよ。

自分の家にアナベル人形置いてあるってわかったら、恐くて帰るのムリじゃないですか? 笑

 

死霊館シリーズ」登場人物紹介

つづいて、「死霊館シリーズ」を見るにあたって、この登場人物を押さえておけば大丈夫!ってキャラクターの紹介をします。

 

ロレイン・ウォーレン

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エドの妻。夫と二人で悪魔研究を行っている聡明で頼れる女性。

天性の透視能力を持っており、家に憑いた霊や悪魔の姿を見たり、背景を探ることができる。

ロレインが透視できることは霊たちにもわかってしまうので、悪魔祓いにおいてはしばしば危険な目に遭う。なので結構参っている。

 

エド・ウォーレン

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ロレインの夫。誰に対しても優しく責任感のある悪魔研究家の男性。

妻を守りたいという思いもあってか、悪魔と闘うのは基本彼の役目であり、悪魔祓いも執り行う。

好奇心旺盛なところがあり、もしかしたら好きで怪奇現象に関わっているのでは?と思えてしまうときもある。

呪われた品を「安全のため預かる」として、コレクションしている。

 

アナベル人形

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人を怖がらせるために作られたとしか思えない超絶こわい人形。

 

作り手は人形職人のサミュエル。彼は娘のためにアナベル人形を作ったが、娘は不慮の事故で命を落としてしまう。

悲しんだサミュエルとその妻は娘を取り戻すために悪魔召喚の儀式を行い、"呪われたアナベル人形"を産み出してしまうことになる。

その後、アナベル人形は一緒にいてくれる友人を探してか、たくさんの人の元へ訪れる……

 

明らかに怖い見た目なのだが、「アナベル 死霊館の人形」のミアだけは「素敵!」と言って嬉々として部屋に飾った。

 

ヴァラク

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シスターの姿をしためちゃめちゃ怖い悪魔。

元は農夫の青年・モーリスに憑いていたが、ウォーレン夫妻にターゲットを移して、命を奪う機会を虎視眈々と狙っている。

ウォーレン夫妻を罠にはめるために、イギリスまで出張するほどフットワークが軽い。

 

基本的に2作以上登場するキャラクターはほとんどいないです。

上記の4人(?)さえ覚えておけば問題ないと思います。

 

死霊館シリーズ」の魅力とは?

昨今、「イットフォローズ」「ライトオフ」「ドントブリーズ」「クワイエットプレイス」など、シチュエーションや設定に凝ったホラー映画の名作がたくさん生まれています。

 

一方「死霊館シリーズ」の作品は、"引っ越してきた家が呪われてた"とか、"呪いの人形を手に入れてしまった"など、どこかで見たようなありがちな展開のものが多いです。

ウォーレン夫妻が実際に体験した話をベースにしているので、あまり突飛な設定にはなりえないんでしょうけど。

 

それでも、「死霊館シリーズ」は他の多くのホラーとはまた違う、面白いホラー映画シリーズなんです。

もちろん、ストーリーの作り込みやホラー的表現の巧みさ、キャラクター造形なども面白い理由です。

でも、特に私が好きなポイントは以下の2つです。

 

霊を出し惜しみしない

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1つ目は、霊を出し惜しみしないところです。

 

ホラー映画で次のようなシーンを見たことはありませんか?

「ママ! 部屋に変な女の人が!」

「え、なんですって?」

(部屋を見に行く)

「誰もいないわよ? 悪い夢を見たんじゃない?」

「絶対夢じゃなくてほんとにいたのに……」

相手は、両親・夫・先生・隣人・警察官・マスコミ……誰でもいいですが、心霊現象を目撃した人が他者を引き連れて再確認にあたる際には、大抵もう霊は消えています。

口で言うだけじゃ信じがたい内容なので、せっかく霊のことを伝えた他者には取り合ってもらえません。

人と恐怖を共有することができず、精神的に孤立してしまうために、主人公はさらに恐怖を募らせるのです。

 

これはありがちですが、非常にまどろっこしい展開です。

「病院に行った時に限って、訴えたい症状が消えた」みたいなもどかしさを、鑑賞者に与えます。

ホラーとして欠かせない緊迫感は保たれますが、私なんかは同時にストレスも感じてしまいます。

 

しかしその点「死霊館シリーズ」はストレスフルな作りになっています。

相手が親だろうが警察官だろうがマスコミだろうが、霊はその存在を出し惜しみすることなく見せつけてくれます。

 

触っていないのに勝手に動く家具は、1人で見ても4人で見ても同じように動いてくれる。

子供が「なにかいる!」と泣き叫べば、その直後に大人にも何かの気配が感じられる。

化け物は全員に見える。

 

よって、話の進みがスムーズになるわけです。

あとは「霊に襲われている際の対処法を少なくない数の人が知っている」というのも話が早くて良いです。

呼び出した警察官は「これは我々の専門外なので専門家を紹介します」と言ってくれるし、訪れた本屋では「悪魔に困ってる? じゃあ6番の棚ね」と対処に必要な書籍を教えてくれます。

 

そんな風に基本、物わかりのいい世界観となっているところが「死霊館シリーズ」の1つ目の魅力です。

 

人が軽々しく死なない

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1作目「死霊館」の中盤で、"心霊の存在を信じない体育会系のヒゲ巡査"と、"軽薄そうなアジア人の若い助手"が出てきたときに、「あ、主人公や子供たちの代わりに死ぬ要員の人かな?」と思ったんですね。

 

ホラー的な方程式では「そこまで重要ではないポジションの、五体満足で成人している脇キャラ」は死ぬために登場している可能性が高いんですよね。

そして、殺される要員は殺されても感傷的になりすぎないように、わざと過剰なステレオタイプに沿って描かれるものなんです。

それと照らし合わせると、上の2人のキャラ造形はいかにも死にそうな感じに見えます。

 

なぜ、多くのホラー映画で「死ぬ用のキャラ」が登場するかというと、霊のパワーを強調するためです。

「その気になれば全然人も殺せちゃうほどヤバい霊なんだぞ」と鑑賞者に信じてもらうためですね。

最近で言うと、「ウィンチェスターハウス」の建築家と執事のおじさんなんかは明らかに「死ぬ用のキャラ」でした。

 

しかし「死霊館」では、霊に懐疑的な巡査もアジア人の助手も死にません!

それどころか、物語に直接関係のないキャラの死亡はほとんどありません。

 

簡単に人が死にすぎて「この中で誰が生き残るかな」ゲームになりがちなホラー映画ですが、やっぱり人が死ぬのはストレスになります。

もちろん人が死んで爽快な映画もありますが、最近私はメンタル耐性が脆弱になったため、主人公が助かるまでの過程で人がたくさん死ぬとかなり精神的ダメージを受けてしまいます。

死霊館」や「死霊館 エンフィールド事件」は割と皆が無事な状態で終わりを迎えるので、本当の意味で「一件落着だ」と思えるのも、私が「死霊館シリーズ」を好きな理由です。

 

ただ、死が全くないわけではないです。

あくまでも「見せ場のためのムダな死」はないです。

それだけでも、ホラーにしては珍しいのかなと思います。

 

今後の「死霊館シリーズ」はどうなる?

死霊館シリーズ」はさらに3本、新作の公開が予定されています。

その3作について、概要説明とストーリー予想をしていきます。

 

2019年7月に「アナベル」第3作公開

すでに公開日まで公表されているのは、「アナベル人形」シリーズの第3作です。

アナベル 死霊館の人形」「アナベル 死霊人形の誕生」に続いて、アナベルの逸話がさらに補強されることになるのでしょうか。

 

時系列としては、アナベル 死霊館の人形」と「死霊館」の間の話になるそうです。

だとすると、「死霊館」冒頭で描かれたウォーレン夫妻とアナベルの出会いを描くのか、それともまた全然違うストーリーになるのかが気になるところです。

 

公開未定の「へそ曲がり男」スピンオフ

まだ公開日は未定ですが、死霊館 エンフィールド事件」で登場したトラウマキャラクター「へそ曲がり男」のスピンオフの製作も予定されているそうです。

「へそ曲がり男」って「ミスペレグリンと奇妙な子供たち」に出てきたホローを彷彿とさせますよね。

私ああいう、クリーチャー的造形がたまらなく好きなんですよね……。

 

これまで実話ベースの悪魔祓いホラーで構築されていた「死霊館シリーズ」ですが、「へそ曲がり男」のスピンオフが実現すればダークファンタジー路線の作品が新しく生み出されることになりそうです。

 

そうなれば、「マーベルシネティックユニバース」のように、いろんなタイプの霊やモンスター、悪魔たちが混ざりあって、壮大な世界観の「死霊館ユニバース」に発展していくのも夢じゃないかもしれません。

 

死霊館」の第3作は構想中

ウォーレン夫妻を描いた物語の3作目はまだ公開こそ決まっていませんが、監督のジェームズ・ワン「ウォーレン夫妻のエピソードはまだまだあるので、物語は続くでしょう」と言っています。

 

彼らは、まだ完全には悪魔ヴァラクの魔の手から逃れたわけではありません。

シリーズ1作目から続く闘いに終止符が打たれるのを期待したいと思います。

 

まとめ:公開中の「死霊館のシスター」おすすめです 

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というわけで、「死霊館シリーズ」の魅力や細かい内容について説明してきましたが、いかがでしたか?

ホラーが苦手じゃない人なら、きっと楽しめると思うので、ぜひ挑戦してみてほしいです。

 

前述の通り、「死霊館シリーズ」は全5作がそれぞれつながっているので、できれば前作を見てから最新作を見るのが望ましいです。

でも、現在劇場で「死霊館のシスター」が公開中でもあるので、気になった人はそこから飛び込むのもいいと思いますよ。

 

以上! ご清聴ありがとうございました。

9月公開予定の映画で楽しみにしてるもの13選+8月鑑賞報告

こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

9月は夏休みが終わったばかりで、年末休暇までまだしばらく時間があります。長期休暇に合わせた大作公開ラッシュはしばらくありません。

しかし、こういう空白期間こそが映画ファンにとっては勝負どころ。世間的な認知度は低くても、期待度の高い良作がたくさん公開されるタイミングなのです。

 

そんな9月公開作の中から見たい13作品の紹介と、8月に映画館で鑑賞した作品のご報告をしていきます。忙しい映画ファンのご参考になれば嬉しいです。

 

9月公開予定の見たい映画12選

【1日】きみの鳥はうたえる

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 「スターリンの葬送狂騒曲」を鑑賞した際に予告編で見て、気になっています。なぜなら柄本佑石橋静河染谷将太というキャストの並びが最高だからです。

 

石橋静河さんは「夜空はいつでも最高密度の青色だ」での、奔放でこだわりの強い女性役がすごく似合っていましたよね。今回も同じくらいかそれ以上印象的なキャラクターを演じてらっしゃるんじゃないかと想像してます。

 

原作は「オーバーフェンス」「そこのみにて光り輝く」と同じ佐藤㤗志さんということで、これを機に以前映像化された2作を見てみるのもいいな。

 

【1日】寝ても覚めても

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東出昌大さんは底の見えない俳優だと思います。「寄生獣」「聖の青春」「散歩する侵略者」「パンク侍、斬られて候」など、出演作を見るほどにその存在の異質さが際立っていくように感じられます。

 

そんな東出さんが今作では1人2役に挑戦するとのこと。主人公の女性が過去に好き合っていたミステリアスな男性「麦」と、今の彼女に惹かれる善良な男性「亮平」という2人の人間を演じます。

 

物語はただの人間ドラマに留まらないようなので、東出さんがどれだけミステリアスに魅せてくれるのか期待せざるをえません。

(9/6 すでに鑑賞しました。東出さん……おそろしい子……!)

 

【7日】累 かさね

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「トリガール」や「8年越しの花嫁」で明るくて真っ直ぐな女の子を演じた、「陽」のイメージが強い土屋太凰さん。「累」では女同士で1人の男性を取り合うギスギスしたサスペンスに挑戦するということで少しびっくりしています。

 

ちなみに土屋さんが演じるのは、主人公の「累」がその美しさを妬む対象である、「ニナ」という女性です。

 

正直に言うと「オーシャンズ8」や「SUNNY」で温まった心を、再び「女性同士の醜くて陰湿な争い」の中に落とすのは勇気がいるんですが……。どんな風に女性の内面を描くのか、怖いもの見たさで映画館に足を運びたいと思います。

横山裕さんと浅野忠信さんが出演するなら、それこそ見ないわけにいかないし……。

 

【7日】泣き虫しょったんの奇跡

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「聖の青春」や「3月のライオン」はまだまだ記憶に新しいのですが、またもや将棋映画です。

しかもネームバリュー揃えてきましたね。RADWIMPS野田洋次郎さんの風貌が別人のようで驚きました。こっちにも石橋静河さんや染谷将太さんが出てます。

 

正直、前述したような将棋映画と否応なしに比べられると思うので、どんな差異を見せつけてくれるか、それを期待しています。

 

【7日】500ページの夢の束

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自閉症の女の子が自分で書いた「スタートレック」の脚本、という夢を抱えて旅するという展開には、惹かれざるを得ません。

 

1つ気になったのは、ダコタファニングをはじめとした主要キャスト3人の名前しか、公式サイトにも「映画.com」にも明記されていないけれど、このポスタービジュアルに写ってるのは明らかに「グランドブダペストホテル」「スパイダーマンホームカミング」のトニー・レヴォロリさんでしょ!!?

 

彼目当てで映画館に足を運ぶ映画ファンだっているんだからぜひ書いておいてほしいです……私がそうです。見に行きます。

 

【14日】プーと大人になった僕

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9月公開作の中で一番世間的な注目度が高いのはこちらでしょうか。

くまのプーさん」の実写化で、大人になったクリストファー・ロビンを久しぶりにプーたちが訪ねてくる展開……って、あざとい。これはあざといぞ……。また映画館で目を腫らすことになるかもしれない。

 

中年クリストファー・ロビンユアン・マクレガーが演じます。ユアンの声はすごく特徴的で、少しおちゃめな通りの良い声ですよね。私、実写「美女と野獣」のルミエールをはじめとして、彼の声を聞くだけで幸せな気持ちになれるんです。

 

だから、日本版吹き替えで堺雅人さんが演じるクリストファー・ロビンも興味あるんですが、たぶん字幕で見ると思います。

 

【14日】ザ・プレデター

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これまでエイリアンとは親密だったんですが、プレデターさんのことはお噂ほどしか耳にしてきませんでした。ですがこの最新作公開に合わせて「プレデター」「プレデター2」予習しましたよ。

 

その前二作では全くと言っていいほどプレデターさんの正体が紐解かれなかったので、今作で「プロメテウス」「コヴェナント」並みのびっくりバックボーンが描かれるのを期待しています(笑)

 

予習の際に「ザ・プレデター」の監督であるシェーン・ブラックさんが「プレデター」1作目に出演しているのを発見しました。出演者としては早々に死に役として退場しましたが、今作では監督として30年越しの復讐が果たせるのでしょうか。

 

とりあえず「プレデター2」のキース捜査官の息子が登場するという情報は得たのですが、他にも前作への目くばせはありますかね。なくてもいいですがあっても嬉しいですね。映画館で観る前に「エイリアンvsプレデター」も見ておこうかなと思います。

 

【14日】愛しのアイリーン

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「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督の最新作です。クセ、すごそ~!(楽しみ)

 

 42歳まで恋愛を知らず独身でいた岩男が、久しぶりに寒村にある実家に帰省する。しかし、実家では死んだことすら知らなかった父親の葬式の真っ最中だった。

 

ってもうあらすじからして居心地が悪くてムズムズしてきます。地方の農村が内包する問題を描いた作品とのことです。もう、地方の農村とフィリピン人の女性っていう組み合わせがすでに不穏すぎて見る前からちょっと嫌な気持ちになっちゃいますよね。

 

「ヒメアノ~ル」のときは浅い覚悟で見に行って大打撃を受けたので、今回こそはしっかり覚悟を持って見に行きます。

 

【21日】コーヒーが冷めないうちに

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この「4回泣けます」とかいうキャッチコピーが物議を醸しだしていますが、私はこういう「泣かせ」邦画もなんだかんだで好きなので、楽しみにしています。

 

特に、「検察側の罪人」で悪魔のごとき存在感を見せつけた松重豊さんや、同じ系統の映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」で感動を誘った林遣都さんに期待。

はたして4回泣けるんでしょうか……!

 

【21日】死霊館のシスター

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死霊館シリーズ」の三作目となる作品で、過去作よりも以前の話を描いている、いわゆるプリクエルものです。「アナベルシリーズ」二作ともつながっているみたいなので、実質シリーズ5作目なのでしょうか。

 

いや~予習してから見に行きたいけど、どの順番で見たらいいやら。この手の「どれから見たらいい?」ってシリーズものは、大抵公開された通りの順番で見ていくのが1番いいと相場が決まっているので、たぶんそうなんでしょうね。

 

「ソウシリーズ」が大好きで、同じジェームズ・ワン監督作品はいずれ見たいなあと思っていたこともあり、チャレンジしたいです。そういやジェームズ・ワン監督、DCの方のユニバース映画「アクアマン」も控えてますね。

 

【22日】純平、考え直せ

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「サウスバンド」「イン・ザ・プール」などのヒット作を手がけた作家・奥田英朗さんの原作小説の実写化で、ヤクザの鉄砲玉として殺人を命じられた一人の男と、彼に恋する女性を描きます。

 

ちはやふる」「帝一の國」でお馴染みの野村周平さん主演作というのも気になるポイントですが、監督の森岡利行さんは大学時代にほんのちょっとお世話になったことがあったのと、当時見せてもらったご本人の監督作、深津絵里主演の「女の子ものがたり」が印象に残っているので、見に行こうと思ってます。

 

あのときは、恐れながら単位をいただきありがとうございました。おかげでギリギリのところを卒業できました……。久しぶりにお名前を拝見して嬉しくなったので、ぜひ見に行きたいです。

あと、タイトルがいいですね。命令形ですね。

 

【28日】クレイジー・リッチ!

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日本版タイトルの改変が話題になっている今作ですが、原題は「クレイジー・リッチ・アジアン」です。

 

ハリウッド映画で登場人物ほとんど全員アジア人というのは、まずもってない話です。主演女優を白人女性にしてほしいと掛け合われたジョン・M・チュウ監督は、どうしてもそれはできないと断ったそうです。

 

そんな経緯があるゆえに、邦題で「アジアン」という言葉が外されたことに、批判の声も多いようですね。ただこれは、私たちがアジア人であるからこそ一筋縄では語れないことかもしれません。

 

好意的に解釈すれば、「私たち日本人はアジア人なので、わざわざアジア人の映画であると主張しなくていい」とも考えられるかもしれませんが、日本人が「アジア人」という言葉にあまり良いイメージを持ってないことも薄々わかります。しかもそこに自分達を含めて考えてはいないだろうことも。

 

未だそんな感覚を持っている日本人の目に、この映画はどう映るんでしょう。私もこの目で確認したいと思います。

あ、「オーシャンズ8」のオークワフィナさんがまた見れるのも楽しみです。

 

【28日】クワイエット・プレイス

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監督ジョン・クラシンスキーは、主演のエミリーブラントの実の夫です。物語にも彼女の夫役で出演しています。

 

彼は「デトロイト」に出演していたり、「マンチェスターバイザシー」の製作総指揮を担当していたり、今までも充分に活躍していたんですが、この「クワイエットプレイス」がアメリカで大ヒットしたことで、さらに評価が高まっているようです。

 

「声を出したら襲われる」という展開には2016年の「ドントブリーズ」が想起されますが、今作は狭い家に留まらず、どこで音を立ててもやばいみたいなので規模がでかいですね。ということは多分襲ってくるのは盲目のジジイではないでしょうね。

 

8月鑑賞報告&ランキングベスト5 

8月映画館で観賞した作品は以下の通りです。

 

 

以上の12本です。夏休みだけあって、明るくて豪華な映画が数多くありました。今月は珍しく人と一緒に映画を見る機会がたくさんで、「1人で映画見るの久しぶり(1週間ぶり)だな……」と思うような瞬間とかもありました。

 

よくよく見返してみると、今月公開作、カオスだな~~。一応ランキングベスト5も発表しておきます。

 

  1. SUNNY 強い気持ち・強い愛
  2. 検察側の罪人
  3. オーシャンズ8
  4. インクレディブル・ファミリー
  5. 銀魂2 掟は破るためにこそある

 

今月は邦画が割と好き勝手やってて楽しかったです。「SUNNY」は周りのサラリーマンがあちこちで鼻を鳴らして泣いてたり、「検察側の罪人」は見終わった観客席が呆然としたムードに包まれたり、「銀魂2」は他の映画じゃ考えられないくらいドッと沸く笑い声で盛り上がり……日本の映画、日本の映画館もやっぱ好きだなと思いました。

 

オーシャンズ8は正直あんまり印象に残りにくい作品ではあるって感じたんですが、そういう軽妙な「見てる間は面白いけどすぐに忘れる」ような映画を女性主体でやることにすごく意義があると思いました。

こんな風にいろんな女性が映画やドラマや漫画で描かれて、女性が選択できる「女性像」がもっと増えていったらいいですよね。

 

インクレディブル・ファミリー」はダメなとこが1個もなかった。かといって「減点法なら100点なんだけど、加点法ではね……」みたいなこともなく、加点法でもとんでもなく高い点数を超えていくような作品でした。

 

あとはもう今月はトム・クルーズが死ななくてよかったですね。トムにはほんと、ちゃんと生きててほしい。

 

 

来月はやっぱり公開本数が多いので、普段だったら逃さず見に行くような映画を見逃してしまうかもしれません。ここに載せてないけど「ブレス」とか「食べる女」とか「響」とかいろいろまだ見たいのがあるんですよね。

3連休をうまく使っていきたいところです。アントマンももう一回行きたいよ!!

 

「銀魂2 掟は破るためにこそある」感想/前作以上に「銀魂」だった

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こんにちは。たぬき(@tada11110)です。

銀魂2 掟は破るためにこそある」見ました? 私はついさっき見ました。帰ってきてすぐにブログを書いているということは、つまりそういうことです。めちゃめちゃ面白かったです。

 

あえてドオタクだった女子中学生時代のテンションに立ち返って感想を書いていきたいと思います。なるべく核心的な内容には触れないようにしますが、全く前情報に触れたくない人には、鑑賞後に読んでもらえたら嬉しいです。

 

これぞ「銀魂」だった

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正直、前作の「銀魂」に対しては「もっとお涙ちょうだいにしてもよかったのにな」って思ったんです。ギャグは福田雄一パワーが冴えわたって「銀魂」特有のノリと化学反応を起こしてたと思うんですけど、いかんせんシリアス要素の比重が軽かった。

 

だって、銀魂の魅力といえば「いつもはちゃらんぽらんでハイテンションにバカやってる奴らがいざという時には本気を出す」っていう展開にあるじゃないですか。「ギャグ回とシリアス回のギャップが激しいよね~w」っていうのは銀魂ファンの共通認識じゃないですか。

 

前作は泣かせ要素もあるにはあったけど、ギャグと比べてかなり印象の薄いものになっちゃってたと思うんですよね。正直、泣かせる演出もうまくなかったと思う。

 

で、今回の「銀魂2」の方はどうだったかというと、ギャグとシリアスがうまい具合に調和しあって銀魂の魅力を再現できてる!と感じました。いつもはうるせえしバカやってるちゃらんぽらんな万事屋や真選組。彼らが何かを守るために命懸けで戦っている様をスクリーンで、2018年に、しかも実写で見れるなんて。

 

超「銀魂」だった。10年前「ワンピ派」だった私が女子中学生に戻るくらい興奮したのだから、当時「銀魂派」だった同世代の人たちが見たらどれだけ感動することか。興奮することか。わ~~共有したいね! 「あの頃」を一緒に思い返したいね!

 

 

福田雄一ギャグを見る」前提なら無問題

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たぶん、この映画を「合わなかった」「ダメだった」と思う人がいるとしたら、大抵の場合福田雄一らしい」こってりしたギャグのノリについていけなかったからだと思うんですよね。しかも今回、前作大ヒットからの間髪入れず続編公開ということで、たぶん福田さんもキャスト陣も相当マシマシにしてきてる。「ウケんならやってやろうじゃ~ん!」という感じがにじみ出ている。

 

「あ、無理かも!」って冒頭からシャットアウトしちゃう人がいても正直おかしくないんですよ。変顔絶叫ツッコミとかあきらかにやりすぎで。私が「あ、無理かも!」側に入ってたかもしれないと思うくらい。

 

私が大丈夫だったのはハッキリ言って、福田雄一さんのあのノリを知っていた上で、福田雄一作品を見に行くつもりで映画館に足を運んだからです。

 

あとは、環境にも恵まれてた。気の知れたオタク気質の同僚と一緒だったことや、周りの観客が声を上げて笑って楽しんでいるというのが肌に伝わってきたことも、「銀魂2」のギャグシーンを腹の底から楽しめた理由です。平日昼間のがらんとした映画館をほぼ貸し切りの状態で鑑賞したりしたら、もやもやが残った可能性あります。

 

しかし、漫画のギャグシーンをそのまま漫画のノリで実写化しても観客を白けさせてしまわないのは福田雄一さんだからこそだとも思います。作家性だと思います。他の人が撮ってたら大事故になっていた可能性もあるでしょう。

 

おい! すぐ「原作レイプ」とか言うやつ! 何もかも原作通りにやるってのはそういう危ういことなんだぞ! 普通は漫画・アニメ・実写映画……とメディアが変わるごとに合わせて調整するもんなんだぞ! こんなに漫画やアニメそのまんまやるのってすごいんだぞ!

 

で、結局は何も偏見とか持たずにフラットな状態で見に行けば最大限楽しめるんじゃないかなと思います。

 

「俺はちょっとやそっとのことじゃ笑わないからな」とか思っちゃだめです。「どれどれ、批判するために見といてやるか」とかもダメね。「笑うぞ! 楽しむぞ!」って思わないともったいないからね。お金払ってんだしさ。

 

 

福田監督、シリアスもよかったです!

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勝手にシリアスはあんまり得意じゃないんだと思っていました。福田雄一監督ごめんなさい。「銀魂2」のシリアスパート、めちゃめちゃ感動したし切なくなりました。原作が元々持ってるパワーも大きいんだろうな。

 

あんまり書くとネタバレになってしまうので深くは触れませんが、とにかく三浦春馬さんが演じた伊東鴨太郎が良かった。叫んだり変顔したりしゃくれたりしてるキャスト陣の中で、難しそうな長台詞をしっかりエモ爆発で演じ切っておられました。

 

柳楽土方は限界突破してましたね。この人は一人だけ作画が違いましたね。劇画調でしたね。

 

というわけで、これから見に行く人には硬派な演技や人間ドラマも期待してほしいです。ヤバかった、ヤバかったんだよー……!

 

邦版「アベンジャーズ」ばりの豪華キャスト 

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日本映画の主役級俳優をこれでもかとキャスティングしまくっていて、常に画面が豪華。規模は違いますがこのオールスター大集合感は「アベンジャーズ」をはじめとしたMCUシリーズに通ずるものがあると思います。

 

前作「銀魂」から続編「銀魂2」では輪をかけて、文句のつけようのないキャストチョイスをしてきますよね。漫画からそのまま飛び出してきたようなキャラばっかりだった。

 

小栗さんの坂田銀時だけはキャスト発表時にちょっとざわざわしてましたけど、今となっては小栗さん以外には考えられないと私は思います。そしてきっとそう思ってる人は多いでしょう。他のキャラもそうです。

 

不思議なほどしっくりくる理由は外見の相似だけではない気がしてて、たぶん俳優さんたちが持ってる振る舞いや漂う雰囲気に当てて配役してんじゃないかなーと。

 

「BAKUMAN」実写化のときに、佐藤健さんと神木隆之介さんの配役が逆なんじゃないかと多くの意見が出たんですよね。でも大根仁監督が、「外見じゃなくて、中身の芯の部分を見てキャスティングした」とコメントしてたのをよく覚えています。で、実際その配役はすごくハマってた。サイコーとシュージンに見えた。

 

今回もそういう意味でハマってんだろうなと思いました。吉沢亮さんや菅田将暉さんもほんと彼ら以外には考えられないよなー。橋本環奈さんも。いやもう全員。ちょい出てきた猿飛あやめとかもすでに彼女以外には考えられなくなってしまった。

 

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前述した三浦春馬さん演じる伊東鴨太郎と窪田正孝さん演じる人斬り万斉はすごく魅力的な新キャラでしたね。窪田さんあのグラサンや服装が似合っちゃうのすごすぎるのでは……体型が完全に二次元だった。

 

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そして今回多くの人々のハートを奪うであろう吉沢亮さんの沖田総悟

 

「あたし俳優さんの名前とかはあんまり知らないから……」という二次元好きのお姉さんが、「沖田役の人、存在が二次元だった……! 肌キレイ……」と沼に落ちる瞬間をこの目で私は見た。そして私も沼に落ちた。

 

銀魂2」たぶんもしかしたらもう2回見に行く

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家族が見たいって言ってるのと、一緒に行った人に「もう一回見よう!」って言われてるのでもう二回見に行くかもしれません(笑)

 

でも全然いける。三回目も楽しめると思う。

 

見に行くの迷ってる人がいたら、有名俳優たちが全力でコスプレして全力でなりきってる映画だよ?見たくありません?で押す。そういう視点で見ても最高に楽しいんだよ……。

 

さておわり。おすすめです。

 

「フランダースの犬」の舞台へ!ベルギー旅行記録その③【二日目】


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こんにちは。Tanuki(@tada11110)です。

7月25日~30日まで、初の海外旅行でベルギーに行っておりました。滞在中に毎日旅行記録を更新するつもりだったのに、そんな余裕なくて全然できなかったですね笑

というわけで、日本に戻ってきてから2週間くらい経ちましたが、旅行の思い出を懐かしみながらのんびり更新していこうと思います。

これまで更新した旅行記録はこちら↓

生まれてはじめて海外へ!ベルギー旅行記録その①【前夜編】 - オールうまいものノート

長いフライトの末、到着!ベルギー旅行記録その②【1日目編】 - オールうまいものノート

 

まずはブリュッセル市内散策

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1日目は着いたらもう夕方で、疲れもあってすぐ寝てしまいました。なので、この2日目からが本格的なベルギー観光スタートです。

私たちが宿泊したホテルは、ベルギーの首都ブリュッセルにあります。ブリュッセルにはめちゃくちゃ価値のある歴史的建造物が徒歩数分の距離で点在しています。(すごい)

 

1日目の夕食後に世界遺産であるグランプラスに行ったことは、前回の記事で書きましたが、2日目はまず、散歩がてらにあの有名な小便小僧を見に行くことになりました。ホテルから歩いて5分くらいかな。

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この小便小僧の像は1619年にジェローム・デュケノワという彫刻家が作ったもので、名前をジュリアンくんというそうです。思ったより小さかったのと、なんの変哲もない路地裏にいきなり現れたので驚きました。

ジュリアンくんはオシッコで火事を消した少年という逸話が有名です。

でも、私がガイドさんから聞いたのは「魔女の家にオシッコをひっかけたら、怒った魔女に石にされてしまった」という話でした。たったそれだけのことで400年間オシッコをし続ける羽目になったのか、ジュリアンくん……!

 

それから、ベルギーはどこもそうだったのですが、至るところに芸術的な落書きがあって、街が美術館のようでした笑

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タンタンはベルギー産のキャラクターらしいよ!

あと、こんなのも街のショーウィンドウに。どっかの大統領だ!

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電車に乗ってアントワープへGO!

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それでは、本日メインの観光スポットであるアントワープへ電車に乗って移動します。

今回の旅行は現地のガイドさんが付いてくれていたおかげで、まるで東京で山手線に乗るくらいスムーズにベルギーの電車で移動できました。

タクシーでスイスイ移動するより現地の生活を体感できたんじゃないかなと思います。

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電車内です。日本と違って広告が全然ないですね。

ちなみにベルギー滞在中に乗った電車は全部冷房ついてない車両でした。向こうは涼しいからいらないのかなあ~。

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アントワープ駅に到着! ……って、なんだこれ、駅!? すご!?

ちなみにアントワープという地名の由来ですが、次の写真の像が表しています。わかりますか?

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この像のモデルはブラボーさんという人。よく見てみると……片手に人の手?を持って、振りかぶって投げようとしているように見えます。

ブラボーさんは、かつて通行料の代わりに人の手を取っていた悪い巨人を退治して、その巨人の腕を切り取り遠くに放り投げて、こらしめたんだそうです。

ガイドさんが言うには「アント」=手、「ワープ」=投げるという意味なので、この逸話が「アントワープ」という地名の由来になっているんだって。

はあ~、絶妙にシュールだけど面白い話ですよね。

 

ネロが見たかった絵をこの目で見る

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アントワープで見逃せないのは「ノートルダム大聖堂」です。(デカいし近いしで写真に写りきらなかった……! とても美しい建物です)

ノートルダム大聖堂聖母マリアを奉っている場所であり、そして「フランダースの犬」の主人公・ネロ少年が通い、その儚い命を失った場所なのです。

実は私、「フランダースの犬」を見たことないんだよなあ~!  不覚でした……。

ちなみにネロ少年が死ぬ間際まで見ることを望んでいた絵はこれです。

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ルーベンスという画家が17世紀に描いた「キリストの降架」という絵です。十字架に磔にされ死んだキリストを降ろすシーンを描いています。 

ルーベンスは人物の感情表現に秀でた画家だったそうですが、この絵からも聖母マリアらの深い悲しみが伝わってきますね。

この他、同じくルーベンスの描いた「キリスト昇架」と「聖母被昇天」もほんとうに素晴らしかった。

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ああー……すごかったなあ。

この「聖母被昇天」を描いているとき、奥さんの体が良くなくて、ルーベンスはかなりやきもきしていたそうです。結局奥さんは亡くなってしまうのですが、この絵って上部真ん中のマリア様よりもその下の赤い服を着た女性がなんだか目だって見えませんか……?

この赤い服の女性は、ルーベンスの奥さんだと言われてるそうです。なんだかその話をガイドさんから聞いて、「聖母被昇天」が好きになってしまいました。

 

一旦ランチタイム!

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ちょっと裏路地に入ったところにあるレストランでランチにしました。私が頼んだのはベーコンとチキンのパスタ。

これ、運ばれてきたときに「やきそば……?」「やきそばじゃん……!」ってザワザワしました。全然やきそばじゃなかった。めちゃめちゃうまかったです。

 

午後はルーベンスの住んでいた家

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アントワープ駅から15分ほど歩いた場所に、「キリストの降架」や「聖母被昇天」を描いたピーター・ポール・ルーベンスの家があります。

写真の建物は実際に住んでいた豪邸で、右側には絵画を製作していたアトリエです。どちらも現在は一般客向けに解放され、ルーベンスの絵やルーベンスが集めていた絵が展示されています。

中はこんな感じ。

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す、すげぇ~! ゴッホとかピカソのように、画家って貧乏な時代が長いイメージがありますが、ルーベンスはお父さんが役人で幼い頃からお坊っちゃま。さらには、当時宗教画を描くのは公的な仕事だったから、本人も相当もらってたんでしょうねえー。

アトリエの方にはそんなボンボン・ルーベンスの自画像が飾られていました。

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ちなみに、ルーベンスの有能な弟子であるヴァン・ダイクさん(下)は、ルーベンスが偉大すぎて彼の威光に隠れてしまい、あまり評価されなかった……という話も聞きました。不憫……だけど美青年……。

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夕飯はなぜかレバノン料理を。

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ガイドさんに何たべる?と聞かれまして、正直朝昼ガッツリ食べ過ぎて皆あまりお腹がすいていなかったので、軽くつまみながらお酒が飲めるところをリクエストしました。

連れてってもらったのはレバノン料理を出すお店。ベルギーに来てレバノン?と思わないでもないですが、ガイドさんなしでは絶対来れないお店です。感謝、感謝! 日本にはレバノン料理店ってあまりないですしね。

 

初めて食べたけど結構いける!と思ったのは下の2つです。

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左はなすのペースト、右はぶどうの葉でおかゆ状の米を巻いた食べ物です。特にこの2つが気に入ったんですが、他のも全部おいしかった。ベルギービールと一緒にいただきました。

 

2日目はこれにて終了。次の日もその次の日も予定はパンパンで、ベルギー旅行はまだまだこれからなので、一同早めに就寝です。

 

ちなみに、観光途中で入ったショッピングモールのトイレが有料でした。(!!)

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お店みたいに宣伝されてた。入場料は60セントでした。日本円だと現在100円弱くらいかな?

なんでもベルギーはトイレットペーパーや水道代が高いらしいので、無料で公開するわけにはいかないのかな?と思ったり。トイレを有料にしてるところは結構多いようです。

というわけで、自分の排泄にお金を払うという日本人にとっては貴重な体験をしたのでした笑 

 

次回、3日目の更新は未定なんですが、できるだけ忘れないうちに早めに書きたいと思います。よろしくどうぞ。 

 

8月公開予定の映画で楽しみにしてるもの12選+7月鑑賞報告

こんにちは。Tanuki(@tada11110)です。

今年の夏はほんとにヤバいですね。毎日ちょっとずつ蒸し焼きになっていく感じがします。

7月も期待の新作盛りだくさんでしたが、8月はいよいよ夏休み本番。今月公開される見たい映画を数えるだけで、楽しみすぎて湯気が出そうです。

お盆休みもあるし、漏らさず全部見ていきたいな~。というわけで、8月見たいと思っている映画12選を紹介していきます。

 

8月公開予定の見たい映画12選

【1日】インクレディブル・ファミリー

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2004年に公開された「Mr.インクレディブル」から14年。待望の続編がやってきました。

監督は前作から引き続きブラッド・バード。「トゥモローランド」の評価は賛否ありましたが、「レミーのおいしいレストラン」「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル 」での活躍が印象深いので、今回も期待しています。

予告編を見るに「インクレディブル・ファミリー」では、主人公・ボブが育児に追われる一方で、妻であるヘレンがヒーローとして活躍する様子。「子供を通して親(的な存在)も成長していく」という物語は、「トイ・ストーリー」シリーズや「モンスターズインク」でも見られるピクサーお家芸だと思うのですが、今回はどうなんだろうな~。性役割分業に対する何らかの答えも提示してくれるのでしょうか。

同時上映の短編「bao」もめちゃめちゃ楽しみ。肉まんちゃんかわいい……!

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お鼻がかわいい……!

 

【3日】ミッション:インポッシブル/フォールアウト

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リアルを極めていく男、トム・クルーズ。彼の挑戦はどこまで続くのか。「ミッション:インポッシブル」シリーズ6作目です。

監督はトム・クルーズのことを骨の髄まで知り尽くしたクリストファー・マッカリー。もはやファンは彼になら安心してトムを任せられるのです! 脚本を担当した「ザ・マミー」の無念を晴らせるのでしょうか。

「ゴーストプロトコル」では世界で一番高いビルの外壁を身一つで登り、「ローグネイション」では6分以上水中で息を止め続ける凄まじい映像を見せつけ、今作ではついに自らヘリコプターのライセンスを取得して操縦したというのだから驚き。

どこまで挑戦するんだ、トムクルーズ

しかもそのヘリコプターから飛び降りるらしいですね。予告編にも収められているビルからビルへ飛び移るシーンでは本当に足の骨を折ったそうですし。アクション俳優としてのこの本気度。トムクルーズ56歳ですよ、信じられない。絶対に劇場で見る!

 

【3日】スターリンの葬送狂騒曲

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スターリンという独裁者が死んだ後勃発する権力争いを描いた実話コメディです。スティーヴ・ブシェミを筆頭に、シブいおじさんキャストが勢ぞろい。どれだけ滑稽かつ風刺的な表現が見れるのか楽しみです。

2016年に公開された「帰ってきたヒトラー」は、過去に実在した最悪の独裁者をユーモラスに、時にチャーミングに描いた問題作でしたが、ヒトラーの目を通じて現代社会の課題を浮かび上がらせる意欲作でもありました。

スターリンの葬送狂騒曲」にもそんな「気づき」があるのでしょうか。それともひたすら面白いのかな。どっちにしろ見たいです。

 

【4日】バンクシーを盗んだ男

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バンクシーという正体不明、神出鬼没の謎のアーティストに迫ったドキュメンタリー映画です。以下、映画.comのニュースから引用。

街中の壁や公共物に、ステンシル(型紙)を使ってグラフィティ・アートを仕上げるという「違法行為」にも関わらず、作品の持つ反資本主義・反権力のメッセージ性と、優れた芸術性で高く評価されているバンクシー

https://eiga.com/movie/89051/special/

彼のやっていることは犯罪行為か、それとも芸術活動か。公共物に描かれたバンクシーのアートは、誰に所有権があるのかということも議論されます。

私は今まで恥ずかしながらバンクシーのことを知らなかったんですけど、この映画を通してアートの持つ力について考えてみたいなと思っています。

 

【10日】オーシャンズ8

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ジョージクルーニー、ブラッドピット、マッドデイモンら豪華キャスト勢揃いの「オーシャンズ」シリーズが、キャスト一新で再始動。今回はメンバー全員女性です。

しかもキャストは、サンドラブロック、ケイトブランシェット、アンハサウェイ、ヘレナボナムカーター、リアーナ……って最強すぎないか!?

サンドラブロックが演じるキャラクターは、過去作でジョージクルーニーが演じたダニーオーシャンの妹らしいですね。兄と同じかそれ以上のカリスマ性に期待。

カッコいい女性たちの魅力と、ケイパーものらしい流れるような犯罪計画&実行シーンの両方を楽しめる映画だと思います、めっちゃ楽しみ……!

 

【11日】ゾンからのメッセージ

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カメラを止めるな!」を劇場鑑賞した際に、面白そうな予告編で印象に残って、そのあとツイッターでこのポスタービジュアルを目にした時、見に行くことに決めました。

「ゾン」という謎の現象に囲まれて孤立した町が舞台のSF作品だということしか、まだ私も知りません。どんなお話なんだろう未知数!

 

【17日】ペンギン・ハイウェイ

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夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半神話体系」の森見登美彦さんの小説を、新鋭・石田祐康監督がアニメーション映画化。こっちもSF作品みたいですね。

声優としても実績のある蒼井優さんや竹中直人さんに加えて西島秀俊さんがキャスティングされてます。主人公の男の子を演じるのは北香那さんという方。名前を知らなかったので新人さんかな?と思ったら、あ~「バイプレイヤーズ」でジャスミンをやってた子だ!

森見登美彦さんといえば京都、そして大学生ですが、この「ペンギンハイウェイ」は少し趣の違う作品なんでしょうか?  それともメガネで四畳半に住んでいる男子学生が出てくるのでしょうか……。天狗の師匠は……?

 

【17日】銀魂2 掟は破るためにこそある

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昨年に引き続き再びの「銀魂」実写化です。監督はもちろん絶好調の福田雄一監督。前作のキャストも全員続投です。

この続編に関して私がまずコメントするならば、何より新しく登場するキャラクターのキャスティングについて称えたい……!  三浦春馬さん、窪田正孝さん、堤真一さんですよ。キャラクターの「再現」というポイントを原作ファンが最重要視するのをよくわかっていらっしゃる。

予告編を見た感じ、ストーリーも前作よりアツくて銀魂の「感動回」らしい仕上がりになってるんじゃないかなあ。あと、明らかにマッドマックスっぽいシーンありましたね。

 

【24日】検察側の罪人

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国民的大人気グループ「嵐」のメンバーであり「硫黄島からの手紙」などで名演技を見せつけた二宮和也と、SMAPを解散してもなお永遠のカリスマアイドルであり続ける木村拓哉が、演技バトルを繰り広げる作品です。

法廷ものといえば、通常は検事と弁護士が証拠や弁舌を尽くして争うものですが、この「検察側の殺人」で争い合うのは検事の二人。

すでに時効を迎えた凶悪事件の容疑者を追い詰めていく検事たち。しかし、二宮和也さん演じる若手検事・沖野は、先輩である最上が容疑者を真犯人に仕立てあげようとしているのではないか、と疑い始める。そこで争いが勃発するわけです。

予告編でもキムタクが「検事である意味がない!」と声を荒げながら机を叩くパワハラチックなシーンが出てきますが、果たして沖野は上下関係に打ち勝ち真実を立証できるのか……?  ジャニーズ事務所でも先輩後輩関係である二人が、役の上でも先輩後輩なのは面白いですね。

キムタクとニノは事務所の都合で長年共演が叶わなかった二人でもあるので、並んでるとちょっと感動してしまうんですよね。

脇を固めるキャストもかなり贅沢。邦画好きとしては逃さず映画館でみたいです。

 

【24日】マンマミーア! ヒア・ウィー・ゴー

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マンマ・ミーア!」の大ヒットから10年。陽気な彼らが帰ってきました!  思い出深いABBAのあの名曲たちを今、また劇場でたっぷり聞けちゃうってのが最高!

ソフィの妊娠・出産をきっかけに、母・ドナの若い頃を振り返り、さらには長い間付き合いのなかったソフィのおばあちゃんまで来ちゃうっぽいですね。親子四代に連なる愛と音楽の物語は私たちに前作以上に感動を与え、前作にはさらに深みを与えてくれると予想してます。

ちなみにコリン・ファースはこの10年でかなり売れっ子になったと思うので、あのお父さんトリオにパパその3として顔を並べてるのにちょっとびっくりします。前作より大幅に出番増えるかもしれないですね笑

キングスマン」などでコリンのファンになった方は、コリンの貴重な歌声を目当てに、前作「マンマ・ミーア!」から続けてぜひ見てほしいなあー。

 

【31日】アントマン&ワスプ

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「インフニティー・ウォー」で私たちに衝撃を与えたMCUが送る次なる作品は2015年に公開された「アントマン」の続編です。

ポールラッドが演じるアントマンことスコットは、「インフニティー・ウォー」では姿を見せませんでしたよね。だからこそ、この続編での彼の行く末がかなり気になります。最後には灰と消え去って終わり……なんてことないよね……?

前作でスコットの良き相棒かつラブロマンスの相手として描かれた、エバンジェリンリリー演じるホープが、今作では死んだ母親と同じ「ワスプ」のスーツを着て闘います。

予告編を見た感じ全然コンビネーションの欠片もなさそうだけど、大丈夫かな……?

マイケルペーニャ演じるルイスにもっともっと活躍してほしい!  

 

【31日】SUNNY 強い気持ち・強い愛

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モテキ」「バクマン」「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」の大根仁監督、最新作。2011年に大ヒットした韓国映画のリメイクだそうです。

20年前、女子高生として青春の真っ只中だった主人公たちを演じるのが広瀬すず池田エライザ、20年経ってあの頃の青春を懐かしむ主人公たちを演じるのは篠原涼子小池栄子ともさかりえです。

この映画の見所となるのはおそらく小室哲哉が担当する音楽、そして90年代に実際に流行していた楽曲たちが持つ色褪せない魅力でしょう。主題歌であり映画タイトルにもなっている小沢健二の「強い気持ち・強い愛」をはじめ、数々の名曲を映画館で聞くのが楽しみ。「マンマミーア!」といい、今月は劇場でノリノリになる機会が多そうです。

和製「ガーディアンズオブギャラクシー」のような音楽使いを期待してるんですが……大根監督、頼むー!

 

7月鑑賞報告&ランキングベスト5

7月映画館で観賞した作品は以下の通りです。

以上の11本です。えーっ、なにこのラインナップ。ほとんど今年ベスト級なんだけど……無理やりランキングベスト5を選んだのでご覧ください。

  1. カメラを止めるな!
  2. 名前
  3. ウィンチェスターハウス
  4. ポケモンみんなの物語
  5. バトル・オブ・ザ・セクシーズ

1位はみんな納得ですよね。口コミから話題になり、「カメラを止めるな!」の躍進は社会現象レベルです。だって最高に面白いもんね。わかる。しかも皆がハッピーになれる映画ですもんね。

「名前」は公開館数も少ないし、あまり話題になっていませんが、心に刺さった大事な一本です。津田寛二さんが好きな人はぜひ。

7月は「インサイド」「ゴーストストーリーズ」などホラー作品が多かったですが、エンタメとしての面白さで「ウィンチェスターハウス」に分配を上げました。

いやしかし「未来のミライ」も意外と好きな映画だったし、「セラヴィ!」も良かったし、7月は良作賑わってましたね。

 

今月もベスト決めるの大変そ~! 「ジュラシックワールド」「BLEACH」もまだ見ていないので、今月も忙しくなりそうです。夏の暑さに負けずに頑張ります。

というわけで今月も楽しい映画鑑賞ライフを~~。

 

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」感想/本当の敵はボビーではない

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こんにちは。Tanuki(@tada11110)です。

7月6日に公開された「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」がとても良い映画だったので、ご紹介しますね。

ここ最近「Me too」運動をはじめとした女性差別撤廃のムーブメントが、インターネットを中心に高まっています。また、ハーヴェイ・ワインスタインを筆頭に、次々に大御所映画人がセクシャル・ハラスメントを告発されたのも記憶に新しいと思います。

そんな中公開されたこの「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」は、すべての女性たちに勇気を与え、映画を見る私たちの視点に深みを与えてくれました。

この記事では、その「深み」の部分に触れていきたいと思います。核心的なネタバレはしないように努力しますが、物語の流れには触れているので「ネタバレ絶許」という人はぜひ鑑賞後に読んでくれたらうれしいです。

 

バトル・オブ・ザ・セクシーズ」2つの大きなポイント

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この映画は「女性をナメてた失礼な男性をギャフンと言わせてスッキリ!」というだけの単純なストーリーじゃありません。もちろん「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」を見た人は、そんなことは了解済みでしょうけど。

さらに言えば、「女性の権利獲得への闘争」だけを描いた映画ではないと思うのです。

たとえば私は以下の2つのポイントが気になりました。

  • ビリー・ジーンは同性愛者
  • ボビーにかかったマスキュリズムの呪い

女性VS男性の構図をメインとして、いろんな視点での葛藤や「生きづらさ」のヒントを描いている。それが「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」に「深み」のあるゆえんです。

ここからは、上に挙げた2つのポイントについて掘り下げて考えていきます。

 

ビリー・ジーンは女性と恋に落ちる

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エマ・ストーン演じるビリー・ジーンは既婚者で夫がいますが、美容師のマリリンという女性に出会い恋に落ちます。それまで女性を性的対象として認識したことがなく、自分が同性愛者である自覚もなかったビリー・ジーンは、マリリンとベッドを共にする前に葛藤するのです。

自分が同性愛者だと周りにばれるのを怖がる彼女の言葉は、同性愛者として生きてきたであろうマリリンの心を容赦なく刺したでしょうね。ビリー・ジーンはそれに気がついていない。とても切ないシーンだと思います。

女性(自分)に対するステレオタイプや差別に敏感な彼女も、他者へ向けた自らのステレオタイプには鈍感なんですね。(この構図は「ズートピア」のジュディを連想します)

そもそもビリー・ジーンはかなり保守的な家庭で育ち、同性愛者としての自分を長らく受け入れることができなかったんだそうです。そんな彼女の境遇がマリリンに対しての失礼な態度をとらせてしまったのかもしれません。

映画の中で明言されてはいませんが、アランカミング演じる衣装デザイナーのテッドも、たぶん同性愛者ですよね。

男性の身体を持っている彼は「女性差別」に晒されることはありません。でも、ビリー・ジーンや他の多くの女性たちと同じように、「男性主義」に阻害されています。

ミソジニー(女性蔑視)」と「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」はホモソーシャル至上主義の元に共有されるからです。つまり女性も同性愛者も「男性同士の聖域」に紛れ込んだ異分子として排除されてしまうということです。

だから、テッドがビリー・ジーンを最後に抱きしめるシーンには、彼の希望も込められているんだと思います。みんなが阻害されることなくフラットに生きていける社会が、いつか実現することに対する希望が。

 

本当の敵はボビーじゃない

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さて、ビリー・ジーンは「フェミニストVS男性主義者」の闘いとしてボビー・リッグスに試合を申し込まれます。「男尊女卑」的な発言を繰り返すボビーを打ち負かし、彼に「間違っていた」と認めさせることこそがビリー・ジーンの目的なのでしょうか?

実はそうではありません。ビリー・ジーンとボビーはテニスコートの上で同じ「敵」と闘っていました。

ボビーは家族からの承認を何より欲していますが、そのための手段として「勝つ」ことしか知らない人です。

若いころからテニスで活躍し、勝って「人の上に立つ」ことで男性として認められてきた人。自分よりお金持ちな奥さんと結婚した彼は、男性として認められる快感を味わい自尊心を保つためにギャンブル依存症になったのではないかと思います。

しかし、ギャンブルに没頭すればするほど家族からの信頼は失われていく。年を取ればとるほど広がる理想と現実のギャップにボビーは疲弊しています。「勝てない自分」「威厳のない自分」に彼は価値を感じることができない。

彼もまた、「男性主義」「ホモソーシャル」という社会のシステムによって生きづらさを味わっている一人なのです。

そう思うとメディアの前や家族の前で道化を演じるボビーの姿に憐れみを感じます。あの陽気なふるまいやバカげた悪ふざけも、ホモソーシャルの中で彼が立ち位置を確立しようと作り上げた手段なのかもしれないからです。

ビリー・ジーンがボビーに勝てば、2人は同時に大きな抑圧から逸脱できる。

「被差別者が対立する差別者もまた社会という大きな敵の被害者である」というのは、「シェイプ・オブ・ウォーター」の感想でも書きました。「シェイプ・オブ・ウォーター」の「対立する差別者」というのはご存知ストリックランドのことです。

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作中でストリックランドに直接的な救いが与えられることはついにありませんでしたが、ボビーは救われました。

試合のあと、彼の元に一人の人物が会いに来る。勝ち負けは関係なしに、彼はひとりの人間としてちゃんと承認されるのです。そのことを思うと、ちょっぴり涙が出てきます。

ビリー・ジーンは、自分をテニス協会から追い出したジャックに対してこう言います。

「ボビーはわかってやってる。あなたは違う」

ビリー・ジーンはボビーが本当の敵ではないとわかっていたんでしょうね。コートの上の2人はスポーツ選手としてお互いを尊重し合い、真剣な試合を繰り広げていました。

 

バトル・オブ・ザ・セクシーズ」闘いはまだ続く

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この映画は実際にあった試合をモデルにしていますが、それは40年以上昔のことです。ビリー・ジーンが女性の権利をかけて闘った試合からもう40年経っているということです。

それなのに、私たちは果たして前に進めているのでしょうか。

昨日、東京医大が2011年から女性受験者の点数を不当に減点していたことが明らかになりました。杉田水脈議員の「同性愛者は生産性がない」発言もありました。

ビリー・ジーンが必死で勝ち取ったものは、今の時代にしっかり引き継がれていると信じたい。しかしそれにしても、成長が遅すぎるのではないかと思うのです。

もうとっくに気がついていた人も多いと思いますが、私をはじめとした一部の女性たちは最近やっと気がつきました。

私たちは、マリリンを傷つけることのないように、ボビーを倒すことだけを目的化しないように、皆で協力してビリージーンやテッドの望んだ社会を目指していかなければならないんだと思います。

 

私たちはどんな社会を理想としていくのか、物語を通して見せてくれた「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」とてもおすすめです。