オールうまいものノート

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アニメ映画「聖☆おにいさん」を見たので、原作含む作品の魅力を語るよ!

2013年に公開されたアニメ映画「聖☆おにいさん」を見ました。

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①きれいで原作に忠実な作画

②主演2人の声演技(イエス森山未来さん、ブッダ星野源さん)

③大胆に要素を削ったわかりやすい構成

という3点がとても素晴らしかったです。

1本の映画として原作未読の人にアプローチするよりも、元々漫画の方を好きな人に向けた作品だと思います。もっと好きになれる、という感じ。私もまた読みたくなっちゃった。

 

中村光さんによる原作は「モーニング」で今も連載中 

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

 

中村光さんといえば、「荒川アンダーザブリッジ」も有名ですね。

ストーリーは「目覚めた人」ブッダと「神の子」イエスが東京・立川でバカンスを楽しむ、というもの。シチュエーションがかなり奇抜なので、連載開始当初は相当話題になりました。

新刊が出るたびに「よくネタ切れにならないよな……!」と驚くほどの宗教ネタ大盤振る舞い。現在は14巻まで発売されています。

私、この漫画がほんとうに大好きで、何度も何度も読み返してるんです。

ここが魅力だな~~っと思うポイントを次にまとめます。

 

漫画「聖☆おにいさん」の魅力まとめ

①日本人には馴染みのない宗教知識が自然とつく!

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主人公がブッダイエス・キリストなので、仏教やキリスト教に関する様々なネタが漫画の中に詰め込まれています。

神話・逸話の中の人物が漫画にたくさん登場してくるのも面白い。天使たちとか、ブッダの弟子たち、天人たち……。

自分が信仰しているわけでもない宗教について勉強する機会ってなかなかないので、知らない世界に踏み込んでいけるこの漫画は、何巻続いても新鮮におもしろいんだと思います。

聖☆おにいさん」きっかけで宗教学の授業受けてる子とか、いたなあ。知識欲刺激されるよね。

これはやっぱり一番の魅力だと思う!

 

②登場人物たちの「他者への尊重」が気持ちいい

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2人は、言ってしまえば「正反対」な存在なんですよね。

宗教も、思想も、生まれた場所や時代も違う。なんなら趣味や性格も違うよ~~って漫画の中では描かれているわけです。

でも、2人は相手の価値観を決して否定しないし、自分の価値観を押し付けない。

目の前にいる他者を尊重して生きているんですよね。

そんな風に真摯に接すると、相手からも誠実に扱ってもらえる。相手が違う宗教の人でも、外国人でも、ヤクザのおじさんでも、誰であってもです。

主人公たちと会う人がみんな優しい。そんな世界の描き方が、気持ちいい作品なんです。

 

③客観的に日本の風景を見つめなおせる

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ブッダとイエスは「神」であると同時に、外国から観光に来た「旅行客」でもあるんですよね。

特別なお客さんの視点から現代の日本をもう一度見つめなおすことで、見えてくる「良さ」がある。

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そこに暮らしていると気づけない風景や、人々の温かさ。そういうものがブッダとイエスのゆったりとした生活を通して伝わってくるんですよね。

アニメ映画はこの部分に重きをおいて作っているなと思いました。

風景の描写も、かなり写実的なんですよ。例えばファミリーマートの店内、ポップのひとつひとつにまで見覚えがある。「USALAND」というテーマパークの風景を見て、東京ディズニーランドに行きたくなってしまう。

あそこまで現実のまんまに描くことにはちゃんと意味がある。「私たちの暮らすこの現実と変わらないんですよ」と伝えてるんですよね。

ブッダとイエスが楽しそうに暮らしているこの世界、あなたの世界とおんなじですよ!ってね。

すっごい幸せなメッセージじゃないですか。ハッピーじゃないですか。

そういうところにじんわりきちゃう作品でもありますね。

 

外部からの来訪者の視点で描くと、新しい「今」が見える

聖☆おにいさん」といえば宗教ネタがおもしろい!設定が奇抜!とまず言われがちですが。

上に書いたように、私たちが現代日本を見つめなおす「優しい」「新鮮な」視点を提供してくれる漫画でもあると思います。

全然別の世界から異端者がいきなりやってくることで、私たちが暮らす世界を見つめなおすことになる、という展開は映画作品でもよく見られますよね。

たとえば近年で言うと、

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この辺とか。この2本は異端者の視点から現代社会の問題点に警笛を鳴らすような映画でしたね。 

あとは、「外国からやってきた優しいお客さん」といえば、これも。

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宇宙人や、過去の独裁者や、クマさんや、バカンスに来た神々の視点から見た「社会」は、普段私たちが見ている世界とは違って見えるのです。

 

どうなる実写ドラマ「聖☆おにいさん」!?

ちょっと脱線してしまいました。

目下原作ファンとして気になるのは、今年動画配信サービスで公開予定の実写版ドラマですよね。

ブッダ役が染谷将太さん、イエス役が松山ケンイチさんなんだとか。

これ私勘違いしていたんですが、「映画」じゃなくて「ドラマ」だったんですね。

正直言うと、監督を務める福田雄一さんは2時間枠の映画よりドラマのほうが尺的に合う作風なんじゃないかな~とこっそり思っていたので、一安心してしまいました。

映画は「日常」「ほっこり」みたいな方向性で作られていましたが、ドラマはより「ギャグ」重視な感じでいくのかしら。

それなら、登場人物もジャンジャン出してほしいな~~!

なんにしろ楽しみです。 

 

ブッダが佐藤二郎さんだったら……ファン怒るかな(笑)

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