「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズ全制覇を目指す。
1作目「アクション仮面VSハイグレ魔王」(1993)を見た。
初期作品であり、評価を耳にすることも少ない。
それゆえあまり期待しないで見たが、面白かった。
近年のクレしん映画に観客が期待している「感動」とか「家族の絆」を描く気が全くないところが、あっさりしていて好きだ。
「野原一家ファイヤー!」も「春日部防衛隊ファイヤー!」も、それに準ずるようなシーンもない。
時にみさえやひろしがしんのすけに辛らつすぎるような気がする。
しかし、実際に五歳児を目の前にした両親なんてこんなもんだよな。
キャラクター化した「野原しんのすけ」ではなく「ちょっとヘンなただの五歳児」であるしんちゃんが動き回るのが、今見ると逆に新鮮だった。
設定やストーリーは「もうひとつの地球」とか「次元移動」とか「宇宙人の侵略」などがメインで、結構SFエッセンス満載。
ハイレグ姿でコマネチをしながら「ハイグレ!」と叫ぶハイグレ成人にされてしまうのはなんとも恐ろしい。
1作目からすでにオカマキャラクターも登場。
男と見ればすぐに「いい男ね」と誘惑しにかかる、ステレオタイプ丸出しのオカマ描写でないところも好感が持てた。
好き度
★★☆☆☆
面白かったし悪いところはないけど、とりたてて好きなところもないため。
アクション仮面カードを集めたがる子供たちの描写とか、前半のほうが楽しめたかも。