映画を食べるたぬきのブログ

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まだまだ語り足りない。ネタバレ全開「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」追加感想

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」、公開からずーっとツイッターのタイムラインが考察で埋まってる。

私だって、まだまだ全然書き足りない。

というわけで内容に触れまくるネタバレ全開の感想第二弾を書くから、まだ見れてなくてモヤモヤしてる人は絶対見ちゃダメよ。

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映画全体としては、ものすごく面白かったこと前提です。念のため。

鑑賞直後の大興奮の感想はこちら

その①ドラックスのマンティス容姿いじりについて

ドラックスはその他のシーンでも何度も「いわゆる普通の価値観とは大きくずれている」ことが示されているキャラクターだ。

だから我々やガモーラが「醜くない」と感じるマンティスを、ドラックスが「醜い」と感じること自体はいい。そういう価値観の違いはあるだろう。

ただ、それを何度も口に出して言うところにモヤモヤするんだよな。

「醜いのに心は美しい」とか「醜いのにエゴに気に入られてる」とかっていう別の発言を聞く限り、「醜い」という言葉はドラックスも我々と同じように、相手を貶める意味で使っているんだと思う。

そしてそんな言葉を躊躇なく何度も口にして、罪悪感のかけらもなさそうである。

ドラックスは決して悪い心の持ち主ではない。むしろ人を愛すること、失うことのつらさを知った懐の深い人だと思うからこそ、「醜い」「醜い」となんの恨みもないマンティスにぶつけるところに引っかかってしまった。

 

まあ、デリカシーのないおじさんだというネタなのはわかっているのだけど。

 

その②ラヴェジャーズの行為はベイビーグルートに対する虐待では

これはもう、まんまその通りだなあ。

完全にあのシーンは幼いグルートの尊厳を踏みにじる辱めシーンであり、その後のロケットの「何された?」という事を荒立てず確実に心配する親御さん台詞にじーんとくるまでがワンセットである。

そして小枝さんにそんなことをするラヴェジャーズの面々は、おそらく幼いクイルにも同じ事をしてるのではないか。

そうすると、ヨンドゥさんがあんまり話したことないロケットに自分を重ねてしまうのも、致し方ないよなあと。

ちなみにヨンドゥさんの最期、ロケットに「小枝を頼む」と言ったのは、鑑賞時はグルートのことだとしか思わなかったけど、後から「子供のころ細くて狭いところにも入り込めたクイルのことを指す」ことに気がついて感動。

ロケットはクイルを託されたのだ。

 

その③エゴは外道だけど彼なりにピーター・クイルを愛していたか

「決別してしまったけど、価値観が違っただけで、彼なりにピーターを愛していたよね……」「だからキャッチボールのシーンは感動的だったよね」という意見を見たが、断固言いたい。

エゴのクイルに対する感情は、愛ではない。それこそエゴだ。

彼はクイルを通して自分を愛していたのだとしか思えない。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は見た目(人種)や価値観が違っても、かつて争っていた相手でも、受け入れられるよ、家族になれるよという優しい映画である。

しかし、エゴは受け入れられなかった。

理由は価値観や彼の特殊な境遇にはない。

ではなぜか。それは、彼が誰からの愛も求めなかったからである。

彼も自分で言っている。求めたはずの他者に会った時、「がっかりした」と。

メレディスを愛したのは本当かもしれない。しかし彼は、「死」という最大の拒絶を持って彼女との愛を終わらせた。

同じくエゴはピーターのことも愛そうとしなかったのだ。利用しただけだ。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」は「血がつながった家族だけが全てではない」「子供のことを良いように利用したり深く傷つけて平気な顔をしている親との縁は大事にしなくて良い」という、新鮮で大切なメッセージを伝えていると感じる。

だから「エゴのピーターへの愛は本物だった」と言われると、怖いような気がしてしまう。

子を愛さない親もいる。本当の親と一緒にいるべきでない子もいる。それを知ることで、私たちはもう少し寛容になれると思うのだ。

 

その④かつて仲間だったラヴェジャーズをサクサク殺すヨンドゥどうなの

これに関しては、勝手に「ヨンドゥが率いるチームって結構メンツが流動的なのかな」と解釈したのであった。

「ヨンドゥ終わりじゃね?」「統率力なくね?」って言い出したのが、最近入ったばっかりのあんまり忠誠心ない人らなのかなーとか。

あるいは、チームという形をとってはいたけど、半数くらいは分け前にありつきたいごろつきがしめていたとか。

で、クイルばっかり贔屓するヨンドゥにやきもちやいたクラグリンがのっちゃって、ああなったんじゃないか。

っていうような感じで、ラヴェジャーズの中でもヨンドゥにとってはあんまり思い入れがないようなメンバーだったからあそこまで無表情に殺したのではという予想。

裏切るような人たちだしね。テイザーフェイスとかも見る限り、ヨンドゥのいうことを黙って聞くような部下じゃなさそうだし。

というふうに独自解釈の上で見てたのでそこは気にならなかった。

とにかくロケットとグルートとヨンドゥの無双描写が最高にかっこよすぎてそれどころじゃなかったよ。

 

その⑤「ワンピース」っぽい、うん、そだね

キャラクターファンへのサービスとして雑魚相手の無双シーンを入れてる感じとか、まさに劇場版ワンピースって感じであった。

ラヴェジャーズがロケットに夜襲かけるとこね。サンジとかがやるやつ、あれ。

ワンピースが好きな人には是非前作から見て欲しい。

 

その⑥どうやって地球組に合流するんだろ

是非とも今四面楚歌のアイアンマン側に回って戦力覆して欲しいのだが、ガーディアンズたちはトニーにお金をたかりまくりそうでそれはそれで……。

 

 

という感じ。

多分見れば見るほどもっといろいろ書きたくなると思うし、書ききれない。

とりあえず劇場でやってるうちにいろんな人に見てもらいたいし、私も最低もう一回はみる。

4DX評判いいみたいね!吹き替えもね!

 

 

明るいとこでは見えません。正統派良質ホラー「ライト/オフ」感想

良質ホラー「ライト/オフ」を見た。Netflixで。去年の今頃公開していた気がするが、ラインナップに入るのがほんとに早いな。

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↑このなんの変哲もないワンショット、見た後だと怖い。ダイアナが目に浮かぶ。

しかしおとーちゃんすげえ怖いところでお仕事してんな。

 

ただびっくりさせるだけの演出や、血みどろの特殊メイクや、そんじょそこらの恨み辛みを抱いた幽霊だけでは、目の肥えた観客を怖がらせることはできない昨今。

設定や世界観でいかに観客を惹き込ませ、シチュエーションで怖がらせることができるかというホラー業界の挑戦は尽きることがない。

最近私が鑑賞した中では「アンダーザシャドウ」とか「イット・フォローズ」とか、ジャンル柄陽に当たることのない良作もばんばん出てきているし。

この「ライト/オフ」もそうだ。設定勝ち。シンプルイズベスト。

 

ゾンビは走るしヴァンパイアも陽にあたって平然としているような2017年、あえて暗闇の中でしか存在できないモンスターの正統派的恐ろしさよ。

カチカチと切り替わる電気に合わせて人影が現れたり消えたり……予告でこの映像を見たとき、たとえどんなにB級っぽくてもこの映画は面白いだろうって思ったのを覚えてる。

 

作品全体としては「人の心の弱さ」とどう向き合うかを描いているけど、結局おかーさんは自分の心の弱さと向き合いきれず、ああなってしまったわけで。

すっきり解決!というよりは後味の悪さも残る。後味が悪いっていうのはホラー映画にとっては褒め言葉ですね。

クライマックス、ダイアナという幽霊が出現する屋敷に主人公たちがこもって、一夜を過ごすシーン。主人公の彼氏が「俺がついてるよ」的なことを行っておきながらさっさか逃げ出すのは、情けなかったね笑 

そのおかげでレベッカとマーティンは助かったわけだし、自分で立ち向かうより警察に頼って現実的解決を試みるという点では、レベッカにとってはすごく良い旦那さんになるのではないかと笑

彼・ブレットの存在は、携帯や車のライトを駆使しての回避法といい、正統派ホラーな展開の中で唯一現代的というか、親しみやすいキャラクターだった。

 

「ダイアナ」の設定付けもいい。どっかで見たことある感じ満載。

邦ホラー見漁って、見るのなくなっちゃったなーというホラー好きは、洋ホラーこのへんからはじめてみるのもいいのでは。

 

やっぱりホラーは好きなジャンルなので、極めていきたいと思う所存である。

 

 

決別!幸せの青い鳥はずっと近くにいたのだ「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」感想

待望の「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」を見てきた。

ネタバレ全開で語るので、見てない方はご注意を。(3月のライオン後編、クレヨンしんちゃんの新しい映画のネタバレもちょろっと)


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おかえり!!

と叫びたくなる。親しんだ彼らが目の前の大きなスクリーンで暴れているのを見ただけで、切なくなるくらいに嬉しかった。

それだけでも公開日に足を運んだ甲斐があったというものである。

 

内容もめちゃくちゃ面白かった。

出会いや仲間になるまでを描くのがメインだった前作と比べると、個性豊かな面々の冒険やサバイバル、気の抜けたやりとりなどの日常がこれでもかと詰まっていて、息つく暇もない。

それでいて今までに見たことのないようなビジュアルイメージを見せつけてくれるところも健在だった。

ワンカットワンカット、すべてが新鮮。

これぞガーディアンズオブギャラクシー。期待通りの面白さだった!

 

特にヨンドゥとロケットの戦闘描写は抜群にテンポがいい上に視覚的工夫が盛りだくさんで、ひたすらカッコよさに悶えた。

その二人が一緒に戦うシーンなんて最高だよね。

ロケット、そんなに強かったのね。

歌を口ずさみながら待ち構えて、楽しそうに人を狩る。

あんまりシビれる描かれ方で、今作でついに推しキャラをロケットに決めた。

 

で、ヨンドゥ。

 

思い返してみると、「スターウォーズ」シリーズは血筋の物語である。

ルークはアナキンの息子として生まれ、そのジェダイの才能を受け継いだ。

カイロ・レンや、レイだって多分そうだ。フォースの強さは遺伝なのである。

ルークは父親の呪いに苦しめられながら、父親と同じようにジェダイになり、父親とは違う選択肢を選ぶ。

離れていても、アナキンが死んでも、いつも切っても切れない父親の影が付きまとうのだ。

「父さんを救うんだ」「もう救ってくれた、ルーク」と二人は最後に和解する。

初期三部作は父子の和解の物語だった。

 

一方、今回の「ガーディアンズオブギャラクシー:リミックス」はどうだろう。

ピーターは遠く離れたところに暮らしていた父と再会する。

「お前の父さんだ」なんて、スターウォーズを彷彿とさせるじゃないか。

しかし、ピーター・クイルは父と決別する。

それどころか父親を殺すのだ。

そして、血のつながらない育ての親を父親として尊敬し、思いやるのである。

血のつながりが絶対ではない、受け入れがたい運命から逃れられると示している。

 

最近、血のつながった家族だけが絶対的ではないと訴えかけてくる映画が多い。

私が今月見ただけでもすでに2本あった。

1つは「3月のライオン 後編」である。
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三姉妹の決断はすごい。なかなかあそこまで勇気を出して、かつて家族だった人との縁を切れるものではない。

 

もう1つは、「クレヨンしんちゃん  襲来宇宙人シリリ」である。
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(宮迫博之さんマジで声優すごかった)

 

この2本の映画に出てくる父親2人は、劇中で子供と和解するシーンがない。

どうしても相容れない価値観を持った親とその子供は、和解しなくてもいい。

そして、どちらの映画でも血のつながらない擬似家族が幸せそうにする姿が描かれていた。

欧米は確実に近年多様な家族のあり方を認め、呈示していこうとしているが、家父長制が深く染み付いた日本にもそういった価値観が浸透してきている。

優しい流れだと感じる。

 

ガーディアンズオブギャラクシーでピーターは、血のつながった父親と決別し、血のつながらない父親に感謝し、そして血のつながらないハチャメチャ個性豊かな家族たちとこれからも旅を続けるのだ。

優しい映画だ。

 

ラストカットよくやってくれたとか、これはロケットの映画だとか、クラグリンかわいいとか、ベビーグルート思った以上にかわいいとか、クライマックスのピーターの回想シーンマジ泣けたっす、3月のライオン後編でも似た感じでやっててちょい被ってたけどもどっちも泣けたっす、タイトルの一連の流れ最高っす、とかいろいろ言いたいことあるんだけど。

というか一個言わせろ、スタローン登場シーン短いながらもカッコよすぎてな。

とかとかいろいろキリがないわけなんですが、3Dでも見たいし吹き替えでも見たいから多分またいくんですが、

最高に楽しかったです。おかえり、また会おう、ガーディアンズ!

 

サントラヘビロテだ~~。

 

 

仕方ねえから手を組んでやるよ。「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」をもう一度!

今日公開された「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:リミックス」を見る前に、もう一度前作の「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」を見た。
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こまけえことはいいんだよ、とにかく面白いんだ!とその一言で終わらせてもいいくらいの、人を選ばずおすすめできる傑作アメコミ映画である。

正直言って、近年公開されるアメコミ映画は、見る前のハードルが高い。

「アイアンマン」から何作も連なる作品シリーズを予習しなければいけなかったり、

原作コミックのキャラクターや設定を把握していないとついていけなかったり。

「新規層の獲得」ズバリコレがトレンドであり、課題でもある。

 

ではこの「ガーディアン・オブ・ザ・ギャラクシー」はというと、

「アイアンマン」から連なるMCU(マーベルシネマティックユニバース)という作品群の1つでありながら、一見さん大歓迎、予習復習一切必要なし!なのだからすごい。

それでいてMCUファンを唸らせる嬉しい小ネタをしこんでいたり、というかまあそもそもめちゃくちゃ面白いのだ。

1本の映画として完成されている。

だから、そんな最高の映画の登場人物たちが将来的に「アベンジャーズ」に参戦するとあっては、楽しみにせざるを得ないオタクの性なのである。

 

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「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」、何がそんなに良いのかって言ったら、

まず音楽である。

かつてスターウォーズは宇宙冒険ものにクラシック音楽を合わせたことで、スペースオペラと呼ばれ伝説になったが、

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーが2010年代のスペースオペラ再来と呼ばれ熱く語られているのも革新的な音楽の使い方あってこそだ。

キーアイテムとなるソニーウォークマンから流れ出す70年代音楽。

どこかで聞いたことがあるけど曲名まではわからない、でもこの曲好きなんだよなという往年の名曲たち。

それに合わせて登場人物たちが歌い、踊り、闘い、旅して、間抜けをやる。

ただ音楽を流すだけではなく、主人公スターロードが大切にしているウォークマンから流れるという意味付けも憎い。

SFアメコミ映画でありながら、物語と音楽が深く絡み合う音楽映画でもあるのだ。

特に映画タイトルの出る瞬間、最高だ!

冒頭のスターロード少年のカットも最高!

ウガチャカウガウガ止まらんたまらん最高ノリノリ映画なのである。

 

あとは、カラフルでドラッギーな映画美術だったり、CG技術だったり、主演のクリスプラットの好演だったり……特出しているところはいっぱいあるのだけど、

私が何より好きなのは「孤独な負け犬ヤローどもが仲間と助け合い誰かを救う」というその展開だ。

スターロード、ガモーラ、ロケット、グルート、ドラックス。

彼ら5人はそれぞれ辛い思いや苦しい思いをしても、1人で堪え忍んで生きてきたメンバーばかりなのである。

彼らは、愛を知らない。

誰かの手を握らないで生きてきたアウトローたちなのだ。

スターロードは、死の床に伏す母親の手を握ることができなかった。

しかし、彼らと手を取り合ったことでスターロードは救われ、彼らもまた救われたのである。

不器用にもおずおずと助け合う姿を見ると、ついほろりときてしまうのだ。

 

ほろりときて、終始ノリノリな映画が傑作でないわけがない。

私は今もまだガーディアンズのメンバーと再び劇場で会えるということが信じられないでいる。

3作目の制作も決定しているし、いずれはアベンジャーズと合流だ。

こんなに楽しいことがあってもいいものか。

いや、ある!

では、見に行ってきます。「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:リミックス」!

感想を待て!

 

 

 

アイスブレイクが見たい。はじめてのワイスピ②「ワイルド・スピードX2」

ちょっと前だけど、Huluで「ワイルド・スピードX2」を見たので感想を書く。


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前作で容疑者ドミニクを逃がしたせいで警察を追われ、ストリートレースに精を出すブライアン。

しかし物語開始早々FBIに協力を要請され、昔馴染みのローマンを連れて再びの潜入捜査に挑む!

 

ローマンがすごくいいキャラだ。
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感情的で怒りっぽく、手癖が悪い。見ながらあちこちに彼の死亡フラグが立っているような気がして、ハラハラしていた。あー、死ぬ、あ、死ぬかもって。

正義漢で真っ直ぐにしか進めないブライアンとでは、すごくいいコンビだった。

一作目では警察とドミニクファミリーの間で板挟みになって、孤軍奮闘していたブライアンが、今回は終始安心した顔をしていたように思う。

信頼し合っているからだろうな。ワイルドスピード2作目は幼なじみの悪友二人組によるバディムービーでもあった。

半ズボン履いてたり、子供みたくもみくちゃの喧嘩をしたり、ブライアンって実はドミニクたちと同じようなチョイ悪ヤンキー上がりだったのね……って親しみを感じられるところもよかった。

一作目より、好きだな。

シリーズを通してどんどん道ならざるところを車で走るようになっていくのかなと想像していたけど、二作目にして宙を舞い水面のボートに着地するという大技を決めていた。

これからどんなものすごい運転が見られるのか楽しみだ。

最新作アイスブレイクでは氷の世界を駆け抜けてるしな。

最後に、ドミニクをワンカットも出さなかったのはちょっと予想外だった。

あくまでブライアンの話なのだ。

潔くていいね。

 

 

小説「夜は短し歩けよ乙女」映画版との違いは何か。

映画版を見て、「完璧超人の黒髪の乙女がどうしてあの先輩に惚れるのかわからぬ」と思った人が多いらしい。

現に私もそう思った。

読み取りきれなかった部分を補えればと思って、原作小説を読んでみた。
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森見登美彦といえば私は高校生時代にも何冊か読んだことがあった。

当時は文章がくどくて読みづらい(失礼)という印象だったが、テンポがよくて展開が目まぐるしく移り変わっていくので気持ちよく読み進められた。

つまりは以前の印象は自分の読書技術の至らなさを本の作風に責任転嫁して、努力を放棄していたわけである。

面白がれる自分になったことを喜び、森見登美彦作品を他にもいろいろ読んでみようと思う。

 

夜は短し歩けよ乙女」を読み終えて、「完璧超人の黒髪の乙女がどうしてあの先輩に惚れるのかわからぬ」とは到底思えなかった。

物語の中に彼女が彼に惚れる理由がこれでもかというほど詰まっていたからだ。

そしてそれは偶然や運命のいたずらなどではなく、先輩の人柄や彼女のための頑張りが巡って彼女に響いた結果なのである。

たとえば古本市で「ラ・タ・タ・タム」に二人同時に手を伸ばし、乙女は先輩もこの本が欲しかったのに譲ってもらったのだと勘違いする。

そして、後から先輩が自分のためにその絵本を手にいれようと死に物狂いで頑張った事実を知るのである。

あるいは、「偏屈王」の座を射止めるために必死で事務局長やパンツ総番長の前に立ちはだかったことを後から聞かされるのだ。

物語の中では彼女の感情の移り変わり、恋心への気づきもしっかり描かれている。

 

では、映画版ではどうしてそこが描かれなかったのだろう。

映画「夜は短し歩けよ乙女」の演出はほんとうに素晴らしい。

ドラッギーでテンポのよいお祭り映画である。

最初から最後までだれることなく面白い演出の数々を描ききるために、先輩と乙女が出会うシーンや感情の揺れ動き描写のようなものを、きっぱり削っているのだ。

だからこそあの映画はあんなに面白い。

代表的なのは「時間」の描写だと思う。

映画での一連の出来事はすべて一夜で起こったことになっている。原作では一年だ。

たった一晩で全く興味のなかった誰かを好きになるのは少し現実的でない。

 

森見登美彦夜は短し歩けよ乙女」の魅力は2つあって、1つは作家特有のシュールでユーモラスな文章や展開である。

そしてもう1つは青年のモラトリアム的な葛藤や恥ずかしくなるような青春模様の描写だと思う。

どっちの要素に期待するかで、映画版の評価が大きく分かれたのだろう。

ちなみに私はどっちも好きだが、どっちかというと原作の方が好きだ。

どっちかが好きならもう一方も見てみるといいと思う。

 

ちなみに森見登美彦作品について書くとき、文章がかなり影響されてしまうのが恥ずかしいね。

 

 

 

ヒロインは光明!謀略と知略の限りを尽くすガチバトル「帝一の國」感想

退勤ダッシュギリギリセーフで「帝一の國」を見た。

※決定的なネタバレは多分ない。

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走った甲斐があった! 最高に面白かった。

今原作も読み進めているところ。

映画内容

原作は「ライチ光クラブ」でお馴染み古屋兎丸の同名漫画。名門高校の生徒会に所属する男子学生たちが、生徒会長の座をかけて政治的駆け引きを繰り広げる学園コメディである。

主演に菅田将暉、脇を固めるのは野村周平、間宮祥太郎、千葉雄大などのイケメン若手キャスト。ヒロイン役は永野芽郁が務める。

現在フジテレビオンデマンドにてスピンオフドラマも配信中なので、気になる方は是非。

 

このスピンオフドラマがだね、「喫茶店の主人が娘の結婚相手を見極めるべく、毎話海帝高校の生徒たちを品定めする」というなんとも乙女ゲーム的な展開なのである。

それもそのはず、映画「帝一の國」を見ながら私は一体何回「攻略させてくれ」と思ったであろうか。

この映画の最大の魅力は、実力派イケメン若手俳優が演じるキャラクターたちだ。

攻略対象……もとい映画の登場人物を紹介していくことにする。

 

キャラクター紹介

赤場帝一(菅田将暉

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もはや日本映画には欠かせない、みんなの菅田将暉

彼が演じるのはこの作品の主人公、赤場帝一。その名前の由来には「海「帝」高校で「一」番になってほしい」という父親の重すぎる想いが詰まっている。

本人も海帝高校生徒会長になることに命をかけていて、そのためには努力を惜しまない。

「帝一を演じられるのは自分しかいない!」とアピールして帝一役をゲットした菅田将暉さんの演技は確かに素晴らしくハマっていた。

ハイテンション&ハイテンション。

見終わったときにはきつめのメイクをした彼の顔が脳裏に焼きついて離れない。

ピシッとした七三が終盤乱れるところや、将来総理大臣になりたい理由など、主人公にして最大のギャップ萌え要員。

 

東郷菊馬(野村周平

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どうしたんだ野村周平さん。

最高の漫画的ライバルキャラクター東郷菊馬を、これまた全力のテンションで演じきっていた。「ヨロチクビ!」てのは映画オリジナルかな。

「キモい」「スネ夫系」のキャラクターなんだけど、この野村周平さん、「ちはやふる」の時より断然かわいく感じた。

なんで? 私がメガネフェチだからか。

帝一の彼女・白鳥美美子と幼馴染なのも、多分恋していたっぽい設定も映画オリジナルだけど、その設定のおかげでお話がまとまった面も大きかったんじゃないかなーと思う。

 

榊原光明(志尊淳)

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舞台が男子校なので女子成分少なめではあるのだが、学校のシーンで美美子に代わって可愛らしさを振りまいてくれるのが、帝一の相棒である榊原光明。

むしろこの映画のヒロインは光明の方であると言い切ってもいいくらい。

志尊淳さんは私はじめましてだったんだけど、かわいくないシーンが一個もなくてすごかった。この髪型が似合って、ギャグにならないのがすごい。

 

大鷹弾(竹内涼真

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高校生にして汚い政治のやりとりをする生徒会に対し、疑念の目を向けるこの映画の良心・大鷹弾。

原作よりさらにもっと少女マンガに出てくる男の子みたいになっているような。

誰からも好かれるさわやかな性格で、貧乏だけどたくさんの弟や妹たちの世話をしていて、難関試験を突破して合格した秀才で、一本芯の通った大らか男子。完璧か。

竹内涼真さんのビジュアルも合いすぎて怖い。横顔のフォルムが、後頭部が、顔のパーツが、怖い。

菅田将暉さんの「弾!」って呼び方もいいんだよなー。

 

氷室ローランド(間宮祥太郎)

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生徒会長候補、一番の有望株である氷室ローランド先輩。

こっちもこの髪型とメイクでギャグにならないところがすごい。

間宮祥太郎さん、名前と顔は知ってたけど出演作は見たことなくて、最近グンマで楽しそうにやってるなという程度の認識だったのだけれど、かなり演技力が高くてすごかった。見た目的にも実写化映えしそうな俳優さんだ。

 

そして……

森園億人(千葉雄大

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大・本・命!!!

乙女ゲームだったら逆に好きすぎて最後まで攻略をとっておくタイプのガチハマりキャラクターだった。

漫画でもアニメでもなく映画館で久しぶりにこんな気持ちにさせてくれた森園億人さん、いや千葉雄大さんありがとう!

熾烈な生徒会長争いの中で優雅に、穏やかに佇み、しかし虎視眈々と勝利を見据える森園先輩。

及川光博を思わせる口調や仕草と、周りのキャラクターからの信頼度と、千葉雄大さんのファニーすぎるフェイスと、もろもろ含めて至上であった。

今のところ原作の森園さんよりいいなと思ってしまうぐらいである。

もっと千葉さんの森園億人を見せてくれ~。もっかい見たいぞ。

 

というわけで今紹介した以外にもモリモリいろんなキャラクターが出てきて、その誰しもが皆個性的で魅力的なのである。

海帝高校の設定や原作漫画のキャラクターの振る舞いは、テキトーに実写化すれば違和感バリバリになってしまうようなものだけれど、半ファンタジー的な演出や俳優さんたちの全力の演技でカバーされてまとまりのある良い映画になっていると感じた。

劇場で映画の宣伝として公開されていた、映画鑑賞マナー動画のノリで敬遠してしまう人もいるかもしれないけど(ぐるぐるまわるやつ)、昨年の「アイアムアヒーロー」「ちはやふる」今年の「3月のライオン」と盛り上がってきている漫画実写化作品の流れに乗っている作品なので、たくさんの人に見に行ってほしいな。

ちなみに俳優さんたちの仲の良さは、映画の中でも結構漏れ出てきていて、それもなんだか微笑ましくて、ポジティブに溢れた作品だったのである。

ホロっとくるシーンもあるよ。

 

主題歌のクリープハイプ「イト」も、良い。耳に残る。

貼っとく。

「マリオネット」ってことね。終わり方もよかったよね。

おすすめの映画でした!