オールうまいものノート

映画メインにときめきをつらつら。

5月公開予定の映画で楽しみにしてるもの11選+a

5月になりました。いかがお過ごしでしょうか。

4月公開映画、ヤバかったですね。映画ファンの皆様は、心の休まるヒマもなかったのではないでしょうか。私も例に漏れず、毎週末スクリーンの前で期待に目をキラキラさせておりました。4月鑑賞作品とベスト5は記事の最後に載せてます。よかったら最後までご覧ください。

 

ところで5月です。6月の公開作品をチラッと見てみたところ、4月に負けず劣らずのラインナップでしたが、5月は少し落ち着いてます。とはいえ、超大作ではなくとも粒揃いというか、見逃せない作品ばかりなので、やっぱり今月も毎週映画館にこもる感じにはなるでしょう笑

 

見たい11作品と、あとプラス1本気になる映画をご紹介していきます。

 

【5月4日】アイ,トーニャ/史上最大のスキャンダル

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実在するフィギュアスケート選手を演じるのは、マーゴット・ロビー。彼女が「スーサイド・スクワッド」で演じたハーレイクインは日本でも大人気になりましたよね。今作では、自らフィギュアスケートの演技にも挑戦しているそうなので、楽しみです。

ただ、この映画で描かれるのはスポーツを通じたサクセス・ストーリーなどではありません。実際に起こった「ナンシー・ケリガン襲撃事件」が、主人公トーニャ・ハーディングとどう関わっていたのか、彼女の半生と共に事実を辿るような内容になっているようです。予告編でチラ見せされるバイオレンスな描写(鬼気迫る演技!)で、本編への期待も高まります。

キャプテンアメリカ/ウィンターソルジャー」や「アベンジャーズ/インフィニティーウォー」でバッキーを演じたセバスチャン・スタンが主人公の夫役。また、主人公の母を演じるアリソン・ジャネイはこの作品でアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。どうやら強烈な性格の母親を怪演しているみたい。それも楽しみです。

 

【5月11日】モリーズ・ゲーム

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ジェシカ・チャスティンが演じるこの映画の主人公も実在の(元)アスリート。しかしなぜか彼女は、いきなり非合法なポーカーゲームの経営者へと転身してしまいます。何が彼女をそうさせたんでしょうか?

もちろん超絶かっこいいジェシカ・チャスティンや、世界一色っぽい俳優イドリス・エルバが出ているので、それだけでも見たいんですが、もう1つ大きな期待ポイントがありまして。

それは、「ソーシャル・ネットワーク」「スティーブ・ジョブズ」のアーロン・ソーキンが監督・脚本を務めてるというところです!!

私は今上に挙げた2本の映画の、早口に長いセリフをまくしたててどんどんお話が展開していく、「頭の回転が速い人の作った台本」みたいのが大好きなんです。しかもアーロン・ソーキン、監督デビュー作とな。どう転ぶかほんとに楽しみです。

 

【5月11日】ボストンストロング/ダメな僕だから英雄になれた

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ジェイク・ギレンホール出演作に外れなし。2013年にボストンマラソンで起きた爆弾テロ事件で、両足を失った実在の男性を演じます。

ボストンマラソン爆弾テロ事件といえば、昨年公開された「パトリオット・デイ」という映画が記憶に新しいと思います。「パトリオット・デイ」は、事件発生から犯人逮捕に至るまでのFBIやボストン警察の必死の闘いを描いた作品でした。

「ボストンストロング/ダメな僕だから英雄になれた」は、ボストンでの惨事が過ぎ去り、犯人が捕まった後を描いた話です。「パトリオット・デイ」では人々のテロに屈しない心が燃え広がるように「ボストンストロング」という言葉が使われましたが、今作ではどんな使われ方をするのでしょうか。

 

【5月12日】弧狼の血

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暴力団同士の争いの末に起こった失踪事件を捜査する新人刑事役に松坂桃李、ベテラン刑事が役所広司、ってこのキャスティングだけで見ないわけにはいかないんですけど!  続く顔ぶれも真木よう子竹野内豊江口洋介中村獅童田口トモロヲピエール瀧と枚挙に暇がない豪華さです。

白石和彌監督は昨年の「彼女が名前を知らない鳥たち」も、見る人の心に深い傷跡を残すような大傑作だったので、かなり期待できますよね。松坂桃李さん、今度は闇落ちしない?  クズ男でもない?  ……と言いつつ松坂桃李さんの「イッてる」演技も楽しみです笑

 

【5月18日】ランペイジ/巨獣大乱闘

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今月「ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル」の童貞ロック様に笑って、「レディ・プレイヤー1」のノスタルジーに涙した映画ファンの皆様は、5月公開のこの映画ももちろんチェック済みかと思います笑

白いデカイゴリラ、デカイワニ、デカイオオカミなどの「巨獣」が暴れまわる今作の元ネタは、1986年に発売されたアーケードゲーム「RAMPAGE」です。そのゲームは、ただひたすら巨獣を操作し街を破壊しまくるというシンプルなアクションゲーム。映画ではロック様ことドウェイン・ジョンソンが彼らと闘うわけです。

ロック様、いろんなものと闘いすぎ!

てか、最近、映画出すぎ!!

2017年公開作では「モアナと伝説の海」「ワイルドスピード/アイスブレイク」「セントラル・インテリジェンス」に出演。今年は「ジュマンジ」「ランペイジ」に続いて9月に「スカイクレイパー」という映画も控えてます。

いろいろ、救いすぎ!!

ロック様と白いデカイゴリラ(ジョージくん)は、巨大化してしまう前はお友達だったようですが、キングコングばりの2人の感動シーンは見れるんだろうか……。

 

【5月18日】のみとり侍

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日本のドウェインジョンソンは自分だとばかりに同日公開の阿部寛主演作。もはや阿部さんのコメディ映画には安定感と信頼感しかないですね。それが魅力なんだけど、それ以上をいってくれるのも期待したいです。

なんと言ってもR15指定。監督・鶴橋康夫さんは「後妻業の女」で鶴瓶さんのアレを通天閣にしただけありますね。実は見てません。すまぬ。この機会に見ようかと思ってます。

ストーリーは、藩主の機嫌を損ねた侍が地位から転落して「猫ののみとり」という名の男娼稼業に精を出す、って話、なのか……? 男娼といえば、先月松坂桃李さんの「娼年」が公開されましたが、こっちも見てない……見たい作品ばかりです。

 

【5月18日】ピーターラビット

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ビアトリクス・ポターによる絵本「ピーターラビット」がついに映画化。しかも実写です。予告編で久しぶりにピーターと再会した人も多かったと思いますが、彼、立派なパリピになって帰ってきましたね……。

そんなイケイケピーターラビットと全力の戦いを繰り広げるのは、「スター・ウォーズ」シリーズでハックス将軍を演じるドーナル・グリーソン。同期の中二病青年に虐げられ、「FRANK」ではサイケなバンドに加入して苦労し、「エクス・マキナ」では美人のロボットにあっさりハマっちゃうあのドーナル・グリーソンです。今度は小さくてかわいいウサギと全力の殴り合いを見せてくれるようです。

「第三者が見たらどう考えても小動物虐待」というシチュエーションは、ドナルドダックとチップ&デールのアニメーションを思い出します。トムとジェリーとかね。あと、ウサギと青年といえば、イルミネーションエンタテイメントがジェームスマースデン主演で映画化した「イースターラビットのキャンディ工場」も連想されます。あのウサギもなかなかパリピだったような。

日本語吹き替え版はピーターラビットの声を千葉雄大さんが演じるということで、字幕で見るか吹き替えで見るか悩みます。

 

【5月19日】モリのいる場所

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南極料理人」「キツツキと雨」「滝を見に行く」「横道世之介」「モヒカン故郷に帰る」など、いとおしくてちょっとお馬鹿でたまに切ない、あったかい作品をたくさん撮ってる沖田修一監督の最新作だよ!集まれ!

今、作品一覧を確認しようと思ってGoogle検索かけたら、沖田監督、ちょっとだけ小栗旬に似てました。「キツツキの雨」の映画監督役が小栗旬なのって、もしかして……。

今作は「南極料理人」以来の実在する人物を主人公にした映画です。山崎努が演じる画家・熊谷守一は、ほとんど家から出ずに自分の庭ばかり書いていたそうです。

以下、「豊島区立熊谷守一美術館」HPから引用です。

守一は自分でも言っているように、いい絵を描いて褒められようとも、有名になろうとも思わず、たまに描いた絵も売れず、長いこと千駄木東中野の借家を転々として、友人の援助で生きながらえてきた。1932年に、いま熊谷守一美術館になっている豊島区千早に越して来た頃から、ぽつぽつ絵も売れて、なんとか家族を養えるようになった。

(引用:http://kumagai-morikazu.jp/about-morikazu/index.html

映画はこの豊島区にある家でのある一日を描いているみたいですね。守一と妻・秀子のもとには入れ替わり立ち代わり、いろいろな人がやってきます。光石研とか、吹越満とか、きたろうとか、三上博史がやってきます。そんな設定を聞いただけで、「南極料理人」のあの間が抜けていてハッピーで、どこか切なさをはらんだ日常シーンを髣髴としました。リラックスして、ちょっとドキッとしたい。楽しみです。

 

【5月25日】恋は雨上がりのように

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アニメ化もした漫画作品の実写化です。ここ最近特に、未成年と大人の恋愛描写は厳しい目で見られる風潮ですし、私個人としても安易な描写はできれば目にしたくないなと思ってます。

しかしながら、「帝一の國」「世界から猫が消えたなら」の監督・永井聡さんの最新作なのです。しかも最近の出演作ではその演技力から評価がうなぎ登りである大泉洋さんが主演。うーん、期待せざるを得ません。(私は「セカネコ」好きでした)しっかり最新の作品として価値観をアップデートさせていてくれたら嬉しいと思います。どうだろう。

「先生!」は見てないけど、「ナラタージュ」とか、結構年の離れた大人の男性と学生による恋愛作品の映画化が増えてますよね。あまりにもそれが一般的なさわやかな恋愛として描かれると違和感を感じてしまいます。ナラタージュはさわやかじゃなかったけどね。それでもやっぱり「いや葉山先生、浮気とか以前に、教え子でしょうが」みたいな引っかかりは終始感じていたし。

いや、原作は未読なので全然違う雰囲気の作品なのかもわからない!とにかく楽しみです。

 

【5月25日】犬ヶ島

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グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督の話題作。舞台が日本のストップモーションアニメって言ったら、昨年は「KUBO」がありましたけど、今年はこの怪作が来ましたよ。

なんてったって声優キャスト陣からしてファンタスティック。すごいからざっと並べますよ。

ま、待て待て。なんだこの「俺の考えた理想のアニメ実写化キャスト」のようないろんなところから集めてきたラインナップは。という感じで、すごくないですか。

設定もすごくて、まず舞台が「メガ埼市」……「メガ埼市」!!!

「犬インフルエンザ」にかかった愛犬が離島に隔離され、それを探しに行く少年の話だそうです。離島にいる犬は皆英語でしゃべります。

この作品で映画館でのウェス・アンダーソン作品は初めてなので、どんな映画体験になるか期待で待ちきれません。

 

【5月25日】ゲティ家の身代金

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うーん、スピルバーグ監督のペースもすごいですが、リドリー・スコットも負けてない。毎年一本は公開されてますね。

グレイテスト・ショーマン」や「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で苦労人のママを演じたミシェル・ウィリアムズがまた苦労人のママを演じるようです。この作品も実在の事件を扱っていて、孫の身代金支払いを拒否する実業家役にクリストファー・プラマー。「Dr.パルナサス」のおじいちゃんか。これ、元はケヴィン・スペイシーがキャスティングされてたようで、いろんな意味で非常に残念。正直、見たかったけど……。

なんだか今月ドキュメンタリー系が多いですが、そういうの好きなので嬉しいです。

 

あと、今月公開作の中で、もう一個気になったのはこれです。

【5月19日】ラスト・ホールド!

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ジャニーズ随一の身体能力を誇るABC-Z塚田僚一が、スポ根ものに挑戦!しかも題材は、ボルダリング東京オリンピックでスポーツクライミングが正式種目に追加されたこともあって、注目度高いかも!と思いました。

うーーーーん、でも、「ダメかも」って感じもすごいしますね。タイミングが合えば劇場で見たいです。

 

以上が5月公開予定で、楽しみにしてる映画11個+aでした。

 

4月鑑賞作品まとめ

4月に映画館で観賞した作品は以下の通りです。

年間のベストぐらい濃いんですが。一個一個カロリーが高くて脳が胃もたれしそうです。嬉しいね。

 

4月鑑賞作品でランキングつけるとするなら……非常~に難しいんですが、こんな感じでしょうか。

  1. ペンタゴン・ペーパーズ
  2. 君の名前で僕を読んで
  3. ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル
  4. ちはやふる ~結び~
  5. パシフィック・リム/アップライジング

インフィニティーウォーやレディプレイヤー1は、映画ファンとしての萌えを突かれてどうしようもなく気持ちよくなってしまってる感じなので、ベストには入れないかな~という気持ちです。いや、映画館にもう一回行きたさはダントツなんですけども!!

君の名前で僕を読んではじわじわ好き度が高まってきてます。感想記事を書く予定です。アップライジングは、前作ファンが文句を言うのがなぜなのか理解はできるけど、自分的にはこっちの方が好きだなあという納得が大きくて、嬉しかったので入れました。それもまとめたいな。

 

では、今月も良い映画鑑賞ライフを~。インフィニティーウォーもっかい行く!!!

 

映画「レディ・プレイヤー1」感想/創造主・ハリデーとは誰なのか?

ネタバレするので、鑑賞前の人は鑑賞後にぜひ読んでください。

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レディ・プレイヤー1」見た、見ましたよ。

皆がめちゃくちゃ楽しそう。ブログやニュースサイトには次々に「イースターエッグ」の隠し場所について書かれた記事がアップされるし、SNSでは「自分ならどのアバターを使うか」で盛り上がってる。お祭り感がある。

どこにどんな「イースターエッグ」が隠されてるかは、他の方々のブログにほんとうに詳しく書いてあるので、ぜひぜひそちらを見てください。

人によって見つける「イースターエッグ」がそれぞれなのも面白いですね。人の数だけ鑑賞遍歴があるんですね。

 

レディ・プレイヤー1」は版権の枠なんか飛び越えたダイナミックな作品です。

でも一方で、スティーブン・スピルバーグという偉大な監督の、非常に個人的なメッセージが込められているとも思います。そして、ミクロな人間関係について描かれている部分に、スピルバーグの小さな思い入れを感じてます。

 

「ハリデー」について考えると、この映画はちょっとだけ違う表情を見せると思います。そこが好きなので、この感想では「ハリデー」について考えていきます。

 

ハリデーって誰なのか?

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ハリデーは、主人公パーシヴァルたちが遊んでいるVR世界「オアシス」の生みの親、創造主とも呼べる存在です。そして、少し前に亡くなってます。

ゴール・D・ロジャーさながら、「探せ!この世の全てをそこに置いてきた」と遺言を残したので、パーシヴァルはじめ「オアシス」のプレイヤーたちは、ハリデーが隠した「イースターエッグ」を必死に探しているのです。

ここ数年のスピルバーグ作品を見ている人は、マーク・ライランスが演じてるってだけで、「たぶんもっとも重要なキャラなんだろう……」って想像できますよね笑

そしてやっぱり彼の演技が素晴らしくて、ハリデーというキャラにより深みを持たせてると思います。マーク・ライランスが気になったらぜひ同監督作の「ブリッジ・オブ・スパイ」を見てほしい!

昨年のクリストファー・ノーラン監督作「ダンケルク」の役も渋かったので、ぜひぜひ……。

 

ハリデーはスピルバーグ? 

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ハリデーは、 ラストで「私のゲームで遊んでくれてありがとう」と言い、去っていきます。会話の相手はパーシヴァルですが、彼の目線はカメラを通して観客席の私たちに注がれます。ありがとう、楽しんでくれて、愛してくれてありがとう、と。

あの時のハリデーは、明らかにスピルバーグ監督自身と重なって見えます。

 

何本も傑作を撮った世界の巨匠が、純粋な感謝のメッセージを本気で伝えようとしていることに驚かされます。大好きな監督にまさかお礼を言われてしまうなんてね。

それに、受け手である私たちの愛は一方通行ではないのだ、と肯定してもらえた瞬間でもあります。それができるのは、スピルバーグ自身が受け手の気持ちを忘れていないからです。

 

そんな大事なメッセージを、託されてスピルバーグの代わりに口にしたのが、スピルバーグ映画の常連になりつつある名優マーク・ライランスだとしても全くおかしくない。

あの瞬間のハリデーはスピルバーグだったんだ!泣いちゃう!!!

 

もう一人の創造主

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ハリデーと共に「オアシス」の創設に携わったオグデン・モロー役はサイモン・ペグさんです。(鑑賞するまで、出てるの知らなくて、劇場で歓喜しました)

 

ハリデーは技術面、モローは広報や運営などビジネス面で才能を発揮し合って、「オアシス」を大きくしていきました。しかし、とある事情から二人は仲違い。ハリデーがモローを半ば騙すようにして株式放棄の書類にサインさせ、「オアシス」から追い出してしまいます。

そして二人は仲直りできないまま、ついにハリデーが亡くなってしまうのです。

 

この関係性を見て、Apple」のスティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックを思い出す人は多いと思います。私も見ていて思いました。でも、どっちがジョブズでどっちがウォズ二アックなんでしようか。

 

ハリデーはウォズニアック?

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才能の領域で言うと、ジョブズに技術面で優っていたウォズニアックがハリデーで、プレゼンやマネジメント能力に長けたジョブズがモローかもしれません。

↓この記事を読んで、なるほど~と思いました。

theriver.jp

(正直この記事を見つけたときは「先を越された……!!」と思いました笑)

以下、記事から引用です。

どちらかと言うとジョブズ的な立ち回りをしたのはモローの方だ。

 

ジョブズとウォズニアックの容姿と才能・役割を入れ替えたようなイメージ

サイモンペグさんは結構しゅっとした感じで演じてたけど、原作のモローはひげもじゃメガネみたいですね。一方ハリデーは背の高い痩せ体系、ということで見た目もかなりウォズニアックとジョブズを意識していそうです。

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(左がウォズニアックで、右がジョブズ

つまりこの記事では、

ハリデー=見た目ジョブズだけど中身はウォズニアック

モロー=見た目ウォズニアックだけど中身ジョブズ

だと考察してるわけですね。だから、ハリデーはウォズニアックだと。

 

「テクノロジーとは、ポップカルチャーそのもの。(中略)テクノロジーとポップカルチャーに関わる人々は、実は同じなのです。週末にポップカルチャーを楽しんでいる人々の多くは、平日にはプログラマーやクリエイターの仕事をしているんです。」

というウォズニアックの言葉も、確かにハリデーが作った「オアシス」の理念と一致してるように思えます。ハリデーはウォズニアックなのでしょうか。

 

ハリデーはスティーブ・ジョブズ

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私はやっぱり、ハリデーはスティーブ・ジョブズなんじゃないかと思うんですよね。

確かにハリデーには華麗なプレゼンとか、事業拡大のマネジメントなんて、できないと思います。それは確実にモローの仕事だった。そこだけ見たら、ハリデーがウォズニアックで、モローがジョブズなんですよ。

でも、注目すべきは役割というよりも、むしろ……彼らのパーソナリティの部分だと思いました。

 

2015年公開の映画「スティーブ・ジョブズ」を見ただけで言うので、認識が甘いかもしれませんが、ジョブズは人とのコミュニケーションがあまりうまくない人だったんじゃないかなと考えてます。

 

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この映画でマイケル・ファスベンダーが演じたジョブズは、自分の理想を追い求めれば追い求めるほど、周りの人間との関係を悪化させる一方でした。

しかしそれでも、彼が世界のテクノロジーを進歩させるのに大きく貢献したことは間違いありません。

スピルバーグは、ジョブズについてこう言っているそうです。

スティーブ・ジョブズトーマス・エジソン以来の発明家だった。彼は私たちの指先に世界を置いてくれた。

「指先に世界を置いてくれた」という表現は、「レディ・プレイヤー1」で描かれる未来にもつながっているような気がします。

 

友人や家族とのコミュニケーションがうまくできず、親友を切り捨てて、それでも私たちの未来を楽しいものにしたジョブズは、ハリデーそっくりだと私は思います。

 

モローはウォズニアック?

ジョブズとは対照的に、ウォズニアックは人が良く、朗らかな人です。Appleを去ってからも変わらずジョブズを「親友」と呼んでいるそうです。

騙されるようにして「オアシス」を奪われたというのに、親友の意思を組んで若者の背中を押したモローは、ウォズニアックと被って見えます。

 

劇中モローと深くかかわるキーアイテムは「25セント硬貨」ですが……

ウォズニアックはジョブズに騙されてかなり安い値段で、アタリのゲーム開発をさせられたことについて、「25セントでも引き受けただろう」と言っているそうです。

これ、偶然じゃなくて意図的なんじゃないだろうか……!

ただ一方で、ジョブズは「自分にはピクサー社での収入があるからAppleでは1ドルの報酬しかいらない」と言って、実際に1ドルしかもらわなかったこともあるようなので、それもモローと被りますね。

もしかしたら混ぜ合わせたエピソードなのかもしれません。

 

感想まとめ

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というわけで、ハリデーとモローのほろ苦い関係にグッときてしまいました。

スピルバーグの代理という意味でも、物語をかき回す神というポジションにおいても、いろんな角度から見てハリデーはほんとうに魅力的なキャラクターです。

 

それにもちろん「イースターエッグ」の数々は本当に最高でした。

一番もう感動して泣いてしまったのはあそこです、メカゴジラ。アレンジされてはいるけど、確かにゴジラのテーマが画面から流れ出して涙腺が緩んでしまった。

 

ただ、冷静になっておかなければいけないなと思うのは、これは「前向き」な映画ではないということです。昔楽しんだ様々なポップカルチャーを懐かしみ、亡くなった人の言葉を思い返すことは、いけないことではないけれど、決して「前向き」ではない。

さらには、女性観・恋愛観などの描写に前時代的な印象も受けました。未来を舞台にしているから、夢も希望もちゃんとあるんだけれども、「最新」で「今」の映画ではなかった。

 

だから、これを言ってしまうとちょっと切ないけど、私は「ペンタゴン・ペーパーズ」のほうが好きです。

今後のスピルバーグ作品も楽しみ。100歳になっても元気で楽しみながら映画撮ってくれたらうれしい。

映画「ダンガル」感想/負けず嫌いな父から負けず嫌いな娘へつながる。

「ダンガル きっと、つよくなる」を見た感想です。がっつり結末までネタばれしてるのでご注意。

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これほど人におすすめしたい映画にはなかなか出会えないよ!

主演がみんな大好きアーミル・カーンなんだぜ

アーミル・カーンといえばあのビル・ゲイツが「ぜひ会ってみたい」とインドまで足を運んだというほどの、インドの国民的大スター。主演を務めた「きっと、うまくいく」や「PK」などは日本でもかなり高い評価を得ています。

彼が今回「ダンガル」に出演するために27kg体重を増やし、その後27kg体重を落としたという、驚きのストイックエピソードも聞こえてきますね。クリスチャン・ベールか。

ちなみに体格差だけでなく年齢差の幅も広くて、

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今回はおそらく50~60歳のお父さんを演じてるんだと思いますが、

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たった9年前に大学生の役をやってるっていうね。(当時44歳くらい)

「ダンガル」でも現役時代のマハヴィルパパをしっかり自分で演じてましたね。

そして彼の特に素晴らしいところは歌、ダンス、そして高い身体能力というパフォーマンスの部分。この映画ではそういったシーンはほとんどないんだけれども、主題歌「ダンガル」のPV、見てくれ、ぜひ見てくれ。


Dangal | Official Trailer | Aamir Khan | In Cinemas Dec 23, 2016

なんてかっこいいのか。

と、彼の最新作ということだけでもかなり楽しみだったので、早速公開日にレイトショーで見に行ってきました。

 

映画「ダンガル」に込められたメッセージは?

で、アーミル・カーンは社会的なメッセージを自分の作品に込めることで有名な人なんですよね。たとえば「きっと、うまくいく」では学歴競争や格差社会を取り上げ、「PK」では宗教と差別、偏見について取り上げてます。

 

そして「ダンガル」で描いているのは、実在の女性レスリング選手の人生に象徴される、インドでの女性の権利についてです。

特に、下の2つのシーンにすごくストレートにメッセージが込められてたと思います。

①友人の女の子の結婚式シーン

あんまりにもスパルタな父親に反抗するために、主人公マハヴィルの娘、ギータとバビータはレスリングの練習をさぼって友人の結婚式に参加してバカ騒ぎします。

そこへ怒り狂ったマハヴィルが乱入してきて、なぜか一緒に遊びに来ていた従兄弟君の頬をパーン!と殴って帰っていきます。(たぶん、価値観として娘は殴れないんですね)

会場は騒然。娘たちも父親のあんまりな仕打ちに呆然とします。

「あんな父親いらない」と、花嫁に愚痴をこぼすギータですが、幼い顔の花嫁は言います。

「私はあんな父親が羨ましい」

彼女は幼いころから父親に家事を仕込まれ、14歳で知らない男にこれから嫁ぐのです。それを聞いたギータたちはハッとして、また辛いトレーニングに励み始めます。

②大会前にマハヴィルが言った励ましの言葉

大会を前にして緊張しているギータに、マハヴィルは「お前の勝利はインドの女性たち全員の励みになる」というような言葉をかけます。(うろ覚えでごめんなさい)

「女は家事」の村で育ったギータが、男性もまだ成し遂げていないレスリングでの金メダルを勝ち取れば、それは今の状況を変えたいと思っている女性たちに希望を与えることになるからです。

この言葉をかける直前に、マハヴィルは小さな女の子に「ギータに渡してほしい」とお守りをもらっているので、自分の望みをかけて目指した金メダルが、多くの女性たちにとっても意味のあるものになっていると気づいたのだと思います。

 

こういった演出があったために、あのクライマックスが見ている私たちの心により大きな感動を与えるものになりました。

 

クライマックスで彼がいなかった理由

ところで、ギータがついに勝利したその瞬間、父・マハヴィルは嫉妬したコーチの策略で用具室に閉じ込められ、その雄姿を目にすることはできませんでしたよね。

私それがすごく残念で、せっかくギータが勝利したのを喜べないくらいに切なくなったんです。だって、あんなに長ーくながーく執拗に追い続けた大きな夢がかなう瞬間を、それに愛する娘の晴れ舞台を、見られないなんてかわいそうじゃないですか。

でもその反面、彼があの場にいなかったことにもちゃんと意味があるんだろうなあとも思いました。

男女関係なしにギータたちをスパルタに育て上げたマハヴィルは、「女性も男性も平等に扱うカッコイイお父ちゃん」にも見えるかもしれませんが、一歩間違えれば「子供に自分の夢を押し付け、子供らしく女性らしく生きる自由を奪った」自分勝手な人にもとれます。

アーミルが演じるマハヴィルはチャーミングだけど、やったことがすべて正しかったわけでは決してないと思う。娘たちの将来を壊す結果に終わらなかったのは、運や偶然も絶対にあったと思うんです。

 

だからこそ、ギータがマハヴィルのいないところで自分一人の力で勝利したことは、ずっと背負い続けていた父親の夢を、自分自身の夢に昇華させて、自力でそれを叶えたということに他ならない。

マハヴィルにとっては無念だったでしょうが、あの部屋で全身に浴びたインド国歌だけでも、充分すぎるくらいだったんじゃないでしょうか。素晴らしいシーンですよね。

 

感想まとめ

と、いうわけで、思うところ全くないわけじゃないですが、エンターテイメントとして、そして昨今の「Metoo」の流れにもしっかり対応している大傑作だと思います。

いやあ、インド映画ってすごく気持ちよくストレートだよなあ!

日本人なら恥ずかしがったり、アメリカ人なら繰り返されすぎているために避けるような表現を、まっすぐに伝えてくれるのが魅力だよなあと感じるわけです。

 

物語を動かす重要なキャラクターである、あのおひげの従兄弟くん、よかったよね。どんな目にあってもポジティブで楽しそうでさ。彼がいるおかげでスパルタ教育が虐待チックに見えないようにバランス取れてたと思うな。

あの人は実在しないのかな?(笑)

 

ストリックランドにかけられた「呪い」『シェイプ・オブ・ウォーター』感想

シェイプ・オブ・ウォーター」を見て、みんながいろいろ言っている。

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私も言いたい。言ってもいいかな? じゃあ、言うね。

ちらほら映画のラストに触れてるからきをつけてね。

作品は水の中のように、深いグリーンに彩られていた。ギレルモ・デルトロ監督のこだわりが細部に感じられる美術や、全く違う世界に迷い込んだような不思議な音楽がとても素晴らしかった。

キャラクターも一人一人個性的。お気に入りはゲイで絵描きでリストラされて恋人もいなくて、さらに最近老け込んできてしまっているジャイルズ。

彼が食べられなくて、でも捨てずにずっと冷蔵庫にしまいこんでいたまずいパイのことを思うと、心がぎゅんっと切ない気持ちになる。「魔女の宅急便」のニシンのパイよりも哀しいよ。

 

みんなが特に話題にしているのは、この映画の悪役である「ストリックランド」というキャラクター。(左の人)

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マイケル・シャノンが演じるストリックランドは、主人公イライザと結ばれる「不思議な生き物」よりもっともっと恐ろしい。

実をいうと彼は「ザ・フライ」のセス・ブランドルと同じように、一つの事件をきっかけとしてモンスターに変容していくのだ。見た目の代わりに冒頭で食いちぎられた左手の薬指と小指が、化膿してどんどん腐り落ちていく。そして終盤、雨の中で車のフロントガラスに映る姿は、「不思議な生き物」と被って見える。彼はこの映画で何を失い、そしてどんな存在として描かれたのだろうか。

 

ストリックランドを巡って人々は悩み、考える。拘束された相手に拷問を行い、弱い立場の女性を性的に支配しようとし、まるで正義であるかのように黒人を侮辱する。主人公イライザや彼女と親しい人々に対する横暴は、「悪役」と呼ぶに値するものだ。

しかしながら、ストリックランドに感情移入し、彼を哀れに思う意見も多くある。

 

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この感想を書いた人は、必死に社会の「本流」から外れないために努力して、大学を出て仕事に励んでいる自分とストリックランドを重ね合わせている。

現代社会を生きていると、「普通」「まとも」でいることがどんなに大変か、日々実感することになる。

毎日学校に通って友人たちと仲良くすることが「まとも」、大学4年になったら黒いスーツで就職活動に励んで卒業までに内定を得ることが「まとも」、就職をしたら真面目に仕事をして成長し続けることが「まとも」……

気が遠くなる。少しでも道から外れたものは、「まとも」ではなくなってしまう。だから、いつ自分が「まとも」ではなくなるかと恐れ続ける。

 

作中ストリックランドはこういうのだ。

「いつまでまともでい続ければいいのですか」と。

あのシーンが唯一彼の「本音」がこぼれ出た瞬間であり、そしてそれは「悲鳴」だった。もう「まともでいようとし続ける」のがつらいのである。

 

上に挙げた感想ブログの一文、

きっとこれからマイノリティやアザースを主役に据えた映画作品が日の目を見る機会は増え続けていくだろうし、多分私はそのたびに少しずつ絶望するのだろう。
だけど私は、やっぱり強くありたいし、正しくありたい。

というところに少しゾッとする。

映画の中でのストリックランドの運命を見て、彼の抑圧された日常に共感した上で、「まともであろうと心がける」ことを、この人はまだ「強く」て「正しい」と思っているんだ。

この人やストリックランドが「まとも」であろうとする理由はなんなんだろう。家族のためとか幸せのためという言葉は一言も出てこない。ただ「そうあるべき」とされているからだ。自分も「そうあるべき」だと思うから、それだけで模範的な生き方を求め続ける。

そこには自分の意思がない。彼らは自ら選択しているつもりでも、選択させられている。緑が嫌いだったけど、「理想の男性像」を手にするために勧められるままキャデラックを購入して、嬉しそうに乗り回す。「ポジティブ思考の力」という本を読んでいるのも、きっと彼の意思というよりは、誰かに勧められたか誰かが読んでいたからだ。

 

そして、彼は実は誰よりも孤独だ。心を許せる相手がいない。

理想的な家族の中で全くしゃべらず、ニコリともしない。妻とのセックスの際に「黙れ」というのは、彼がセックスを義務的にこなしているだけであり、余計な演出は必要がないからだ。(この描写、女性を虐げているとかドSだからとか受け取ってる人もいたが、だとしたらあまりにも楽しくなさそうだし、彼の意思はそこに全くないように思えた)

 

イライザが愛した「不思議な生き物」は、本当に神様だったんだろうか。

今改めてラストの展開を考えてみると、ストリックランドには「救い」が与えられたんじゃないかと思えるのだ。イライザの心を癒し、ジャイルズの髪の毛を生やしたように。

作中の「悲鳴」からもわかるように、ストリックランドは「まとも」でい続けることに疲れていた。指を失ってもなお「まとも」を追いかけてモンスターになりかけていた彼が、声も失えばもう完全に「まとも」ではいられなくなる。そこで彼にかけられた呪縛は解ける。これまでの人生における目的を失って絶望するか、すっきりするのかはまた別の物語だ。私はストリックランドが新しい道を進んでいくことを願う。

 

イライザもゼルダも、ジャイルズも、そしてストリックランドも、彼らはみんな社会の犠牲者だ。デルトロ監督はイライザたちマイノリティーのことを「The Others」(そのほかの人たち)と呼び、「シェイプ・オブ・ウォーター」を彼らの逆襲劇だとしたが、私はストリックランドも「The Others」だと思う。みんな社会の中でああいう風にしか生きられず、「生きづらさ」を抱えている。

ラストでジャイルズが語ったイライザの運命が本当なら、彼女は社会に勝ったのだ。みんなの思いを背負って、逆襲に成功したのだ。

 

だから、私の解釈としてはそもそも「ストリックランド(マジョリティー代表)VSイライザたち(The Othes)」という構図ではなかった、ということになる。

ストリックランドよりももっと大きな大きな存在に戦いを挑んだお話だったと思うのだ。そのほうが、私はこの作品を好きになれる。

 

最後に、ギレルモ・デルトロ監督のアカデミー作品賞受賞がとっても喜ばしいです。

昨年日本アカデミーで最優秀作品賞を「シン・ゴジラ」が獲ったこととかも思い出して、今後の映画界がさらに楽しみになりました。

 

 

 

アニメ映画「聖☆おにいさん」を見たので、原作含む作品の魅力を語るよ!

2013年に公開されたアニメ映画「聖☆おにいさん」を見ました。

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①きれいで原作に忠実な作画

②主演2人の声演技(イエス森山未来さん、ブッダ星野源さん)

③大胆に要素を削ったわかりやすい構成

という3点がとても素晴らしかったです。

1本の映画として原作未読の人にアプローチするよりも、元々漫画の方を好きな人に向けた作品だと思います。もっと好きになれる、という感じ。私もまた読みたくなっちゃった。

 

中村光さんによる原作は「モーニング」で今も連載中 

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(1) (モーニング KC)

 

中村光さんといえば、「荒川アンダーザブリッジ」も有名ですね。

ストーリーは「目覚めた人」ブッダと「神の子」イエスが東京・立川でバカンスを楽しむ、というもの。シチュエーションがかなり奇抜なので、連載開始当初は相当話題になりました。

新刊が出るたびに「よくネタ切れにならないよな……!」と驚くほどの宗教ネタ大盤振る舞い。現在は14巻まで発売されています。

私、この漫画がほんとうに大好きで、何度も何度も読み返してるんです。

ここが魅力だな~~っと思うポイントを次にまとめます。

 

漫画「聖☆おにいさん」の魅力まとめ

①日本人には馴染みのない宗教知識が自然とつく!

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主人公がブッダイエス・キリストなので、仏教やキリスト教に関する様々なネタが漫画の中に詰め込まれています。

神話・逸話の中の人物が漫画にたくさん登場してくるのも面白い。天使たちとか、ブッダの弟子たち、天人たち……。

自分が信仰しているわけでもない宗教について勉強する機会ってなかなかないので、知らない世界に踏み込んでいけるこの漫画は、何巻続いても新鮮におもしろいんだと思います。

聖☆おにいさん」きっかけで宗教学の授業受けてる子とか、いたなあ。知識欲刺激されるよね。

これはやっぱり一番の魅力だと思う!

 

②登場人物たちの「他者への尊重」が気持ちいい

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2人は、言ってしまえば「正反対」な存在なんですよね。

宗教も、思想も、生まれた場所や時代も違う。なんなら趣味や性格も違うよ~~って漫画の中では描かれているわけです。

でも、2人は相手の価値観を決して否定しないし、自分の価値観を押し付けない。

目の前にいる他者を尊重して生きているんですよね。

そんな風に真摯に接すると、相手からも誠実に扱ってもらえる。相手が違う宗教の人でも、外国人でも、ヤクザのおじさんでも、誰であってもです。

主人公たちと会う人がみんな優しい。そんな世界の描き方が、気持ちいい作品なんです。

 

③客観的に日本の風景を見つめなおせる

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ブッダとイエスは「神」であると同時に、外国から観光に来た「旅行客」でもあるんですよね。

特別なお客さんの視点から現代の日本をもう一度見つめなおすことで、見えてくる「良さ」がある。

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そこに暮らしていると気づけない風景や、人々の温かさ。そういうものがブッダとイエスのゆったりとした生活を通して伝わってくるんですよね。

アニメ映画はこの部分に重きをおいて作っているなと思いました。

風景の描写も、かなり写実的なんですよ。例えばファミリーマートの店内、ポップのひとつひとつにまで見覚えがある。「USALAND」というテーマパークの風景を見て、東京ディズニーランドに行きたくなってしまう。

あそこまで現実のまんまに描くことにはちゃんと意味がある。「私たちの暮らすこの現実と変わらないんですよ」と伝えてるんですよね。

ブッダとイエスが楽しそうに暮らしているこの世界、あなたの世界とおんなじですよ!ってね。

すっごい幸せなメッセージじゃないですか。ハッピーじゃないですか。

そういうところにじんわりきちゃう作品でもありますね。

 

外部からの来訪者の視点で描くと、新しい「今」が見える

聖☆おにいさん」といえば宗教ネタがおもしろい!設定が奇抜!とまず言われがちですが。

上に書いたように、私たちが現代日本を見つめなおす「優しい」「新鮮な」視点を提供してくれる漫画でもあると思います。

全然別の世界から異端者がいきなりやってくることで、私たちが暮らす世界を見つめなおすことになる、という展開は映画作品でもよく見られますよね。

たとえば近年で言うと、

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帰ってきたヒトラー [DVD]

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この辺とか。この2本は異端者の視点から現代社会の問題点に警笛を鳴らすような映画でしたね。 

あとは、「外国からやってきた優しいお客さん」といえば、これも。

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宇宙人や、過去の独裁者や、クマさんや、バカンスに来た神々の視点から見た「社会」は、普段私たちが見ている世界とは違って見えるのです。

 

どうなる実写ドラマ「聖☆おにいさん」!?

ちょっと脱線してしまいました。

目下原作ファンとして気になるのは、今年動画配信サービスで公開予定の実写版ドラマですよね。

ブッダ役が染谷将太さん、イエス役が松山ケンイチさんなんだとか。

これ私勘違いしていたんですが、「映画」じゃなくて「ドラマ」だったんですね。

正直言うと、監督を務める福田雄一さんは2時間枠の映画よりドラマのほうが尺的に合う作風なんじゃないかな~とこっそり思っていたので、一安心してしまいました。

映画は「日常」「ほっこり」みたいな方向性で作られていましたが、ドラマはより「ギャグ」重視な感じでいくのかしら。

それなら、登場人物もジャンジャン出してほしいな~~!

なんにしろ楽しみです。 

 

ブッダが佐藤二郎さんだったら……ファン怒るかな(笑)

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「スター・ウォーズどこから見るの問題」に超真剣に向き合ってみた。

スター・ウォーズって、どこから見ればいいの?」

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私は決して筋金入りのスターウォーザーというわけではないけれど、この質問をされるとアドレナリンがどぱどぱ出てくる。何せ、普段から答えを用意しているんですもん。

でも、「まずやっぱり4から……」なんて答え始めると同時に、相手の興味がどんどんなくなっていくのがわかる。

もちろん本気で見たくて聞いてきてくれる人もいるんだけど、「スターウォーズってよくわからんよ」という意思表示で上の質問をしてくる人も多いんですよね。

「どこから見たらいいかもよくわからんくて、面倒くさいから、見る気あんまないっス」という。

そういう方にどんなに熱弁してものれんに腕押しだし、作品との出会いにはタイミングってものがありますし、だから私は本当にスター・ウォーズ世界への冒険を求めている紳士淑女に向けて今回の記事をお届けしたいのです。

私がはじめて見たのも3年前、エピソード7の公開直前でした。入門してみると早いよ~面白いよ!おいでよ!ということで、誰かの参考になれば幸いです。

 

目次

 

基本的には公開順に見よう。シリーズ公開順おさらい

「普通」ならエピソード1から見ていけばいいと思うのが当たり前。でも、スターウォーズで一番古い作品はエピソード4!?3の次が7!?みたいな感じで公開された順番とストーリーの話数が違うのがややこしいんですよね。

スターウォーズのシリーズは、今のところ3つの三部作に分かれています。それぞれの三部作ごとに公開された年代や登場人物が変わってくるので、分けて覚えたほうがわかりやすいかも。以下、公開順に三部作ごとに並べてみました。

(※スピンオフである「ローグワン」(2016)はさらにややこしくなるから、一旦除く)

 

「旧三部作」

スターウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977)

スターウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980)

スターウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983)

 

ルーク・スカイウォーカーという田舎の少年が英雄になるまでの物語です。スターウォーズファンはこの元祖ともいえる最初の三部作を基準にして考えてる人がすごく多いと思う。こういう言い方はあんまりしたくないけど、必修科目という感じ。

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スターウォーズといえばルーク!

 

「新三部作」 

スターウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999)

スターウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002)

スターウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005)

 

ルークの父、アナキン・スカイウォーカーが若かった頃の物語です。4~6より前の物語で、いわゆる「前日譚」(プリクエル)です。

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ザ・ダークサイドお父ちゃん

 

2015年からついに始まった「続三部作」 

スターウォーズ エピソード7/フォースの覚醒(2015)

スターウォーズ エピソード8/最後のジェダイ(2017)

(⑨スターウォーズ エピソード9は2019年公開予定)

誰の物語というより、世代交代後の若者たちによる群像劇という印象。レイという女性キャラを初めてメインに据えている。時系列的には4~6に続くお話になる。 

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レイはスカイウォーカー家と関係があるのか……?

 

と、いうわけで「正史」と呼ばれるメインストーリーは今8本公開されているわけです。 昔ながらのスターウォーズファンたちは、もちろん劇場で公開順に鑑賞してます。だから、基本的には今から見始める人も、公開順に見ていくのがいいと思います。私もこの順番で見ました。

 

一応、時系列順にも並べてみる。

上の内容を読んでもらえればわかったかと思うけど、一応物語内の時系列順にも並べておきます。

(〇内の数字は公開順。余計ややこしい……?)

 

④エピソード1/ファントム・メナス (少年時代のアナキン)

⑤エピソード2/クローンの攻撃 (アナキンの青春)

⑥エピソード3/シスの復讐 (アナキンの運命やいかに……?)

①エピソード4/新たなる希望 (時が経ち、アナキンの息子ルークが立ち上がる!)

②エピソード5/帝国の逆襲 (ルークの運命やいかに……?)

③エピソード6/ジェダイの帰還 (長く続いた戦いに決着!)

⑦エピソード7/フォースの覚醒 (あの戦いはもう昔。若者たちが立ち上がる)

⑧エピソード8/最後のジェダイ (若者たちは悩み、苦しむ……)

 

あくまで私の主観に基づいた一言を添えながらまとめてみました。

ただ、あんまし時系列順に見るのはおすすめできません。1~3には、4~6のファンに向けた目くばせ、嬉しいサプライズがたくさん詰め込まれていたりするんですもん。

ディズニーランドのスターツアーズが好きな人とかには、1~3が一番それっぽいかなあ~って気もするし、面白い惑星やギミックたくさん出てくるし、ファントムメナスを少年時代に見て、スターウォーザーになった人だってたくさんいるし、悪いわけじゃないけど!

でも、1から見るくらいなら、次に紹介する順番のほうがおすすめ!

 

今、スターウォーズ入門するなら「フォースの覚醒」から見てもよし。

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2015年、J・J・エイブラムスによって、32年ぶりに物語が前に進んだ!

 

実をいうと、散々推してきた「公開順」の観賞ですが、問題点が1つあるのです。

それは……

「エピソード4は40年前の映画である」という点です。

 

当たり前だろ、って思われるかもしれませんが、これが意外とハードルになって、スターウォーズ観賞を挫折しちゃう人、たぶん多いと思うんですよ。

筋金入りのファンには怒られるかもしれませんが、前知識も何もなしにエピソード4から見たら、退屈に思ってやめちゃう人、少なくないです。

作品の出来がどうこう、って話ではなくて、これは仕方ないことで。70・80年代の映画を見慣れてない人がいきなり見て、即面白さを理解できるかっていうと、残念ながらそうじゃない。これは、お恥ずかしながら私の実体験でもあります。2000年代のCGアクションや、わかりやすいストーリー展開に慣れた頭では、どうしても追っつかなかった。それも、「スターウォーズは超大作」っていう認識があった上でなので、ギャップもきつかった。「新たなる希望」って、半分カルト作っぽいとこあるじゃないですか!(にわかがテキトー言ってごめんなさい)そこがいい、そこがいいんだけど、最初っからはきついかもしれない。

 

というわけで、「絶対にスターウォーズを全部制覇する!」とか「シリーズ物は1作目から見ないと気が済まない!」って人は公開順に。

そして「スターウォーズ盛り上がってるなあ、見てみよっかな?」くらいのノリの人はぜひ新しく始まった「続三部作」の1本目、「エピソード7/フォースの覚醒」を見てほしいなあと思います。

「フォースの覚醒」は最新CGアクションも盛りだくさん、新しく出てくるキャラクター達も、現代に生きる私たちが共感しやすいような描写がされているので、どんな人でも楽しんで見れるんじゃないかな。

今ならまだ続編「エピソード8/最後のジェダイ」公開されてるし。「続三部作」からいってみようよ!

そのあとは、公開順でいいんじゃないかなあ~。

 

結局、人それぞれ好き好きでいいんですけどねん。

ごちゃごちゃ言ってきましたが、どっから見ても全然いいと思います(笑)わかんないとこがあったって、後から答え合わせしていけばいいんだよ!作品との出会いは、結局人それぞれなんです。

一つ言えるのは、スターウォーズの醍醐味は好きな人同士でワイワイ盛り上がることでもあります。今年6月にスピンオフ作品「ハン・ソロスター・ウォーズ・ストーリー」が、2019年に「エピソード9」が公開されるということで、今波にのっておくのは絶対遅くないですよー!!ということ!

ウェルカムスターウォーズ!私ももっと頑張って勉強します!

 

スターウォーズについてはまた書くよ!「How」どうやって見るか?はわかってもらえたと思うので、「Why」なんで見るか?を書きたいな。ではではこの辺で。

 

24歳サラリー女子のお仕事がんばるプレイリスト【2018年1月版】

こんばんは。しがないたぬきです。

もう女子と名乗れるような風貌でもないですが、働いてお賃金をいただく「サラリー女子」になってもうすぐ2年になります。

通勤中、気分をアゲるために聞いている鉄板プレイリストを紹介します。

メジャーマイナー洋邦ニッチもサッチもごちゃまぜの、統一感のないプレイリストです。期待しないでご覧ください。

 

①ベイビーユー/黒猫チェルシー

https://play.google.com/music/m/T6i6tet3wugqgl6j2zycmfrpmta?t=SOS_-_

 

②愛はおしゃれじゃない/岡村靖幸w小出祐介

 

③Drive It Like You Stole It/映画「シング・ストリート」より

 

④ 誰だ!/電気グルーヴ

※この動画開始ちょっと汚い(笑)注意 

 

琥珀色の街、上海蟹の朝/くるり

 

⑥ Love Love/Take that

 

⑦I'm still standing/映画「シング」吹き替え版より 大橋卓弥

 

⑧JUMP with chay/RIP SLYME

 

⑨S.O.S/映画「マンマミーア!」より

 

⑩醒めない/スピッツ

 

ほんと節操なしですが、映画好きが端々ににじみ出てるね。こういうカッコイイ曲たちを耳に、「俺つえー」モードでお仕事頑張ってます。

まだまだいっぱい鉄板ソング隠し持ってるので、また紹介したいです。

今日のところはこの辺で。